みなさんこんにちは!ベトナムの日本語需要に迫る第二弾です。前回の記事では、
①ASEANだけで日本語学習者が100万人以上いる
②ベトナムではマンガなどでさまざまな「日本」を感じ取ることができる
ということをお伝えしました。今回は、僕が日本語教師アシスタントでの体験とベトナム人学生に聞いた話をもとに、彼らが日本語を学ぶ理由に迫ってみます!
日本語を学習するきっかけは興味から?
1位 日本語そのものへの興味から
2位 日本語でコミュニケーションを取るため
3位 マンガやアニメ、J-POPの興味から
4位 歴史や文学に興味から
もしかしたら日本の文化への興味が日本語自体の興味へと移っていったのかもしれません。
あなたが将来日本語教師を目指すのであれば、日本の文化をよく知っていることが望ましいですね。歴史や文学はもちろん、若者が好きなポップカルチャーにも触れておくべきでしょう。僕の場合は、「ナルト読んだことある?」とベトナムの学生に聞かれて、うまく答えることができませんでした・・・。日本語教師は語学だけではなく、日本の文化を伝える役割も担っているのです。
ベトナム人学生にインタビュー!日本語を勉強するワケとは?
果たして、何のためにベトナム人学生は日本語を勉強しているのでしょうか?今回、ベトナムで非常にお世話になった大学生(ヴーさん・ルアンさん)2人に聞いてみました。
ーどうして日本語を勉強しようと思いましたか?
ヴーさん
「子供の頃日本のアニメやマンガが好きで、日本文化に触れることが多かったんです。ベトナム語で読んだり観たりしていたけど、生の日本語で楽しめたらいいなと思いました。それから日本語の勉強を始めました。」
ルアンさん
「中学生のとき、アニメとマンガを見るようになりました。それから時々ですがもちろん日本語は全然分からなくても、好きなのでそれらを見続けるようになりました。そして、友達のヴーさんが日本語の勉強を始めたので、僕も一緒に勉強することにしました。2年以上勉強してきました。」
やはり彼らもマンガやアニメがきっかけなのですね。ルアンさんに関してはヴーさんの影響も強いようです。周りに日本語を勉強している人がいると、それに刺激を受けるのですね。
ー日本人または日本のイメージは?
ヴーさん
「日本はとっても発展している国で、日本人は働き者だと思います。アジアのリーダーというイメージがあります。」
ルアンさん
「日本人は何かに困っていてもいつも一生懸命頑張っていると思います。」
日本人は礼儀正しく、真面目というイメージがあるのでしょう。ベトナム人学生が日本人の礼儀で思いつくのは、「お辞儀」「上下関係」「挨拶」「敬語」など様々です。彼ら含めベトナムの日本語学校の生徒さんは敬語を習得しようと一生懸命勉強していました。
ー日本語を将来どのように活かしていきたいですか?
ヴーさん
「通訳になりたいです。」
ルアンさん
「日本の会社で働くか、日本に関わる仕事がしたいです。」
ベトナムでは、日本語の能力があれば一気に職業選択の幅が広がります。例えば通訳という仕事を観てみると、現在ベトナムに訪れる観光客数ランキングは中国、韓国に次いで第3位が日本です。日本人観光客向けのツアーガイドなどの職は需要があるでしょう。最近では、ビジネスでの関わりも日に日に深くなっています。国としても日本語教育に力を入れていて、近々3000校の高校で日本語教育を取り入れる方針もあるそうです。
『マンガやアニメを始めとする日本文化に興味→日本語で読みたい(見たい)→日本語学習に注力→日本語上達→日本語を使う仕事に就きたい。』
日本語学習者の多くはこのように興味が移っているのだと思います。
最近、「ベトナム人の訪日ビザが免除へ」、という報道があるように今後ますます日本とベトナムの距離は近くなっていくでしょう!もしかしたら、日本に来るベトナム人観光客が普通に日本語を話す日がくるかもしれませんね。
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《参考》
をちこちマガジン