アセナビ史上、最年少インタビュイー!いま話題の学生シェアハウスPOTHUBはこうして生まれた【永田公平氏】

2018年7月、クラウドファンディングにて178万円の資金調達に成功。マレーシア・クアラルンプールに学生拠点シェアハウス『POTHUB』を設立した永田公平氏を直撃!「大好きなことで、大好きな人たちに囲まれて人生を築いていきたい」「循環を広げる立場になる」「自分を育ててくれた人と場所に還元する」とのミッションを掲げ、むこう5年に定めた目標に邁進する氏の想いを伺いました。

《プロフィール|永田公平氏》

1998年、神戸生まれ。高校生の頃、シンガポールで出会った某企業の経営者に衝撃を受け、その後6カ国に留学。2018年7月にクラウドファンディングで178万円を集め、東南アジアの学生拠点とする『POTHUB』をマレーシア・クアラルンプールに設立した。Great of All Time Consulting Sdn. Bhd.代表取締役を兼務。

居場所がなかった高校時代から、6ヶ国での留学経験を積むまで

ー 永田さんは現在19歳という若さで起業されてますが、どんな高校生活を送っていたのか気になります!

高校生だった僕の世界は学校内だけでした。中学、高校と学校内に自分の居場所がなく、昼休み中はひとりで寝たり、ぼーっとしたりしていましたね。将来の自分が全く見えなかったです。みんなと同じように大学進学して、就職して、いい奥さんを見つけるのかなと思っていましたが「じゃあ逆にそれ以外の道ってなに?」と考えていました。

その頃に、自分の居場所が欲しくてシンガポールに行き、ある経営者の方とお会いしました。そこで人生や仕事のとらえ方が180度ガラッと変わったんです。その方は自分の好きなことで稼ぐということをずっと僕に話してくれました。シンガポールのオーチャードにオフィスを構えるすごい会社なのにフランクでわいわいしていました。こんなにいきいきして、楽しく仕事をして、最高の仲間たちに囲まれて、みんな仲良く働いていました。

僕の地元の回りの人はお金を汗水たらして稼ぐことが当たり前の考えであり、それ以外の方法を知らない人たちが多かったです。ラクして、ではないですけど、趣味をするように楽しくお金を稼ぐことを知らなかったので衝撃を受けました。

その仕事ぶりを見て、僕もこんな風に自分の大好きなことで最高の仲間たちと人生を築いていきたいと思いました。その時は深く考えていなくて「ただこの人のようになりたい」という風に強く思ったんです。その方は人生の恩人だと思っています。

 

ー 「大好きなこと」が見つからないという人も多いですが、永田さんはその出会いのあと、どうやって好きなことを見つけましたか?

僕もその方に「君のやりたいことはなんだ?」と問われたときに、自分のやりたいことや自分が本当に何が好きなのか全く見えなかったです。ただ、「この人みたいになりたい。」とだけは強く思っていたので、好きなことを見つけるというより、とりあえずその人に近づこうとしました。

日本に戻ったあとは、学校に行くのをやめて本屋のジュンク堂にこもってみたんです。そのときは、あまりにも自分が知らないことが多すぎて自分になにができるのか、なにが好きなのか分からなくてビジネス書とか自己啓発本、あとは考察、分解している本をブワーって読みまくって情報のインプットをしていました。

 

ー その後はどのように動いていったのですか?

それからはフィリピンや中国など6カ国に留学しました。いま振り返ると、自分の成長に繋がるターニングポイントは、すべて留学での経験にあると思うんです。

カルチャーショックや大きな壁を超えたことが今の自分の成長に繋がっています。辛いことや苦しいこともあったし、日本の大学生、いわゆるパーティーピーポーみたいな遊びもしたいと思いましたが、成長を加速してくれたのが留学という挑戦でした。

その可能性を感じて、中学生、高校生が留学という選択肢を取りやすい環境をつくっていきたいと思いました。それが今の事業に繋がっています。

 

POTHUBはこうして誕生した

ー自らの経験から、留学に着目しようと思ったんですね。 留学支援について、実際にはどんなことをされていますか?

いますごくこだわっているのは、留学システムの課題を解決すること

僕自身も留学で変わったし、留学に行って人生が変わった友達も多くいます。しかも、その人たちは素晴らしい自分のミッションを持っていて、それを達成するために活動しているので、留学の可能性をすごく感じているんです。

ですが、留学選択において既存の留学システムが邪魔をして可能性を狭めていると思います。この課題解決のために自分がどんな風に解決できるのだろう、ということをずっと考えています。

地元に帰った時に、自分だけがやりたいことを見つけられず、劣等感を感じているという少年に出会いました。「単純に経験値が足りていないからだ。たった16年しか生きていないのに、好きなことが見つかるわけないじゃん」と思ったんです。

それならば世界に出て、知らない世界をたくさん感じて、経験を重ねていくなかで好きなことややりたいことが見つかる。たくさんのことを吸収できる海外留学は素晴らしい選択だと思います。

 

ー 留学について、どんなところに課題を感じてますか?

高校生で留学するひとが少ないという環境だと思います。

僕は神戸出身ですが、高校生のとき、周りに留学経験者が1人もいませんでした。これは多くの高校で当たり前の環境です。高校生は自分の周りに経験者がいないから、話も聞けない、情報もはいってこない。アンテナを張ることもできないです。

留学の選択肢を近づけるために、そこまでのレールづくりを僕が築いていきたいです。高校生が留学をしたいと思った時に、その要望にあった留学経路を探せるシステムをつくれば、もっと高校生が海外に出ていく風潮ができるのではないかと思います。

僕は挑戦することにおいて2つのフェーズがあると思っています。1つは、選択肢があるかないか。2つ目に、挑戦するかしないか。僕は、その1つ目のフェーズを提供することだけでも全力でやりたいと思っています。

例えば東京と田舎というように、選択肢があるかないかは学生においては平等ではないと思うんです。ロールモデルを提示して、こういう選択肢があるよ、こういう人がいるよ、というところまで進めたいです。

ー POTHUB も留学支援の延長線上にあるようですが、POTHUB について詳しく教えてください。

先月クラウドファンディングに挑戦しました。そこで約64名の方から178万円を集め、東南アジアにいる日本人学生の拠点となるシェアハウス POTHUB を運営しています。シェアハウス内でのイベント開催、勉強会、コミュニティづくりも行なっています。

吉村公介さん(左)と共にPOTHUBを設立されました

ー 東南アジアの学生の拠点としてマレーシアを選んだ理由は何でしょうか? 

シンガポールやタイ、カンボジアに行ったり実際に住んだりしたこともありますが、最終的に行きついたのがマレーシアです。他の国と圧倒的にちがうところがありました。

それは、住みやすさと人の良さです。生活水準がすごく高いのに物価が低いところは魅力的ですね。

あと、すごく面白いと思ったのがこの国の多様性です。世界有数の多宗教国家であり、多国籍国家であるマレーシア。さらにアジアの他の国と比べ、英語が公用語として使われていることにも強いバリューを感じて、ここが好きだと思いました。

人の良さについては、日本人でも外国人でもマレーシアを選んだ人って癖があって面白いんです。マレーシアに留学している人、正規留学している人、マレーシアで起業している人、ちょっと変わった人が多いですね。

例えば、自分のミッションを持っていてそれを達成するために毎日努力している人、自分の大好きなことを毎日体現している人。こっちまでワクワクしているのが伝わるくらい生き生きと夢を叶えるために努力している人が沢山います。

 

ー そんな面白い人がいるマレーシア、すごく楽しそうですね。POTHUBにはそういう面白い人たちが集まるんですね!

そういう人が集まれる場所として、POTHUB を作りたかったです。こういう人たちがたくさんいるから刺激をもらえて励ましあえるし、その人たちが自分の好きなことで超一流になったあと、一緒に何かしたら楽しいと思います。

そんな熱い人たちを全力でこれからも応援したい。この環境は、他の留学地と比べて中々いい強みだと思います。

マレーシアでは日本人コミュニティもありますが、そこに属していない面白い人たちも呼び集めて、新しい化学反応が始まる場所にしたいという思いが強いです。

POTHUB内で開催されたイベントの様子

ー 東南アジアの学生拠点である『POTHUB』は、マレーシア以外の東南アジア諸国にもっと広めていく予定はありますか?

そうですね!今はこの POTHUB を通していろんなイベントを開催していて、面白い人たちがたくさん集まっているんです。そんな場所をマレーシア以外の近隣国にもつくることで、東南アジアにいる日本人間のネットワークが強くなれば理想だなと思います。

そして、いま僕が興味あるのがコワーキングリビング(コーリビング)という概念です。月額制でどの場所でも住むことができる。つまり、どの場所でも挑戦できる環境づくりをやりたいです。この POTHUB をコーリビングサービスに変えたいという思いはありますね。

 

史上最年少で東証一部上場を目指す。「還元したい」という想いとは?

ー 永田さんの将来の夢は何でしょうか?

そこまで遠くの将来の夢は設定していなくて、むこう5年の夢を設定しています。「2021年までに会社の年商を10億にすること、2022年に東証マザーズで上場、2023年に一部上場」です。夢というか達成する目標ですね。

ちなみに僕は、毎朝鏡に向かって自分の夢をつぶやいてから一日をはじめています。純粋にわくわくしながらその目標に向かって進んでいく感じです。

 

ー その目標はどのように生まれましたか?

今回POTHUBでクラウドファンディングに挑戦させてもらって、お金の概念が変わりました。その時に自分の新しいミッションを見つけましたんです。

この面白いウェブ上のプレゼン大会みたいなサービスを知った時に「クラウドファウンディングをやってお金を集められるなら、お金って必要ないじゃん」と感じていました。

しかし、ある方から支援をいただいたとき、お金がめちゃくちゃ欲しいと思うようになったんです。未だに連絡が取れないのですが、その方が、匿名で100万円支援してくださいました。

その支援を受けた時に、自分の中で衝撃が走って、自分は循環を使う側じゃなくて、その支援してくださった方のように循環をもっと広げる立場でありたいと思いました。だからこそお金が欲しいですし、「2021年までに年商10億円」というミッションを設定しています。

 

ー なるほど、循環をもっと広めたいんですね!

ひと昔まえまでは、いい時計や車を買うのが幸せの形だったと思います。でも、僕たちの世代はそうじゃない。今の時代は「循環」という言葉が一番あっていると思っています。例えば、お金、モノの流れ、車や自転車などはシェアリングが進んでるじゃないですか。

モノに執着しなくなって、そこが循環するようになった。スキルの点においても、この人を雇用しているからこの人のスキルを使えるのが昔の時代、でも今は自分たちが持っているスキルをシェアリングすることがどんどん主流になってきているじゃないですか。あとは、ツイッターなど、自分の意思や気持ちのシェアリングもありますね。

僕はお金を稼ぎたい、というよりも、この循環が好きなので、もっと広げたいと思います。

 

ー 目標設定に上場を考えているのはなぜですか?

幼い頃から伝記を読むのが好きでした。その習慣から最近はスタートアップ経営者のインタビュー記事を読んでいます。その方たちがいつも言っているのが「上場企業を経営するのと、ベンチャー企業を経営するのは違う。」ということです。

実際にどう違うっていて、どんな楽しみがあるんだろう、どういう壁が立ちはだかっているのだろう。考えても全く想像できないので、その世界が見たいです。

僕は負けず嫌いなので、史上最年少の24歳で上場するために2023年までには一部上場を達成したいんです。

 

ー ひとつひとつの目標に熱い想いがありますね。永田さんのキャリア観はどのようなものですか?

キャリア観というよりも今自分がやっていることが大好きだし、一緒にやっているひとが大好きです。そして自分が生み出す価値に対して、とても大きな魅力を感じています。それを毎日わき目もふらず夢中で向き合っている感覚です。

楽しくてしょうがないです。最近まで自分の好きなことが見つからなかったのですが、たぶん自分はゼロからイチをつくることがすごく好きで、それを達成したときにアドレナリンが出ますね。

自分の好きなことに対する姿勢に影響を与えているのは両親だと思います。2人とも違う会社経営していて、すごく面白い人です。

例えば、父は家を借りるお金がないから自分で家を建てたり、どうしようもない貧乏な時からコルクボードを買って自分の夢を書いていたり、その夢を叶えるために、こんなことがしたいと毎晩話していました。

最近聞いたことは、両親は結婚して20年間ずっと、自分たちが書いた目標を達成するために、そのリストを毎日声に出して反芻させているそうです。そんな両親の姿が自分に刷り込まれてると思います。いつの間にか2人は世界を飛び回るようなライフスタイルが確立できていて、昔の夢を達成しながら新しい夢をまた設定しています

 

ー 今までの環境もとても影響を与えているんですね。

あとは、僕の人生を変えてくれた方もそうですし色々な人に支えてもらいました。去年はマレーシアで営業などもやっていて大変だったのですが、ずっと教えてくれた人、育ててくれた人、ターニングポイントで自分の人生を変えてくれた人。自分たちを支援してくれた人に、それ以上の価値を全力で還元したいと強く思っています。

今年、僕の出身の神戸では災害があって、すごく不安になりました。さらに、第2の故郷の宮崎もあまり活気がないんですよね。ただ、僕を育ててくれた場所なので、このままにしておきたくないんです。Campfireを代表とするシリアルアントレプレナーの家入さんや、ZOZOタウンを運営する前澤さんのように自分が影響力を持っていたら、この状況絶対違うな、と災害の時に思いました。

こうやって話してみると、ただ循環を広めたいっていうよりも、大切な人や場所に還元したいと言った方が自分にはしっくりくるなと思います。

 

取材後記

今回取材をさせていただき、永田さんの事業に対する「好き」「楽しい」という感情がとても伝わってきました。また、シンガポールでの経営者との出会い、自分自身の留学経験や今回のPOTHUB設立への挑戦、様々な経験を実際の行動に活かしていて、「最後には大切な人たちに還元したい」という想いがとても印象的でした。私は現在シンガポールに留学中なので、POTHUBの今後の広がりが楽しみです。ぜひみなさんも東南アジアに訪れる時は利用してみてください。

ちなみに永田さんは取材当時19歳、アセナビ史上最年少インタビュイーですね!




ABOUTこの記事をかいた人

久保田美波

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