「ASEANで働くを近くする」

これは私たちがアセナビを運営するにあたって大切にしている理念です。アセナビを通してASEANを身近に感じて欲しい、ASEANで働くこともいいなと思って欲しい、そんな想いで活動しています。

しかし、そもそもASEANって何を意味するのでしょうか?ASEANという単語が普通に使われる今、ASEANで働くことを考える前にまずASEANについて確認してみましょう!

 

ASEANってなに?

ASEANの正式名称は「東南アジア諸国連合(Association of South East Asian Nations)」といい、1967年8月8日にバンコクで発足しました。東南アジアの友好と経済発展、政治的安定を目的として設立された東南アジア初の地域協力機構です。

現在はタイ、インドネシア、シンガポール、フィリピン、マレーシア、ブルネイ、ベトナム、ミャンマー、ラオス、カンボジアの10カ国により構成されており、本部はインドネシアのジャカルタに置かれています。

ちなみに東南アジア=ASEANと思われがちなのですが、東南アジアは地域の名前であり、ASEANは地域協力機構の名前です。東南アジアでは東ティモールが唯一ASEANに加盟していません。

ASEAN-member-countries(画像)What’s up, ASEANより

地域協力としてのASEANは,GDPの面ではEU(欧州連合)やNAFTA(北米自由貿易協定)に及びませんが、約6億人という人口規模では他の地域を圧倒的に上回ります。

そのため、アセナビでインタビューさせていただいた多くの方々がビジネスチャンスとしてASEANに注目するのも当然。市場やマンパワーなど様々な側面で世界各国から注目されているのです。

ASEANについて 他地域との比較(画像)外務省ウェブサイトより

具体的にASEANは何をしているかというと、最高意思決定機関であるASEAN首脳会議をメインとして、外相会議や経済閣僚会議、財務閣僚会議などが毎年ASEAN諸国で行われています。

こうした会議を中心に、政治・経済協力強化のための加盟国への提言や様々な活動の調整が行われているのです。

 

ASEANってなぜ発足したの?

Jakarta Sunset

(画像)skyseekerより

2015年、AECが発足したこともあり、現在では経済的な側面が注目されるASEANですが、設立当初は政治的結束の強化と域外国との対話の強化が中心目的とされていました。

ASEANが発足した1960年代は、アメリカとソ連による冷戦で世界が二分されている時代。ASEANはアメリカを中心とする自由主義国である初期加盟国(タイ、インドネシア、シンガポール、フィリピン、マレーシア)が、旧ソ連を中心とする社会主義国家であるベトナム、ラオスに対する防波堤として形成したもので、もともとは政治的な対立からできたものだったのです。

しかし冷戦が落ち着きを見せてきた80年代から90年代にかけて、ASEANはその規模を拡大するとともに政治的な結びつきよりも経済的な結びつきへと変化しました。1984年にはブルネイが加盟し、東西冷戦の終結後の1995年にベトナム、97年にはミャンマーとラオス、そして99年にカンボジアが加わり現在のASEANが形成されます。

1980年代からは投資・貿易の自由化、輸出指向の開放的経済政策の推進によってシンガポールやマレーシア、タイ、インドネシアなどを中心に著しい発展を遂げ、ASEANは「世界の成長センター」と呼ばれるほど、その高い経済成長力により世界で最も成功している地域協力機構の一つと言われています。

1993年にはAFTA(ASEAN Free Trade Area, ASEAN自由貿易地域)と呼ばれる自由貿易協定が結ばれ、ASEAN域内で生産されたすべての産品にかかる関税障壁を取り除くことができるようになりました。

そして2015年末に発足したAEC (ASEAN Economic Community, ASEAN経済共同体)により、ASEAN域内の経済統合がますます進むこととなります。

(参照)【AECとは】2015年大晦日はASEAN革命!アセアン経済共同体とは、そしてEUとの違いは?

 

ASEANと日本の関係って?

Blue Hour over Tokyo

(画像)Balint Földesiより

日本とASEANの関係は政治的にも経済的にも年々強まっており、今や日本にとってASEANはパートナーとしてなくてはならない存在です。政治的には、日・ASEAN首脳会議やASEAN+3(日中韓)首脳会議などを中心として30年以上にわたり日・ASEANの協力関係が築かれています。

また、日本にとってASEANは中国やアメリカ、EUと並んで重要な貿易相手です。貿易や投資などの自由化・円滑化を推進するため、シンガポールやインドネシア、タイ、ブルネイ、フィリピン、ベトナムなどと経済連携協定(EPA)を締結しているほか、日本初の多数国間協定としてASEAN全体とのEPAである日・ASEAN包括的経済連携(AJCEP)も2008年より発効しています。

このように日本とASEANはビジネスパートナーとしてもお互いに重要な存在なのです。そのため今年のAEC発足は日本にとっても大きな影響を与えるといえるでしょう。

ASEANとは 統計で見るASEAN

(画像)外務省ウェブサイトより

人口規模も経済規模も大きく、様々な文化が入り混じるASEAN。その可能性はまだまだ計り知れません。ASEANという東南アジアの各国がお互いにつながりを意識した地域で働くって、視野も、規模も広がると思いませんか?

アセナビはこれからも記事コンテンツやイベントを通して「ASEANで働く」ことの魅力と可能性をお伝えしていきます!