試写会レポート『ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。』 日本と台湾の越境恋愛を描いた話題作

2017.04.30

2017年5月27日より、公開される映画『ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。』をご存知でしょうか?台湾と日本の越境恋愛を描いた通称「ママダメ」は、公開前から日本でも話題になっています。

この度は、マスコミ向け試写会にお呼びいただき、一足先に映画を鑑賞してまいりました!

(アイキャッチ画像 Photo from http://mama-dame.com/)

 

実話に基づいたお話!

『ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。』は、実話から生まれたストーリーです。

舞台は台湾と日本。台湾人のリンちゃんと日本人のモギさんは、東日本大震災が起こった2011年3月、Facebook上で知り合ってから、遠距離だけど少しずつを縮めていく過程を描いたお話です。

モデルとなった夫婦は、Facebookページでさかんに情報発信をしており、そのいいね数はなんと300,000以上! 日本人からも台湾人からも支持される、素敵なカップルなんです。

ふたりで出かけたときの写真には多くの反響があり、現在では芸能事務所にも所属し、日本と台湾をつなぐお仕事をされているようです。

 

どんな作品なの?

ジャンルはラブストーリー。タイトルと概要を聞いてしまえば、ある程度話の方向性は想像出来てしまうようなお話ではあります。だとしても、この作品を観る価値は十二分にあると感じました!これだけ鑑賞後に清々しい気持ちになること、中々無いなと思ったからです。

リンちゃんは台湾の大学生、モギさんは日本のサラリーマン。通常なら接点のなさそうな2人が、チャットでやり取りし、時には電話をし、距離を縮めていきます。ついには、モギさんは友人と台湾へ旅行をし、リンちゃんと初対面。友人の手前、2人が一気に結ばれることもなく、モギさんは帰国します。

その後、リンちゃんがFacebookに上げた元カレの写真を見たモギさんは、ちょっとした嫉妬を抱くようになり、ちょっとしたわだかまりが生まれてしまいます。それでも、モギさんはリンちゃんに会いに、台湾に再訪。リンちゃんとのママとの出会い、小旅行を重ね、物語は急展開していきます!

全体を通して、明るく透明感があり、心が洗われるような爽やかな作品でした!

BGMも優しく、終始リラックスして楽しむことができます。モギさんを演じる中野裕太さんのリアリティのある演技と、リンちゃん役の簡嫚書 (ジエン・マンシュ-)さんの可愛くてピュアな姿は、映画の雰囲気にマッチしていました。

作品の中では、台湾の町並み観光地がたくさん出てくるので、台湾好きの方は「あ、ここ行ったことある!」というような感想を持たれることでしょう。ちょっとした小旅行をした気分になれます!

作品の裏側のお話

本作は、アジアを跨いだ恋を描いた『恋するミナミ』を製作配給したシンガポールのDuckbill Entertainmentさんが製作委員会に加わっており、日本と台湾の合作映画となっています。また、同社は台湾での配給興行も担当されているようです。

ちなみに『恋するミナミ』は、アセナビでも以前取り上げさせていただいております。

参照 : トークイベント「Fly Me To Minami ~恋するミナミ~」

全体を通してセリフは多くなく、演者さんの演技や音楽でストーリーがつかめるのが、印象的でした。この作品は、日本だけじゃなく台湾でも公開されることが決まっているため、セリフに頼らない映画にすることが方針だったのかもしれません。

ラブストーリーが好きな方、台湾やアジアの雰囲気が好きな方は、ぜひ映画館に足を運んでみてください!きっと、心洗われるような感覚を味わえるはずです。

公式HP

http://mama-dame.com/

 

公式Facebookページ

https://www.facebook.com/mamadame.movie/