ジョホールバル特集、はじめます。マレーシアは先進国になれるのか!?

2016.03.17

急成長を遂げてきたASEAN諸国ですが、中国経済の成長鈍化の影響を一因として、成長率が衰えてきている国もあります。

アジアの時代はもう終わり!?

待ってください。

ASEANにはまだ未開拓の「フロンティア」と呼ばれる地域があります!

AESAN最後のフロンティアといえば、ミャンマー、ラオス、そしてジョホールバル!

マレーシアとシンガポール国境にあるジョホールバルでは、「イスカンダル計画」という壮大な計画が動いているのです。

今回は、世界中の投資マネーと一攫千金を狙う人々がひしめくジョホールバルに潜入調査をしてきました。アセナビではジョホールバルの変化を連載でお届けします!

 

先進国入りを目指すマレーシア!

「ASEAN最後のフロンティア?ミャンマーとラオスは納得できるけど、ジョホールバルってどこ?」

「ジョホールバルってマレーシアだっけ?」

「ジョホールバルの歓喜って聞いたことあるけど?」

「マレーシアって中所得国の罠に陥ったんじゃないの?」

中所得国の罠とは、“最初は安くて豊富な労働力を武器に製造業を原動力として経済成長し、中所得国入りを果たすものの、人件費高騰や後発新興国の追い上げ、イノベーションの欠如によって競争力を失ってしまい経済が停滞してしまう現象”のことです。

中所得国とは、1人当たりGDPが3,000~10,000ドル当たりの国のこと指し、実際にマレーシアの1人当たりGDPはIMFによると2015年時点で10,073ドル。

ちなみに、このマレーシアの1人当たりGDPはASEANの中ではシンガポール、ブルネイに次ぐ第3位です。

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Photo from ASEAN Stat

マレーシアはかつてゴムや石油といった天然資源の輸出に依存した経済でしたが、1970年代以降は外資を積極的に誘致することで工業化に成功し、経済成長を遂げたのです。

実際にクアラルンプールを訪れたことがある方なら分かると思いますが、クアラルンプールはかなり都会でほぼ先進国ですよね。

でも一方で「あ、でもまだ発展途上国だな。(笑)」と思うこともあったり…。

あと少しで先進国になれる、でも何かが足りなくて中所得国から抜け出せない!

そんなもどかしい国がマレーシアなのです。

ルックイースト政策を掲げ、マレーシアの工業化の立役者として有名なマハティール元首相はそんな状況を打破するために1991年、2020年までにシンガポールや日本のような真の先進国の仲間入り果たす「ビジョン2020」という目標を掲げました。

その中には1人当たりGDPを30,000ドルにまで引き上げるという数値目標も含まれています。

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話題沸騰中のイスカンダル計画に迫る!

「2015年時点での1人当たりが約10,000ドルなのに、2020年までに約3倍になんてできるのか?」

「マレーシアは真の先進国となれるのか?」

たしかに、壮大な目標ではあるもの、実現可能性には疑問が残ります。

しかしマレーシアは本気です。

その象徴が、今回ピックアップする「イスカンダル計画」なのです。

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(シンガポールとジョホールバルを繋ぐ橋)

Photo from IDRA

「イスカンダル計画」とは端的に言ってしまうと超大規模な開発計画です。マレーシアの南端部にあり、シンガポールから車で橋を渡ればすぐのジョホール州を、大開発していきます。

イスカンダル計画はマレーシア経済の牽引役として期待されているのです。

 

マレーシアの激アツさを象徴するランキング

マレーシアの先進国入りに懐疑的なあなた!以下のランキングを見てください。

なんだか実現できそうな気がしませんか?

 

①世界ビジネス環境ランキングでは第18位!

ちなみに1位は不動のシンガポールで、日本は34位です。(;_:)

出典|World Bank “Doing Business 2016 Measuring Regulatory Quality and Efficiency”

 

②世界英語力ランキングアジア地域ではシンガポールに次ぐ第2位!

日本は6位でした。(;_:)

出典|EF Education First  「EF英語能力指数 2015」

 

③日本人が移住したい国ランキング11年連続第1位!

出典|2017年第1号(2017年4月7日リリース)「ロングステイ希望国・地域2016」トップ10を発表 ~ 1位は11年連続、マレーシア!台湾が人気急上昇 ~

ジョホールバル特集の流れ

ここまで読んだあなたは、マレーシア、そしてジョホールバルが秘める可能性にワクワクしたことでしょう。

しかし、あなたには疑問が残っていると思います。それは「イスカンダル計画って一体何なんだ!?」ということでしょう。

そこで、この記事から7記事に渡って、ジョホールバル・イスカンダル計画について横断的に知っていただけるような特集をはじめます。

私が実際に現地まで行き、足を動かして取材した記事。

その流れは、以下です。

 

【JB特集1】イスカンダル計画とは? 

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【JB特集2】Google Mapsにも表示されなかった極秘人口島、Forest Cityにアセナビのカメラが潜入! 

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【JB特集3】ジョホールバルで日本人向け不動産を手掛ける木藤氏へのインタビュー 

JB特集_ジョホールバルの不動産市場から見る、イスカンダル計画に潜むシンガポールの陰謀とは?JJ BRIGHTS代表、木藤敬介氏

 

【JB特集4】日本人で初めてジョホールバルのマルボロカレッジへ母子留学をした花岡氏へのインタビュー 

JB特集_マレーシア母子留学のパイオニア、J Cheer International 取締役、花岡めうみ氏

 

【JB特集5】ジョホールバルに突如現れた本格派日本食フードコート、JAPAN STREETに潜入&試食! 

JB特集_ジョホールバルに突如出現した本格日本食フードコート、JAPAN STREETに潜入調査!

 

【JB特集6】リーマンショックを機に英語力ゼロのままジョホールバルへ移住し、JAPAN STREETに参画した青峰氏へのインタビュー 

JB特集_英語力ゼロからジョホールバルへ移住し “青好きノマドCTO”として活躍中の青峰隆氏

 

【JB特集7】シンガポールからジョホールバルへのバスでの行き方 

JB特集_シンガポールからジョホールバルへのバスでの生き方

【JB特集8】ジョホールバルでも四季を感じる一軒家!SUNWAY ISKANDARのSAKURA RESIDENCEに潜入!

【JB特集9】ジョホールバルでも温泉を楽しめる格安コンドミニアム!?モレックパイン3に泊まってみた。

【JB特集10】ゴルフ場と高級住宅街が共存!?ジョホールバルの秘境horizon hillsへ潜入!

【JB特集11】ジョホールバルの富裕層が潜む”最”高級住宅街Austin Heightsに潜入!

【JB特集12】ジョホールバル最高層ビルを目指す!The Astaka@1 Bukit Senyumから見るジョホールバルの未来は!?

【JB特集13】ジョホールバルに突如現れた水上集落!?SENIBONG COVEで海と緑を満喫!

ABOUTこの記事をかいた人

長田壮哉 / Masaya Osada

関西学院大学商学部ファイナンスコース5年目。ASEANデビューは高校1年の時に修学旅行で訪れたシンガポールとジョホールバル。大学1年の時に参加したインドネシアでのインターン中に「熱気」と「可能性」を感じ、その後はタイでのボランティアや、ASEANを周遊しながら現地でのインタビューを経験。さらには、ASEAN発足日である8月8日に生まれたということに運命を感じ、ASEANと日本を繋ぐ"Mr. ASEAN"になるべく、ASEAN10カ国を完全制覇。2016年7月~2017年5月にかけて、トビタテ!留学JAPAN4期生新興国コースとしてシンガポール国立大学での修行を終えたものの、2018年4月から再びシンガポールへ渡り外資系投資銀行に就職予定。将来の夢はアジア最強の名門大学を設立すること。一番好きな国は日本。