新たなる挑戦~新卒・海外就職への道のり~その戦略的思考(シンガポール)

初めまして。現在、大学4年生の鈴木幹大(スズキ ミキヒロ)と申します。

私は今年の10月から来年の3月までの5ヶ月間、シンガポールの人材会社でインターンシップをしております。また大学卒業後も、現在インターンシップを行っている会社で正社員として、社会人の第一歩を踏み出す予定です。

私自身、大学二年時に掲げた『海外就職』を目標に、卒業式(2019年3月)までの間、何ができるのか、しっかりと計画を立てた上で、英語力ゼロの状態から日本と海外で合計4社でのインターンシップを行い、海外就職までもう一歩というとこまでやってきました。

そこで、『海外就職』の中でも、特に『新卒・海外就職』へ焦点を当てて、これまでの自分の経験をシェアしたいと思い、この度、アセナビ様へ寄稿記事を書かせていただくこととなりました。

新卒・海外就職に必要なスキルとは?

私の経験から、新卒で海外就職を成功させるために主に二つのスキルが必要だと考えております。一つ目は『英語力』、もう一つは『就労経験=仕事のスキル』です。

まず、言うまでもなく、『英語力』はとても重要な言語スキルです。英語を習得することによって、国内だけでなく、海外というキャリアまで視野が広がるようになります。海外では面接も会議も英語で行われることが多く、試験の結果だけでなく、対面におけるスピーキングのスキルが必須となってきます。

また、実際に英語力以上に重要になってくるのが『就労経験=仕事のスキル』です。

『日本』という国は、本当に恵まれていて、社会人一年目から社内にてトレーニング制度が存在します。

しかし、日本から一歩外の世界に出ると、新卒という概念が日本ほど強くない国がほとんどで、大半の大学は最低3ヶ月以上のインターンシップがプログラムに含まれています。

インターンシップを通して、社会人としての基本的なスキル(エクセル、ワード、パワーポイント、電話対応、業界知識など)を在学中に身に着けることができるため、海外では、日本のように新卒としてのトレーニング制度は、ほとんど存在しません。

つまり、日本の大学生が新卒で海外就職を目指すためには、
英語力を確実にビジネスレベルまで持っていき、
かつ、海外の大学生と同様に長期(約6ヶ月)インターンシップを経験していることが『新卒・海外就職』の最低限必須な条件となってきます。

特に英語圏で働きたい場合、非ネイティブである我々は、『英語力』で勝負しても現地人に負けてしまうため、それ以外での仕事のスキルを確実に構築させていく必要があります。

因みに私の場合、大学3年、4年のすべての春休みと夏休みを海外でのインターンシップに費やしました。(英語力と仕事のスキルを向上させることができると思ったからです。)

なぜ私は英語を勉強し始めたのか?

合計3冊の単語帳を何回も使用しました

それは一言で言えば、自分の英語力の低さにショックを受けたことに起因します。

私は大学生になるまで、13年間(5歳から18歳まで)サッカーに没頭する、いわゆるサッカー少年でした。

しかし、高校3年になって、大学入試を現実のものと認識し始め、そのために大好きなサッカーをやめ、日々勉強に明け暮れた結果、関西の大学へ現役合格することができました。そして、19歳で地元名古屋を離れ、関西で一人暮らしを始めることとなったのです。

入学後間もない大学1年生の5月ごろ、修学旅行でしか足を運んでなかった京都へ一人で行き、
その際に、中国人の観光客に Could you tell me how to go to Kiyomizu temple? と聞かれ、
拙い英語で、オー、オケイ、レットミユーズグーグルトランスレート。(Oh, okay… let me use Google Translate …)と応えたものの、結局最後まで上手く意思を伝えることができませんでした。

大学入試の時に一番時間を費やして勉強した英語が、実際は全然喋れない(使えない)ことにショックを受け、これでは受験勉強で得られた英語力が無駄になってしまうと改めて感じました。
また、大学生になってこんなにも自分の英語力はなかったのか、との悔しさも感じたのです。
そして翌日、本屋へ行き、単語帳と文法書を購入し、本格的に英語を勉強することを決意しました。大学の授業が終わったあとは、ほぼ毎日、カフェに行って単語や文法の勉強に時間を費やしました。テストの点数をあげることに集中するのではなく、英語のスピーキング力を向上させるためを目的とするため、同時にオンライン英会話もスタートしました。
そのお陰で、大学一年生から二年の終わりにかけて自分なりにある程度の英語力(アルバイトでスカイプオンライン英会話講師ができるビジネス英語)まで身に付けることができました。

また、英語の勉強をしているうちに、実際に英語を使って仕事をしてみたいという気持ちを抱くようになり、当初は単なる好奇心でしか興味の無かった海外就職に向けて、抽象的だった自分の夢をより具現化するために、海外でのインターンシップを決意し、そこで改めて自分の夢を探してみようと思ったのです。(正直、この時期は英語が喋れたら卒業後も海外で簡単に仕事を見つけることができると思っていました。)

なぜ『新卒・海外就職』で英語力以上に重要な『仕事のスキル』が必要だと感じたのか?

インターンシップ時の写真

こうして、大学二年生の終わりに人生で初めての海外インターンシップをスタートしたのです。

インターンシップ先は、シンガポールにある小さなスタートアップの会社で、自分の仕事はポケットWifi事業の営業・マーケティングでした。

社長は日本人で、従業員は全員シンガポール人。日本からのインターン生は自分を含めて3人でした。自分ともう1人(同い年)は英語がある程度できるものの、ひとつ先輩の方は、海外に来たのも初めてで、英語も全然上手に喋れない、そんな状況でしたので、自分は確実にトップになれると思っていました。

しかしながら、結果的に、数字を一番高く出したのはその先輩でした。彼は、英語力はぼろぼろでしたが、他のスキルを持っていました。マーケットの分析力、忍耐力、商品における知識、論理的思考力など、様々な彼なりの戦略で、ビジネスマンとして一線で戦っていたのです。

私の英語力以上に彼はたくさんの技量を兼ね備えていました。
そのときまでは、英語ができればどこでも働けると思っていた誤った考え方が180度変わり、
日本に帰ってからは、英語以外のこと(仕事に直結するスキル)を吸収することが必要だと感じました。
もちろん英語力も(伝えるツール)としては大切ですが、それを支える経験や知識、情報が必要であり、それが『仕事のスキル』であることに気づかされました。

大学4年間の間、あまり勉強もせずに遊んでばっかりだった日本語ネイティブの日本人
日本語はビジネスレベルまでだが、簿記などの知識や資格がある海外の学生

私が会社の社長だったら間違いなく、ビザを出してまでも後者の学生を取るでしょう。
初めての海外インターンシップを通して、『新卒・海外就職』を成功させるには、言語スキル(特に英語)+仕事におけるハードスキルとソフトスキルが必要だということがようやくわかりました。

歴史的にも敗者は概ね、情報不足です。
情報を自分の頭で整理し、考える能力をつけることが必要不可欠であり、周りに言われたことがすべて正しいとは限らないものとして、自分で経験したことから、自分なりに考える正しい情報を基に、戦略を立て始めたのもこの頃からでした。(大学3年)
そして結果的に大学4年間で挑戦したことは本当に濃かったものと自負しています。(二年間英語の勉強+二年間その他のハードスキル向上)

オンライン英会話講師アルバイト 5ヶ月
塾の英語講師アルバイト 1年間
海外インターンシップ:営業・マーケティング、監査法人、人材紹介会社 合計9ヶ月
国内長期インターンシップ:税理士法人 4ヶ月
その他にも、プログラミング言語を学習し、自ら、オンライン日本語レッスンの提供
大学にて、言語教育のプレゼンテーションにも成功

Web作成からサービス導入まで全て一人で作り上げました

言語スキルと仕事スキルのバランスについてのプレゼンテーションを行いました

⇒ 履歴書により内容を入れることによって(様々な仕事経験をすることによって)、新卒でも海外の学生と対等に戦えるようになる。これが私なりの戦略です。
⇒ 結果として、現在の会社で初のインターンシップ生として受け入れられることとなりました。

なぜ海外の人材会社でのキャリアをスタートしたいのか?

大学4年生の前期で全ての単位をとり終え、すぐにシンガポールでの就職活動を開始しました

今年の8月からシンガポールで就職活動をしていたときに、現在の同僚であるシンガポール人から『Are you currently looking for a job in Singapore?』とメッセージが届きました。これは何かチャンスがあるかもしれないと思い、直ぐに電話をして、今までの自分の経験を語り、人材業界にとても関心ががあることを伝えました。

大学をまだ卒業していないため、正社員までには及ばなかったですが、自分の経験を充分に理解していただき、会社における初めてのインターンシップ生として、業務の任命ををいただけました。更には、インターンシップ期間中の自身のパフォーマンス次第では正社員としてのポジションが決まるという条件も付けての採用をいただけたのです。

私は、多くの人に海外で働ける機会があれば、それが自分自身の人生を大きく変える一つの起点となり、特に若者であれば、『海外就職』をきっかけに、グローバルな考え方や知識が備わり、将来的には日本の未来に大きく貢献できるものと信じています。

まさに、『井の中の蛙大海を知らず』の状態では、日本の将来を発展的に展望できないと思うのです。

そこで、私は人材コンサルタントとして、海外就職を通して自分を挑戦したい、成長したいと願う方々を自分の経験を基に、サポートしたいと思い、人材業界を選択しました。

話は変わりますが、
そもそも、日本の新卒制度そのものが逆に若者の将来を制限させてしまっている様に思われます。
『大学3年生の夏休みから企業説明会へ行き、大学4年生の3月から本格的に就職活動を開始する。』
必ずしもそれが正解だとは限りません。しかし、なぜ皆が皆こうした就職活動をするのでしょうか?それは情報量が少ないからだと思うのです。
海外の学生は自国以外でインターンシップや就職は普通のことです。それは、若いうちから実は様々なオポチュニティーが世界に潜んでいることを知っているからです。なぜか?やはり、情報量の違いだと思います。
日本は島国のため、情報量がどうしても少なくなってしまいます。
正直、日本の大学も学生の間に、国内や海外でのインターンシップをマストにして、若いうちから様々なオポチュニティーを与えてあげるべきだと思います。
私自身、特に海外インターンシップを通して得たものは本当に大きいです。
言語スキルや仕事スキルの向上だけでなく、情報量が確実に増えました。そして、人生への考え方が大きく変わりました。そして、行動することに自信が持て、怖さや不安が無くなりました。
新卒採用枠のみを狙っていたら、ここまで『成長』できていなかったはずです。

長い人生の中で、人によって変わり方は様々です。そんな様々な変革の起点が、自分の場合は、たまたまシンガポールでの新卒・海外就職であっただけで、海外就職だけではなく、スタートアップ、副業など、何か自分が心の底から情熱を持てるものに挑戦してみればいいと思います。ただ、そうした挑戦をする上では、人から言われたことをそのまま鵜呑みにしてはいけません。人の意見はあくまでも参考に、先ずは自分の考え方や意見を必ずもって、自分から動かなければ見ている景色は変わりません。

これは私の好きな格言の一つです。
“Yesterday I was clever, so I wanted to change the world.
Today I am wise, so I am changing myself. “

私がひとりで『日本の将来が不安だ』、『国を変えたい』と思い続けても何年たっても変わらない。
そんなことは、当たり前のことです。
しかし、将来の国のために一人ひとりが『自分』という存在を大きく変え、影響を与えられる様な人間になれば、長期的に見れば、少しずつ状況は変化してくるでしょう。
自分はそれを信じています。だから行動します。大きくて格好いい話をするのは簡単ですが、語るだけで何もアクションしない者が一番格好悪いと思います。
大きい話をする前に、自分から行動する必要があります。
有限実行成らずとも、不言実行でもいいです。

先ずは、行動すること。これが一番重要です。

少々偉そうな論調になってしまいましたが、私はこれを読んでいる方々に私の経験や考え方を少しでもご参考にしていただき、行動してもらいたいと願っています。
そしてまた皆さん自身で経験されたその貴重な体験談を多くの人に伝えてもらいたいと思います。
しかし、多くの意見はどんな意見であろうと、全てが参考に過ぎません。
周りのことなんて、気にし過ぎる必要はないのです。
自分の人生。自分の目標に向かって、自分で戦略を考え、そして行動すれば、必ずや自分の元にその結果は還ってきてくれます。
重要なことは『どうやって自分の人生をより価値のあるものにしていくのか』と言うことです。

自分の場合は、海外就職、特に『新卒』に価値があると思ったことを起点に一念発起して、結果的にはそこに自分の大学4年間をつぎ込むこととなりました。
自分の価値観を理解できず、自分の行動に批判をしてくる人が大半ではありますが、そんなことに都度悩む必要はありません。是非、自分を信じてください。
ただ、現実問題としては、やはり新卒海外就職も批判されています。
ネットを見ればネガティブなコメントばかりです。
しかしそれは日本に新卒制度が存在する日本に限った話で、外を見ればそうした常識は通用しないのです。

OSMOSIS


人の『考え方』というものは徐々に他の人(周り)へ浸透(影響)していき、結果的に『一般常識』を生みます。
そして、その『一般常識』から外れると、『例外』として見なされます。
しかしながら、その『一般常識』というものは、本当に正しいものなのでしょうか?

加えて言うならば、文化は『一般常識』を覆すことから、生まれてくるものだと思います。
そうした覆す力が、今後の日本の将来を大きく変え、新しい文化や考え方を生み出していく原動力となるものと信じてやみません。
これは私がシンガポール行きの飛行機の中で書いた『自分』へのメッセージです。(大学4年の8月)

実際、3年半で自分が得たものなんてそんなに多くない。唯一得たものとしては、『周りに合わせて生きていく必要はない』ということ。『自分』という存在が今まで自分が思ってたよりも、価値がある素晴らしいものだと。自分の意見や考え方、行動に対してもっと自信を持つことが大切で、無理に自分を良く見せようなんて考えなくていいし、笑われるのが恐いからって挑戦しないのは本当にもったいない。プライドなんてほぼないくらいが丁度いい。失敗してもいい。批判されてもいい。自分の選択した道が今は上手く進まなくてもいい。自分の考え方が他の人と違ってもいい。というか、そもそも大衆と同じ考え方を持ってたら面白いことできない。イチローもメジャーに行くときに、『首位打者になってみたい』と言っただけで大きく批判された。でも今は成功してるからみんな手のひらを返した状態になってる。一般的に、色んな場面(ビジネスでも歴史の中でも)で、大衆の考え方と異なった行動を起こすと大衆は批判する。でも実際は、大衆が洗脳されてるだけ。だから、一般常識が生まれる。周りが同じ行動をするとおそらく9割くらいの人は同じ道に行く。その理由は?親が言ったから、周りに合わせただけ、先生がそう言ってるから、それが社会では一般常識だと言われてるから。。そんなものでいいのか?一般常識なんて、大衆が洗脳されて創造した一つの考え方だけであってそれが必ずしも正解とは限らない。自分の人生なんだから、自分の頭をもっと使って考えないと。俺がこの大学3年半の間で感じたことは、Be unique! もっと人生を自分の色にしていこう。みんなが行く道が必ずしも正解じゃない。今の世の中、選択肢なんてめちゃくちゃある。選択肢が多い人ほど、チャンスは増える。結局は自分の考え方をしっかりともって、それらを論理的に説明できるんだったら何を挑戦してもいいと思ってる。もっと『自分』という価値を大切にしなきゃ。

最後に

東南アジアに身を置き始めてから、今まで私が感じたことを2点シェアしたいと思います。

パートナーとの写真

一つ目は、中国語の時代が必ず来るということです。
従来の2言語(母国語+英語)ではなく、3言語(母国語+英語+中国語)がグローバルスタンダードになってくるでしょう。
実際、英語を話せる人の価値が小さくなってきていることは、日本では感じにくい語学の観点だと思います。

二つ目は、仕事における姿勢についてです。
この情報社会、流動性が高い時代に、『自分』という価値自体を上げる必要があるものと思います。
会社内で結果を残すことは当然ですが、今は社外における自分の価値を構築させる時代でもあります。

これらは現在、私が主に行っていることです。
1. 第三言語の勉強(中国語)
→ 英語圏だけでなく、よりグローバルな視点で自分の市場価値をあげる

2. 仕事後に、水泳やジムに行く
→ 間接的に仕事へのパフォーマンスに繋がる

3. Youtubeを通して、シンガポールでのライフスタイルを共有
→ 自分のプラットフォームを持ち、自己価値をあげる(チャンネル名:SaruPanda

“正しい情報を基に、様々な経験をし、自分で新たな価値を生み出す。
自分がまず行動をとって、ロールモデルとなるような存在になりたい。“

そんなことを考えながら、日々生活しています。
私は、もうすぐでインターンシップが終わり、大学を卒業し、そして社会人としての第一歩を踏み出します。
この記事が、新卒・海外就職を目指している方にすこしでも有益な情報になれば幸いです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。




ABOUTこの記事をかいた人

アセナビ編集部

「ASEANで働くを近くする」を理念に掲げ、ASEANで働いている日本人のインタビュー記事を発信しています!他にも、ASEANのカルチャーやトラベル情報も発信し、ASEANに行ってみたいと思ってもらえるように日々奮闘中です。ほぼ学生で運営しています。