2015. 9. 27
先日、インドネシアのジョコ大統領が、「ジャカルタ〜バンドン間の高速鉄道、受注の白紙化を撤回」というニュースがありましたね。
(参考:Indonesia to continue high-speed train project, minister says )
このニュースを見て、「そもそも、バンドンってどこだろう?」と思った方もいるのでは無いでしょうか?
そこで今回は、バンドンってどんな街なのか、お伝えします!
バンドンの基本情報をご紹介!
まずはバンドンの場所をご紹介します。
バンドンはインドネシアの西ジャワ州にある都市で、首都ジャカルタからは、バスや汽車を使って3時間ほど。
人口は、ジャカルタ、スラバヤに続く第3位の都市で、約250万人が住んでいます。
京都府の人口とほぼ同じようですね!
バンドン市街地は標高700~800mに位置しています。
エアコンを使用することなく過ごせるバンドンは、高原リゾート地としても知られていて、週末はジャカルタから多くの観光客がやってきます!日本で言う、軽井沢みたいな感覚でしょうか?
日中は平均30度くらいですが、日本のような蒸し暑さはありません。また、朝夕は10度くらい温度が下がり、肌寒く感じるくらいですが、過ごしやすい気候だと言えます。
バンドン市街地は、国内外問わず多くの観光客で賑わいます。
(街一番のショピングモールである"Paris Van Java")
オシャレな街としても有名で、ユニークなモニュメントが至る所で発見しました。
竹で作られた大きなモニュメント、かわいい電灯、道のあちらこちらで絵画が広げられ売られている光景が見られるのもここバンドンならでは!
有名なアジア・アフリアミュージアムをはじめ、サルン・アンクルン・ウジョーといって、インドネシアの伝統打楽器のひとつでもある竹楽器のアンクルンのショーを見ることが出来る場所もあります。
また、市街地を出ると、温泉やお茶畑、登山などの体験も楽しめちゃいますよ!
初代大統領の出身校もある、学園都市バンドン
1955年にアジアアフリア会議(バンドン会議)が開催されたことを、あなたはご存知でしょうか?当時の第三世界を代表する首脳陣がここバンドンに集結し、これからの世界について議論し合ったのは歴史の教科書でも出ているかと思います。詳しくは別記事でご紹介しますね。
さらにここバンドンは、学園都市としても知られています。
初代スカルノ大統領の卒業校であるバンドン工科大学は、インドネシアの優秀な理系学生が集まる大学です。他にも日本語学科があるパジャジャラン大学や、インドネシア教育大学もあり、全部で20以上の大学があるとのこと。街を歩いていると、至る所に大学を見かけるのもうなずけます。
スンダ人の街バンドン! 日本が学べることもある。
インドネシアは多民族国家として成り立っており、主な地方語だけでも250言語以上あると言われています。
ここバンドンは、スンダ人の街と言われ、地元の人々はスンダ語を使ってコミニュケーションを取っています。もちろんインドネシア語も通じますが、スンダ語を少しでも話すと地元の人と一気に距離が縮まります。
日本では、外国の文化をどんどん取り入れていく中で日本古来の文化や言語が一部地域で失われてきました。
そんな中ここ、バンドンでは自分達の民族意識を高めようと、学校教育でスンダ語の授業をしたり、水曜日はスンダの伝統衣装を着たり様々な工夫が凝らされています。
外来語を取り入れることは悪いことでは、ありませんが自国の日本語であったり、方言がなくなってしまうのは悲しいことですね。
ぜひここバンドンの知恵を見習いたいです!
"Huturnuhun”(ハトゥルヌフン)
(スンダ語で「ありがとうございます!」)