ラオ語専攻の女子大学生が、都会と大自然が隣り合わせの東南アジアに惹かれるまでの話

Green-Cave

                                                                                                                          2017.06.21

はじめまして! 東京外国語大学2年の鈴木柚喜です。私は現在東南アジア課程に所属し、ラオ語という言語を専攻しています。

「え、ラオス?」と思った方が大半だと思います。記念すべき初投稿では、アセナビの一員として自己紹介を交えながら、私が東南アジアに興味を持つきっかけになったことを書きたいと思います。

 

初めての東南アジア

私のASEANデビューは小学校3年生の時のシンガポールであり、人生初の海外旅行でもありました。

10年以上も前になる旅行の具体的なエピソードとしては、カラフルな鳥にカラフルなフンを帽子に落とされた、ぐらいのことしか思い出せないのですが、異国の地で今までに味わったことのないワクワクや高揚感が込み上げてきたことは覚えています。今思えば、未来都市のような都会を少し抜けると熱帯ジャングル、という独特な環境が私の冒険心をくすぐったのかもしれません。 

この段階では東南アジアに魅了されたというより気になり始めたぐらいです。その後高校2年生になるまで東南アジアに関わることはありませんでした。

ラオスを学ぶに至った経緯

メコン川沿い

高校2年生になった私は、大学で外国語か地域研究を専攻すると決めてはいたものの、どこの地域の何語を学びたいのかについては高校3年生までずっと考えていました。

ある日、お世話になっていた英語の先生が、「ラオスって国知ってる?大学時代の同期が赴任していた国なんだけど、とても良いところだって」と私に話してくれました。世界史でベトナム戦争のことを学んだ時、仏領インドシナの一国として聞いたことがあっただけの国。受験生の私はラオスについて色々と調べ始め、すぐに興味を持ちました。

ラオスという国そのものに惹かれたのもありますが、専攻する決め手になったのは公用語であるラオ語のラオ文字でした。皆さん、ご覧になったことはありますか?こんな文字です。

ໂອ້ ດວງຈຳປາ ເວລາຊົມນ້ອງ ນຶກເຫັນພັນຊອ່ງ…

初めてラオ文字を見たとき、ラオス人の温和な性格がこの丸い文字に表れている気がして、何だか素敵だなと思いました。「この文字を書けるようになって、使いこなせるようになったら絶対に楽しい!」と信じて結局私はこの丸っこい文字に惹かれて、現在に至るまでラオ語と格闘しラオスについて学んできました。

メコン川の恵みを受けた自然豊かな40以上の民族が生活を営む国、ラオス。馴染みの無い方も多いと思うので、アセナビを通して情報を発信していきたいと思います。

最初は考えていなかったブルネイ留学

大学1年生の夏休み、本当は英語を学ぶ短期留学プログラムに参加しようと思っていました。

しかし、ちょっとした好奇心で軽い気持ちから、ブルネイにあるブルネイダルサラーム大学の留学担当の方にメールをしてみたところ、『Discover Brunei Courseという、その名の通り一ヶ月間ブルネイについて学ぶプログラムを勧められました。

一体、どういう学生がこのプログラムに参加するためにブルネイに来るのかが気になりすぎて、私はASEAN2カ国目としてこの国に飛び込むことを決めました。

スルターン・オマール・アリ・サイフディーン・モスク

結果的に、ブルネイでの異文化体験が東南アジア全体に興味を持つ大きなきっかけになりました。

特に私に影響を与えた出来事は次の2点です。

・手付かずのボルネオ島の自然に囲まれて、東南アジアの美しさに触れたこと。

・尊敬できるブルネイ人の友達がたくさんできたこと。

ボルネオの美しい自然

一つ目について、アジア最大級の水上集落やボルネオ島の田舎には、シンガポールでは感じなかった懐かしさがありました。そして、ジャングルやマングローブを訪れて、大げさかもしれないですが、「地球にはこんなに美しいところがあるんだ!」と感動しました。

ブルネイで抱いた自然に対する畏敬の念は鮮明に心に刻まれ、小学生時代にシンガポールで感じたワクワク感が蘇ってきたのです。

「都会と大自然が隣り合わせの東南アジア」をもっと知りたい、学びたいという冒険心が生まれたのはこの時でした。

留学中の仲間たち

二つ目について、ブルネイの友人ができたことは私の視野を広げるきっかけになり、今の私のモチベーションにもなっています。

一ヶ月の留学中ずっと、現地のボランティアの学生が私たち留学生と行動を共にし、サポートしてくれました。彼らと一ヶ月間とことん付き合ってみて、本当にすごいな、と思ったことがあります。それが「視野の広さ」でした。

ブルネイは厳格なイスラム教の国で、私が出会った学生の大半がイスラム教徒だったのですが、イスラム以外の宗教や文化に興味津々で、「日本の仏教行事はどんななの?」「日本の天皇制はブルネイのスルタン制と何が違うの?」といった話をたくさんしました。そして、テロが絶えない世界に対して祈りを捧げ、自分事として考えている姿を見て、「私も自分のことだけでなく、日本で起きている問題や他の国のことにもっとアンテナを張るべきだ」と考えるようになりました。

主にこれらの理由から、私は専攻しているラオス以外の東南アジアにも目を向けるようになりました。

ラオスとブルネイは同じ東南アジアと言えど、前者は大陸部の仏教国家、後者は海峡部のイスラム教国家であるなど様々な違いがあります。異なる文化、宗教を持った人たちが暮らしている東南アジアを旅したり学んだりすることはとても面白いので、大学生のうちに他の東南アジア諸国にもできるだけ行きたいと思っています。

アセナビのメンバーになった理由

ブルネイ留学以降、東南アジア各国に興味がある人ともっと知り合いになりたいと思いました。東南アジアに関わるにはビジネス、学問、国際協力など様々なアプローチの仕方がありますが、機会を得るには自分から飛び込むことも必要だと考え、その一歩として元々読者だったアセナビに参加することを決めました。

他のメンバーや、取材を受けて頂いた方たちの東南アジアとの関わり方は十人十色です。多くの人との出会いや経験を通して、私もメンバーとして自分のキャリアの描き方を考えていきながら、読者の方たちに情報を提供できたら良いなと思っています。また、今回割愛してしまったブルネイ留学で見聞きしたことや学んだことなども、一つのテーマとして書きたいと考えています。これからもよろしくお願いします!

 

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ABOUTこの記事をかいた人

鈴木柚喜

現在2年生で、専攻はラオス。色々な言語の文字を見るのが好き。去年はブルネイダルサラーム大学、ラオス国立大学に短期で留学していました。 今一番興味があるのはラオスの少数民族。マイナーなことばかりしているので、「東南アジアで働く」ことに関する情報と並行して、マイナーな情報も発信するライターになる予定です。