2015. 9. 29
もうすぐ、タイ・チェンマイで行われるコムローイ祭の時期です!
人生で一度は見ておきたい景色と言われるこのお祭り。今回は筆者の体験記と合わせてこのコムローイ祭を紹介します!
『塔の上のラプンツェル』のモデルになったコムローイ祭りとは?
コムローイ祭りとは、正式名称は現地向けのものがイーペン・サンサーイ、外国人向けのものがイーペン・ランナー・インターナショナルと呼ばれているタイの仏教徒のお祭りです。
コムローイとはランタンのような熱気球のこと。毎年陰暦12月(新歴10月〜11月頃)の満月の夜に、天のブッダに感謝の気持ちを捧げ、日々の生活が幸福であるように厄払いをするという意味を込めて、何万ものコムローイが一斉に空に放たれるのです。
サンサーイ地区にあるメージョー大学で毎年行われ、以前はタイ北部の言葉で「陰暦2月の満月」という意味の「イーペン」の時期に伝統行事として行われていたためこのように呼ぶとか。
現地向けのもののほうがコムローイの数が多く、より幻想的だ! と友人から聞いた私。2014年10月25日にイーペン・サンサーイに参加すべくタイに降り立ちました!
私がコムローイ祭りに参加した方法
私が、どのようにコムローイ祭りに参加したかをまとめてみます。
飛行機やホテルは自分で取り、お祭りに関してはタイ現地の旅行代理店が組んでいるツアーを利用しました。
1ヶ月ほど前にオンライン予約・料金振込を行う形式で、2000バーツほど(約6000円)でした。この中に、往復バス費、お祭りの参加費用約500バーツ、コムローイ代、場所取り代などが含まれています。ツアーに申し込まなくても、ソンテウと呼ばれるタクシーで会場まで行き、個人で参加することも可能なようです。
当日の夕方ににチェンマイ市内の公園にて集合。現地の旅行会社でしたが、日本人向けのツアーだったので集合場所にはたくさんの日本人の方が。そこから会場となるメージョー大学までバスで40分ほど揺られます。
(会場となるメージョー大学。周りは川が流れ畑や林があるのどかなところです。)
開会までまだ2時間ほどあるというのにすごい混み様です。現地向けだといいますが日本人がかなり見受けられます(笑)。ツアーで参加したので旅行会社の方達が席を確保してくれていました。
会場の外では300〜400メートルほど様々な出店がずらっと並んでいます。パッタイなどの定番タイ料理から、お寿司らしきものまで幅広く売っています。開会の前にちょっと腹ごしらえするもよし。
会場に戻ると、コムローイ(天灯)が配られました。本来このような慣習があるのかわかりませんが、願い事を書けと言われたので書いてみることに(笑)。
こちらは旅行会社の方が用意してくれたものですが、個人で行く方は本部から正しい規格のコムローイを購入しないといけないようです(約100バーツ)。外の屋台でたくさんコムローイを売っている人がいますが、これらは会場内で飛ばすことのできる正規のものではありません。
いざ、天に向ってコムローイを放つとき。
20:00頃、中央の舞台のような場所でお坊さんによる読経が始まりました。続々とお坊さんがレッドカーペットを通り入場します。
1時間ほど続くこのお勤めが終わった後に皆で一斉にコムローイを空に放つのですが、すでにフライングしている人も…(笑)。
21:00頃、ついに皆でコムローイに火をつけて飛ばします!
グラウンドに並べられたろうそく台で火をつけると、コムローイの中に熱気が広がり上へ上へとあがろうとする力が強まります。
合図のアナウンスとともに手を離し、空を見上げると…!
空一面に幻想的な光景が広がります。
まるで宇宙にいて一つの銀河を見ているような気分でした。
日々の現実世界を忘れてしまうほどに美しく優雅なひとときです…
仏教徒ならコムローイを空に放つという行為そのものにあらゆるものへの感謝や禊ぎの意味がありますが、この光景を見ること自体で、生きていることに感謝し、心が洗われるような時を過ごすことができました。
イーベン・ランナー・インターナショナルはコムローイの打ち上げを楽しみたい外国人向けのため日程が早く決まる一方、現地向けのイーペン・サンサーイは毎年満月の夜に行うため日程がギリギリまで決まらず予定が立てにくいかもしれません。
ですが、より現地の慣習に基づいたお祭りを体験できるはず。チャンスは年に2回ありますから、是非コムローイ祭に足を運んでみてくださいね!
*2015年9/29 現在、外国人向けのコムローイ祭の詳細のみ公表されています。
【イーベン・ランナー・インターナショナル】
日程:2015年11月23日
場所:メージョー大学
プログラム: 17:00 受付
17:30 ランナーの伝統的なパフォーマンス
18:00 コムローイ・イルミネーション・セレモニー
22:00 セレモニー終了
イーペン・サンサーイは毎年直前にならないと詳細が公表されないので気長に待ちましょう!