世界中で私がインドネシアに一番惹かれるワケ

2017.09.16

初めまして!東京外国語大学言語文化学部インドネシア語専攻3年生の松本晴那です。

ASEANデビューは大学1年生の夏休み、ボランティア活動で訪れたインドネシアでした。そして2016年8月から1年間大学を休学して、インドネシアのガジャマダ大学(UGM)で留学をしました。

ASEANの他の国はマレーシアとシンガポールにしかまだ行ったことがありません。これから残りの国を訪れたいです。

このように話すと、「この人はインドネシアが本当に大好きなのだな」という印象を持たれますが、それにはワケがあります。

今回は、私がそもそもなぜインドネシア語専攻なのか、インドネシアを大好きになった理由、そしてアセナビでどのようなことをしたいのかを簡単にご紹介します!

なぜインドネシア語専攻?

大学生活の中で最も多く聞かれたのは、なぜインドネシア語専攻なのかという質問です。

この質問に関して私は毎回とてもシンプルな答え方をします。「もっと世界を知りたかったから」です。

具体的な話をすると、私は外資系企業に勤める父の影響もあり、自然な流れで小さい頃から海外に興味を持ち、海外ドラマや洋画、洋楽が好きでした。そして高校生の時、漠然と「世界を舞台としたダイナミックな生き方、仕事をしたい!」という目標を持ちはじめました。

そのためには英語力を磨くことが先決と考え、高校1年生の夏休みを利用してカナダのバンクーバーの語学学校で短期留学しました。

そこで出会ったバングラデシュ出身のクラスメイトがストリートチルドレンの話や彼女の夢が誰もが生きることに喜びを感じる世界であることを授業で発表していました。

当時15歳であった私にとってその話は衝撃的でした。それと同時に、私の知る世界や持つ視野の狭さを思い知りました。

先進国以外の国、もっと他の世界の国を知りたいと思った私は、経済と人口ともに今後も継続的な成長が見込まれるアツい地域であり、日本に地理的に近いのにもかかわらず意外と知らない東南アジアに興味を持ちました。

そこで受験勉強と並行して東南アジアの国々の情報を片っ端から調べはじめ、たどりついたのがインドネシアでした

その理由はインドネシアの国是であるBHINNEKA TUNGGAL IKA(多様性の中の統一)のメッセージ性の強さに惹かれたからです。

この国是を世界の方針に置き換えて考えてみると、極論ではありますが、世界の差別問題をなくしていくための基盤、世界平和の基盤となる考えなのではないかと感じたのが理由です。グローバル化のヒントがつまった国ではないかと感じています。

(ガジャマダ大学インドネシア文学科の友達との食事会)

インドネシアを大好きになった理由

そんな訳で大学入学時に東南アジア地域インドネシア語を専攻した私ですが、ある外国語を専攻したからといって、その国を必ずしも好きになる訳ではありません。

実際、訪れる前はインドネシアに興味を持っている程度でした。そんな私がインドネシアを好きになった理由は、果物とコーヒーの美味しさとちょっぴりセレブ気分の生活(笑)、そしてその雰囲気でした。

とにかく気候は年中温暖、人は南国気質でramah(フレンドリー)かつsantai(のんびり)なのです。ですから、ゆったりとした生活のリズムで、物価が安いため望めばかなり贅沢な生活ができ、休日には海をはじめとした美しい自然を満喫できます。


(カリムンジャワ島にて)

そしてインドネシア人は同じインドネシア人同士のみでなく、外国人との距離も近く、すぐに友達として受け入れてくれます。ちなみにかなりの親日国ですし、本当によく笑います。笑顔は世界共通語なのだということを実感しました。

その雰囲気は、時間に追われ、生き急いでいる人が多いとよく言われる日本とは対照的であり、どちらが良いということはないのですが、私の目には新鮮に映りました。

また、先程も挙げた国是、多様性の中の統一、つまり多種多様な文化、言語、宗教が混在している点も日本とは異なり、面白いと思いました。

今までに留学、ボランティア活動、旅行を含め、世界8ヵ国に渡航した私ですが、インドネシアほど多様性の中に身を置ける環境はなく、様々な人の価値観に触れることができたことは今後の糧になると信じています。

さらに、広大な土地と人口の多さ、平均年齢の若さ、活発な消費による経済成長の著しさ、インフラ整備の不十分さからは大きな可能性を感じました。

アセナビでしたいこと

このような可能性に満ちた国と関わることができた自分は幸運だと感じています。そして、成熟してないが故に可能性に溢れている場所で自分の可能性を広げたい人、挑戦したい人に新たなグローバルキャリアの選択肢を提案したいと思いました。その考えから“ASEANで働く”という選択肢を当たり前にしていこうというアセナビのビジョンに共感しました。

もう一つの理由は「東南アジアは不衛生そう、汚そうだから行きたいと思わない!」と思っている人たちの東南アジアに対する印象を180度変えることです。

目標はインドネシアをはじめとする東南アジアの生活面、キャリア面での魅力とポテンシャルを伝えていくこと!手始めに、留学で見聞きしたことを活かし、インドネシアを訪れてみたいと思ってもらえる記事を書いていきたいと思います。

バリ島、タナロット寺院の夕日)