2016.02.02
「インドネシア料理」と聞いて、何を思い浮かべますか?
ナシゴレンくらいは耳にしたことがあるという方も多いと思います。ナシゴレンは、インドネシア版チャーハンです。
ちょっと前には、日本のコンビニにミーゴレンがインドネシア風焼きそばとして登場したり、去年開催された肉フェスには、ルンダンと呼ばれる牛煮込みが販売されたり、ここ数年でインドネシア料理が日本にも少しずつ進出していきましたね。
さて、インドネシアが多民族国家であることは、アセナビでもお伝えしていると思いますが、民族が異
なれば、食文化も違ってきます。インドネシア人の間では、私が滞在しているバンドンで食べられるスンダ料理が美味しいと言われています!
そこで今回は、食の宝庫であるスンダ料理のオススメをご紹介します。
目次
東南アジアでは不足しがちな野菜が摂れる! LOTEK (ロテック)
インドネシアでは揚げ物が多く野菜不足に悩まされることも多いのですが、バンドンには野菜がたっぷりあります。インドネシアのサラダというと、Gado gado(ガドガド)が思い浮かびますが、バンドンはスンダ版サラダであるLotek(ロテック)で有名。
ロテックは、レタスや人参、もやし、それからインドネシアのいんげんのような野菜や、大きいきゅうりのような野菜などをある豆を煎って作られたちょっと甘辛いソースに、絡めたものです。
辛すぎず、甘すぎず、煎った豆のソースがおいしくやみつきになるんです...!今では、一番好きなインドネシア料理のひとつになりました。
残念ながら屋台(Warung)では購入できませんが、Kantin(カンティン)とよばれる小さなレストランや食堂で食べることができます。値段は一皿100円から200円ほど。
やめられない止まらない? Kerupuk (クルプック)
Photo from Indonesian Recipes
Kerupukクルプックは、タピオカ粉にエビなどの魚介類を混ぜ、薄く引き伸ばして揚げたものです。インドネシア料理に必ずついてくるせんべいのようなおつまみと言えますね。
おそらく、これを美味しくないと思う人はいないんじゃないでしょうか...?それくらい定番です!
スンダ人イチオシのマカロニスープ料理! SEBRAK (スブラック)
スープ料理であるスブラックには、赤玉ねぎとニンニク、生姜と唐辛子が加わって、すりつぶした特製調味料が使われています。
マカロニと生クルプックを軽く茹で、特製調味料を加えてできあがり!
屋台やKaki rimaと呼ばれる移動商人から購入することができますが、材料さえ集めれば、つぶして茹でるだけと簡単なのでお家でも作ることができます。(日本では難しいかもしれません。)
購入の際は、辛くしすぎないでという意味の"tidak pedas" (ディダ プダス)と、一声かけることをオススメ!辛い物が大好きなスンダ人は、ヒーヒーいいながら食べるのが美味しいと、辛い物が苦手な人が多い日本人とは正反対の味覚を持っています。
もちろん、辛いものに自信がある方はぜひチャレンジしてみてください!(笑)
お菓子にもお惣菜にも! スンダ名物SERABI (スラビ)
スラビは、ココナッツミルクと米粉を混ぜたものでつくられるパンケーキみたいな料理です。
専用の土焼きの型を使って焼かれます。
このスラビには、大きく分けて2つの種類があります。
1つはお菓子系。中にチョコレートやチーズ、ミルクに果物が入った甘いものです。
2つ目は、惣菜系。チキンやソーセージ、卵、牛肉の乾燥したふりかけ等が入った塩味中心のものです。
スラビは、スラビ専門のレストランなどのところで食べると、100円から200円。もし、道の屋台や食堂などで購入すれば100円から130円ほどで食べることができます!
お菓子にも、ちゃんとした食事にもなるスラビを、バンドンに来た際はぜひお試しください!
新しい発見が毎日ある街!
スンダ料理は、まだまだたくさんあります。バンドンにきて3ヶ月が経ちましたが、いまだに制覇しきれず、日々新しい料理と巡り合っています。
インドネシア料理は、地方によって全く異なる味わいを生み出すところがおもしろいですね。今回はご紹介できませんでしたが、SOTO(ソト)と呼ばれるスープは、地域によって中に入る具が違います。ちなみに、バンドンでは大根が入っています。
避暑地として有名なバンドンの魅力は観光地に留まらず、食事にまで及んでいます。バンドンにお越しの際はぜひ、お気に入りのスンダ料理を見つけてみてくださいね!