半年間をかけてのこの旅も、3分の1を終え、現在4ヶ国目ラオスです。
マレーシア、ミャンマー、タイまでは空路での移動でしたが、ここから先のタイ→ラオス→ベトナム→カンボジアは全て陸路での移動となります。
バンコクからパクセ(ラオス南部の町)まで深夜バスで入り、2泊滞在。
パクセから首都ビエンチャンまでもやはり深夜バスで移動です。
そんな深夜バスでの出来事。
僕達が乗車したのは、20時発の翌朝8時着、一番下のグレードのバス。
ミャンマーで見たのと同じくらいにボロい車両。日本であれば確実に廃車です。
加えてラオスのでこぼこ道を走るのだから、寝ている時に身体が宙に浮くなんてことは珍しくない。
多少の揺れでは全く動じなくなった僕達は、12時が回る前に就寝。
起きる頃には首都ビエンチャンに到着する予定でした。
朝5時半
ドゴーン!!!!!
という轟音とともに目覚める。
続いて下から突き上げられる感覚と激しい振動。飛行機が着陸した時の感覚に近いがそれ以上だった。
普段はのんびりなラオス人の乗客まで慌て出して、悲鳴も聞こえる。
寝ぼけながらにして「ああ、これやばい。崖にでも落ちるんかな。死ぬな。」と妙に冷静な分析。
ユーゴ「タイヤが走ってる!w」
タ、タイヤ??!!
何を寝ぼけたこと(事実寝ぼけていたが)を言っているのかと思い、外を見る。
確かにタイヤがものすごいスピードで並走している。
数十メートルほど並走していたタイヤはものすごい勢いで、藪の中に消えていった。
命の危険を感じながらも、どうにかバスは停車。
ひとまず乗客はみんな降ろされます。
<現場検証>
Before
2つのタイヤがしっかりとついています。
タイヤ溝の浅さがすでに危ない雰囲気を持っています。
After
これが問題の右後方タイヤ。外側のホイールがめちゃめちゃになっています。
逆に内側のタイヤはぐちゃぐちゃに引き裂かれていることがわかります。
事故の跡。
恐ろしい惨劇の爪痕も、アングルを変えてみるとちょっとカッコイイですね。(特にVIPの文字が...)
<現場検証終了>
近くの村にいたおじさん
「クレイジーだね!でもこんなのラオスじゃ当たり前だよ!
でもこんな田舎町にはほとんど誰も来ないからね、たまにはこういう事故が起きて、客が来るなら嬉しいね(笑)」
(笑)じゃねえよw
なんにせよ、命があってよかったです。
良いネタですが、最初は笑えないぐらい怖かったです。
ラオスでお会いした日本人の方に話しても、あまり驚かれないのは、頻繁にこのような事故が起こっているからだそうです。
ラオスからベトナムへ陸路で抜けるのルートでも事故が多いという情報が。。
日本でもバスの事故はありますからね。
生きていてリスクのない所なんて世界中どこ探してもありません!
旅はスリリングな方が面白いですが、度が過ぎるのは勘弁して欲しいですね。
生きて日本に帰れることを祈るばかりです。