シンガポールを1日5000円で満喫する。
そんなことは可能なのでしょうか・・・?
・・・可能です。
物価が高い高いと言われ、実際にほとんどのモノが日本の約1.5倍のお値段はするシンガポール。しかし、そんな中でも1日5000円でシンガポールを思い切り楽しめるコースを紹介します!(1シンガポールドル=90円として計算します)
腹ごしらえをして、出発!
9:00 朝食
シンガポールで定番の朝食といえば、中華系のお粥、インド系のプラタ、マレー系のナシ・レマなど様々ですが、今回はカヤトーストを紹介します!
カヤトーストとはココナッツからできたカヤジャムを、トーストした薄切りの食パンにバターと一緒に挟んだトーストです。朝食では、カヤトーストと温泉卵、そして甘いコーヒーとセット(約4~5SGD)になっている場合が多いです。あんこのような甘いカヤジャムとバターの塩っけがたまらなく美味しく、ペロッと食べられます。「ヤクンカヤトースト」や「TOAST BOX」といったチェーン展開されているお店が有名で、朝早くから開店しています。甘すぎる!?それでも、やみつきになるシンガポールの“カヤトースト”
支出:約4~5SGD
9:30 チャイナタウンぶらり旅
朝食を食べ終わったらチャイナタウンに繰り出しましょう!国民の約70%が中華系のシンガポール。ここでは中華系の濃い雰囲気を堪能しましょう!
昔ながらの骨董品やアクセサリーのお店、お茶屋さんなどいろいろなお店を覗いて周るのが楽しいチャイナタウン。物価の高いシンガポールといえど値引き交渉にも応じてくれるのでチャレンジしてみましょう。
また、パワースポットとして有名な「新加坡佛牙寺龍牙院」に行くのもいいかもしれません。仏陀の歯が収められているというこの寺院。実は2007年建立と非常に新しく、中もピッカピカです。拝観料は無料です。
何で移動する?シンガポールの交通事情
シンガポールでの主な交通手段は地下鉄MRTやタクシー、バスです。
MRT:シンガポールには現在5つの地下鉄線が開通しており、主な観光地には最寄りの駅があるためとても便利です。値段は東京の地下鉄線よりちょっと安いくらいですね。
全自動運転で、発車ベルがなるとすぐにドアが自動で閉じます。危ないため駆け込む人はほとんどいません。また日本のように満員のときに無理に乗ろうとする人はおらず、皆次の電車を待ちます。シンガポリアンの友人はどんなに急いでいても他人と密着状態になるなんて考えられない!と言っていました。こういったところに「当たり前」の違いや国民性が見えて面白いですね。車内放送も英語、中国語、マレー語、ヒンドゥー語で流れ、多民族国家シンガポールらしさが表れています。
こちらはホテルですが、MRT内へのドリアンの持ち込みが禁止されています。ニオイがきついようです。
タクシー:一方タクシーは初乗り運賃が約4SDと日本に比べとっても安く、20分くらいの移動距離であれば12~13SGDで済みます。ただ、運転手たちには彼らなりの1日のプランがあるらしく、行きたい場所が彼らの向かう場所でなければ乗せてくれないこともあります。
バス:3つ目にバスという手段もあり、本数も多く地元の方たちには欠かせない交通手段ですが、観光客にはあまりお勧めしません…。というのも、車内放送や車内の行き先掲示板が全くないのです!そのため自分の降りる場所は窓の外を見ながら自分で把握するしかないのです!!効率よく観光したい場合はバスには挑戦しないほうが良いでしょう。
多文化を味わおう!
11:00 リトルインディア
*MRT紫ライン:チャイナタウン→リトルインディア(2駅 約7分)
さすが多民族国家シンガポール。チャイナタウンで中華の雰囲気を味わって一変、今度はインディアンな街へ!
その名の通り、主にインド系の人々が生活しており、彼らが経営する個人商店や飲食店が立ち並びます。スパイスやお香の匂いがあちらこちらから香ってきて一瞬インドにいると錯覚してしまいそうなくらいです。サリーをヒンドゥー教のお寺で、門の屋根にたくさんの彫像が立ち並ぶスリ・ヴィラマカリアマン寺院や、カラフルなエスニック調の建物が立ち並ぶカラバオ・ロードなどが有名です。
12:00 ランチタイム:リトルインディアで南インド料理
バナナ・リーフレストランにてランチにしましょう。ここでは店名にもあるように、バナナの葉っぱをお皿として利用します。大皿に盛られるお料理を皆んなでバナナの葉っぱの上に分けて食べます。魚の頭を丸ごと煮込んだフィッシュヘッドカレーが有名です。
支出:MRT代 約3SGD
フィッシュヘッドカレー 約20SGD
14:00 シティエリア
*MRT紫ライン・赤ライン:リトルインディア→(ドビー・ゴート)→シティホール
インド料理でお腹いっぱいになった後は、シティエリアを散歩しましょう!
第二次世界大戦の犠牲者を追悼する戦争記念公園。真っ白な戦争記念碑が高くそびえ立つ。
ラッフルズホテル。コロニアル様式の美しい建築。宿泊しなくても一見する価値アリです。こちらのバーはシンガポールオリジナルのカクテル「シンガポール・スリング」発祥の地と言われています。
プラナカン博物館。中華系とマレー系の文化をミックスさせた文化をプラナカン文化と呼びます。プラナカンが生み出したカラフルで美しい刺繍や焼き物が展示されています。
他にもラッフルズ卿着陸地点やシティホール、聖アンドリュー教会など見所盛りだくさんのエリアです。
支出:MRT代 約3SGD
シンガポールの終わらない夜・・・
18:00 ディナー@ラオ・パサ
たくさん歩いたのでお腹も減っていることでしょう!シティエリアから少し南に歩いて行くと巨大なホーカーセンター(シンガポールのフードコートのようなもの)が見えてきます。ラオ・パサは2014年に改修工事が終わったばかりの綺麗なホーカーセンターです。中華料理からマレー料理、インド料理、インドネシア料理、欧風料理、日本料理(!)などありとあらゆるお店があってとっても迷います!!しかしいくら食べてもほぼ20SGD以下で済ませられるのがホーカーのいいところです。
支出:約20SGD
20:00 マリーナベイエリア
*MRT青ライン:テロックエア→ベイフロント
ディナーを終えた後も旅は続きます。夜はやはり有名どころ、マリーナベイ地区を散策しなくては!まるで船がホテルに乗っかっているような形で有名なマリーナ・ベイ・サンズの地上デッキからは、シティエリアの高層ビルが立ち並ぶ壮観な眺めを見渡せます。
マーライオン側からの眺め
そして20時と21時30分からはマリーナ・ベイ・サンズが主催する光と音のショーを楽しめます。水でできたスクリーンに光を投影し、ホテルの船の部分から発されるレーザーが美しい、なんとも近未来的なショーです。こちらも無料で観られます。
そして最後に巨大なツリーで有名な植物園、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイに向かいましょう。世界各国の珍しい樹木や花を見学することができます。特別な植物館以外は基本的に入場無料です。ここは何と言っても夜に行くことをお勧めします!なぜなら次のようなとっても神秘的な光景が見られるからです。
過去にいるような、未来にいるような不思議で幻想的な光景です…!毎晩音楽に合わせた巨大ツリーのイルミネーションショーが実施され、深夜までライトアップされているので夜遅くでも楽しめます。
支出:MRT代 約3SGD
************************************
合計支出:約54SD (約4860円)
いかがでしたか?シンガポールは公共交通機関が発達しており、しかもその運賃も比較的安いため、食費と交通費のみにお金を使えば1日5000円でだって十分観光できちゃうのです。また、面積が小さい国(東京23区ぐらい)なので歩いて行ける範囲の観光地が多いというのも1つの理由です。
今年はシンガポール建国50周年の年です!8月にはナショナルデーもあり、大きな盛り上がりを見せる年となるでしょう。そんな活気溢れるシンガポールにあなたも是非訪れてみては?