Selamat siang! Apa kabar?
突然ですがみなさん、「رمضان」。
右から左へ読むアラビア語の言葉ですが、どういう意味がご存じですか?
「ンダマラ」。そう、ラマダンです!
ラマダンというのは、イスラム教では聖なる1か月間で、断食をすることによって心身を清めることが目的です。イスラム教では「五行六信」というものが定められており、その五行のうちのひとつが断食です。
そこで今回は、このラマダン中、イスラム教徒の方々はどのように過ごされるのか、迫ります!
ラマダンについての正しい理解
「ラマダン」とはイスラム歴第9月の名称のことで、断食という意味ではありません。 イスラム教徒はこの1か月間、断食を行ないます。
でも、1日24時間×30日間断食ではありません。日の出ている時間に、飲食をしてはいけないだけです。つまり、夜に日が落ちてから、日の出までの数時間は飲食自由なのです。
Q.飲食禁止ということは、唾液を飲み込むことも禁止なの?
A.禁止です。
また、この断食が免除される人たちがいます。旅行者、重労働者、妊婦、授乳中の女性、生理中の女性、乳幼児、病人です。断食はイスラム教で義務付けられていますが、基本的には寛容なんです。
それだけではなく、このイスラム歴は純粋な太陰暦で閏月による調整は行わないため、毎年11日ほど早まります。2015年は日本の場合6月17日の夜から1か月間だと発表されました。
このラマダン月を過ごしているインドネシアの方々はどのように毎日を過ごしているのでしょうか?彼らの生活を少し覗いてみましょう!
どんな生活をしてるの?
この1か月間、インドネシアでは会社・学校ともに基本的にみんなお休みです。日本でいうとお正月のようなイメージでしょうか?人々はみんな実家へ戻り、家族と一緒にこの断食月を過ごします。
(参照: tempo.com)
そして子供たちはお小遣いをもらったり、断食明けのお祭りを迎えるための新しい洋服を買ってもらったり。私たちから見たら、1か月の断食は辛いというイメージがあるかもしれませんが、家族と一緒に過ごせると思ったらその辛さも半減するのでしょうね。
さて日が沈み、やっと食事ができます。けれど長時間飲食をしていないので、胃は普段より縮まっています。そこでインドネシアでは、甘い飲み物を最初に飲み、それから食事を始めます。
(参照: Biz4Hobbies _ Your Blog Description)
これはインドネシアでは、Es Buah(エス・ブア)と呼ばれ、甘いカラフルなシロップの中に果物が小さく切られたものが入っています。すごく甘いです!
(参照: Jakarta Raya - Bisnis.com)
これは、食べ物が売られている市場の様子です。ジャカルタの中でも、ラマダン中に最もにぎやかになる市場の写真で、地名はBendungan Hilir(略称はBenhil)といいます。
私自身も、留学中はこのBenhilにある寮に住んでいたので、毎日この市場の横を歩いていました。ラマダン期間中には、東ジャワや他の地域からもわざわざ遊びに来るほどです。
食事をとるタイミングとしては2回あります。まず1回目は、日没後。この時の食事を終えたら、体力温存のために睡眠をとります。そして数時間後に2回目の食事をします。大体午前3~4時ですね。この時の食事で、その日の日中を乗り切らないといけないので、ご飯・お肉・野菜などきちんと食事をとります。
この時間帯には、テレビ局も特別番組を用意しています。国民のほとんどの人たちが起きてテレビをつけるので、視聴率獲得のチャンスなんですね。特別番組もいくつかありますが、私の一番沖入りの番組は、 “Ini Sahur”という、トーク番組です。トーク番組なんですけど、司会の二人はお笑いタレントで、超有名人なんです!この番組では家族構成ができていて、司会者のうちの一人のSuleという人の姪役は、JKT48の仲川遥香さんなんです!
女性にとってはダイエットにも!?
また、この断食中には、女性は特にダイエットをする方が多いようです。
仕事や学校は基本的にお休みなので、日中に軽くスポーツをしたり、普段は一人暮らしでインスタント系しか食べていないけれど、実家に帰省して母親の手料理を食べたり。この断食は、人々の健康にも一役買ってるのですね。
以上、ラマダンの定義、ルール、食事内容、生活スタイルなど説明しました! 断食に対するイメージ、変わりましたか??
次回の記事もお楽しみに!
Terima kasih dan selamat siang.
《画像引用元》
Harold Litwiler from flickr