頑張っているのに、なぜか成果が出ない。
誰もが必ずしもぶち当たる大きな壁、それは「努力しているのに結果が伴わない」とき。情けない、悔しい、でも何とかして結果を残したい…。そんな成果を出したいあなたに今伝えたい「WHYの追求」が今回のテーマです。
この記事ではグロキャンでの実体験をもとに、「ビジネスで成果を出すために」そして「プレゼンテーションで成果を出すために」最後に「海外で成果を出すために」、今絶対に知っておくべきノウハウを一挙にお伝えさせていただきます!
前回記事:1週間でわたしは変われる!グローバルでビジネス成果が出せる人材へ #グロキャン日記①
目次
ゴール設定のないPDCAなんて意味がない?!
はじめに、PDCAとは「Plan・Do・Check・Action」の頭文字を並べた言葉のことで、ビジネスの世界で頻繁に使用されます。これはPlan:計画を立てる→Do:実行する→Check:評価する→Action:改善するという4つのフェーズを順に行うことで、仕事の効率を上げる手法のことを言います。
なるほど、PDCA通りにやれば成果を出せるのか!早速やってみよう!
と思ったそこのあなた、ちょっと待ってください!!!
実際にPDCAを使って何か経験したことがある方はご存知の通り、いくら入念にこの4フェーズを実践してもあることが出来ていなければ、実はこれって中々うまくいかないんです。
え…どういうこと!?と思った皆さん、安心してください。下記ではPDCAがうまくいかない原因とその解決法をお教えします!
プランニングから実行まできちんと段階を踏んでやっているのに、なぜ結果を出せないのか。原因はずばり、PDCAの前にまずゴール設定が出来ていないからです。つまり、「行動の目的が何か?」というゴール設定をPlanの前にきちんと把握できていないということです。
早速、私のグロキャンでのリアルな体験談をもとに説明します!
ある日のミッション。私たちの1日のスケジュールは、
①朝9時にチームミッションがスタート
②午後3時までにプランニング(市場調査、資料作成などの発表準備))
③経営者にプレゼンテーションを行う
といったかなり過密なスケジュールでした。このような状況で私たちがまず最初に行ったこと、それはPDCAを効率よく回すために1日のタイムマネジメントを修正することでした。
しかし2日目、あいにく成果がでない。なぜだ…。
原因はずばり、こうです。PDCAの前にゴール設定が出来ていなかったから。つまり、プランニング段階前に行う必要があった「ゴール設定」が完全に抜けていたのです。
では実際にゴール設定はどのように行うのか?それは、目標設定と目的設定を区別した上で、目的から考えるということです。
先程のグロキャンでの例で説明すると、「最高のプレゼンテーションを作り上げる」という目標設定の前に、「そもそも何のためにプレゼンテーションをするのか?」という目的設定から始める必要があるというワケです。実際に私達はこの初日の学びから、「何を達成するのか」ではなく「そもそも何のためにやるのか」というWHYの追求から始めるようになり、ミッションの目的理解、提案の裏付けとなる問題意識、経営者のニーズの理解が進み、成果に繋がる提案ができるようになりました。
このように、「目的設定(何のために~するのか)→目標設定(何を達成したいのか)→PDCA(計画・実行・評価・改善)」に変えるだけで成果が大きく変わってくるということがわかりました。
目的設定の前に確認すべきこと
さあ、あなたはもうPDCAを早く試してみたいー!とワクワクしてきましたね!でもその前にもう1つだけ、目的設定をする前にひとつ確認してほしいことがあります!
それは、目的が自分のニーズを満たすことにあるのか、もしくは他者のニーズを満たすことにあるのかの確認です。1つイメージとして、学生が行うプレゼンテーションの姿と社会人が行うプレゼンテーション(ex.営業での提案)の姿を思い浮かべてみてください。
学生であれば、おそらくプレゼンテーションの目的は「自分の考えを最大限にアピールすること」で、アイデアの斬新さやその人のパッションで相手に提案する場合がほとんどです。しかし社会人にとってのプレゼンテーションの目的は「相手のニーズに応えること」で、決して学生のような自己表現がゴールではありません。なぜなら「相手にとって自分は何をすべきか?」がビジネスの場では特に重要視されるからです。
私はこの学生と社会人の違いを自己満足と他者貢献の違いだと考えています。
自分のニーズを満たすことによる自己満足は、あくまでも目標設定の一部です。反対に他者のニーズを満たすことによる他者貢献というのがずばり目的設定と関連しています。要するに、ゴール設定の際に目標設定と目的設定を区別する必要があるということです。
このようにWHYの追求を意識した「目的設定→目標設定→PDCA」の実行は、成果を出す為に必要な最大の武器となるのです!
プレゼンテーションは相手に「伝える」 ではなく、「伝わる」 ことを意識しよう
続いてはプレゼンテーションについてです。ここでいうプレゼンとは大勢の人の前で発表するときに限らず、面接の場面、または告白の場面など、相手に何か意見を提案するときに使用する手法のことを指します。
さて、早速本題です。タイトル通り、『プレゼンテーションは相手に「伝える」だけではなく、相手に「伝わる」ことが重要である。』が今回のテーマ。皆さんはこの「伝える」と「伝わる」プレゼンテーションの違いをご存知でしょうか?言われてみると、なんとなくわかるようでわからないようで…。
ではこの違いによって、一体どのようなことが起こり得るのか?グロキャンで実際に起こった事例をもとに、早速検証してみましょう!
前項でもお伝えした通り、ある日のミッションは経営者に対する新規事業の提案。経営者に対し私たちはプレゼンテーションを行いました。
「僕をワクワクさせるような提案をしてほしい」
ミッションが始まる直前、経営者はこの一言を私たちに伝えました。
「…そうか!ワクワクさせるような提案だな!」
私たち2人は、オリジナリティあふれるアイデアを出すために2時間ほどブレストに時間を割き、考えに考え、アイデアを形にしました。
そして迎える運命のプレゼンテーション。どうだ!と私たちのアイデアを自信満々に提案してやったのです!!!
すると、結果はまさかの不合格。え、なんで…。
「君たちの提案には、あまり実現性がないな。しかも僕の求めている事業領域ではない。」
依頼主の経営者はそう私たちに言いました。
実はこれが前項の目的設定で説明した、自己満足と他者貢献の違いです。私たちは相手のニーズが何かを把握もせず、私たちがオモシロいと思った提案をただ伝えただけだったのです。
では、そもそもプレゼンテーションとは何のためにやるのか?それは「聞き手の心や行動に変化を与えるため」です。つまりプレゼンテーションとは相手へのプレゼント、相手が貰ってうれしいと思わなければ意味がありません。
反省した私たちのチームが迎える次の日のミッション。今日こそは相手の役に立ちたい、相手に喜んでもらえる提案がしたい!その一心で私たちは相手のニーズに応じたプレゼンテーションを行いました。そしてようやく念願の”合格”を頂くことができたのです。相手のニーズに応える、これこそが真の「伝わる」プレゼンテーションだったとこの時初めて実感しました。
「伝わる」プレゼンテーションに必要な要素
グロキャンでのプレゼンテーションから私が学んだこと、それは貢献意識の重要性です。上記の例のように新規事業の提案であれば、「相手がなぜ私に新規事業を依頼したのか?を考え、その相手のニーズに対して私はどのようにして応えられるのか?を考える」というWHYの追求からの貢献意識の追求です。
私たちが誰かにプレゼンテーションを行う理由、それはプレゼンテーションをすることで聞き手の心や行動に変化を与えることです。つまり、ただ想いを「伝える」だけではなく、相手に想いが「伝わる」ことこそがプレゼンテーションの本質なのです。
今まさに就職活動に励む学生の皆さん!ぜひともこの考え方を活用した「伝わる」プレゼンテーションを実践してみてはいかがでしょうか?
「日本で成果を出せる=海外で活躍できる」 が成立しないワケ
グローバル化が一気に加速するこの時代、「君には来月から海外案件任せたいから、〜に行ってきて」と会社から指名され日本を飛び立つ、なんてことが当たり前な社会に今変化しつつあります。しかしこのようにグローバル市場の拡大が進む中で、1つ注意すべきことがあります。それは、「日本で成果を出せる=海外で活躍できる」と安易に考えてしまってはいけないということです。
「いやいや、ビジネススキルはある程度はあるし、海外旅行だって行ったことあるから大丈夫でしょ」と思ったそこのあなた!その考えは黄色信号かもしれません!早速、私のグロキャンでのリアルな体験談をもとに、「日本で成果を出せる=海外で活躍できる」が成立しないワケを説明します!
そもそも日本と海外は違う?
日本で成果を出せる人材がなぜ海外で活躍できないのか、それはズバリ日本の常識と海外の常識を同一のものであると考えてしまっているからです。では一体、どうやってこの思考から脱却するのか?
そのために必要な思考プロセスが、「そもそも論」の考えです。今回の場合であれば、「日本と違ってベトナムではそもそも〜かもしれない」と一旦考えてみることで、より本質的な思考を持つことができるのです。
グロキャンのミッションの中で「ベトナム人大学生における就職への意識調査」について考えたとき、まずはじめに私の頭の中に浮かんできたのは「日本と同じくベトナムでも就職活動がある」という固定概念でした。
しかしこの時、一概にも「ベトナム人大学生も日本と同じく、スーツを着て一斉に合同説明会に参加して就職活動をするのだろう」と考えてしまってはいけなかったのです。なぜなら、これは日本における常識であって、ベトナムにおける常識でもあるとは限らないからです。だからこそ、まず把握しておくべきことは、そもそも日本とベトナムは違うといった概念でした。
結果、「そもそもベトナム人にとって働くとは何か?」「そもそもベトナムでは就職活動という文化はあるのか?」といったような固定概念を取っ払ったそもそも論を実際に活用したために、私たちチームは見事合格の評価を受けることができました。
総まとめ
今回のテーマ「成果を出したいあなた!今知っておきたい、「WHYの追求」 とは」におけるキーワードは、WHYの追求「なぜ〜なのか?」、目的思考「何のために〜するのか」そしてそもそも論「そもそも〜なのか」の3つです。これらはすべて私たちが成果を出すために必要な考え方です。皆さんもぜひ、この「WHYの追求」を実戦してみてはいかがでしょうか?
次回は「なぜ日本社会は「チームワーク」 を求めるのか?!一匹狼がビジネスで成功しないワケ #グロキャン日記③」です。次回の配信も乞うご期待ください!
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