アジアで急拡大中のスタートアップに新卒入社したAnyMind Group雄谷侑大さんが語る、圧倒的成長に必要なものとは?

《雄谷侑大自己紹介》

1993年、兵庫県神戸市出身。関西学院大学卒。大学2年生に不動産営業会社で1年10ヶ月間の営業インターンを経て、その後1年間で不動産営業代行事業の立ち上げを経験。2016年の12月にAnyMind Group(旧AdAsia)にインターンとして参画、2017年4月に入社。

2017年にシリーズAで1,450万USD(約13.5億円)を調達して大注目を浴びるスタートアップ、AnyMind Group(旧AdAsia Holdings)。別の企業に内定が決まっていた大学4年生の冬からインターンとして働き始めた雄谷氏が、その内定を蹴りAnyMind Groupにジョインした理由とは。

お金持ちになりたいという思いから、インターン・事業立ち上げを経験

ー現在のAdAsiaでの業務を教えてください

基本的に入った時から変わらず、営業です。広告主様に対して、オンラインマーケティングの施策を提案する形です。

AnyMind Groupで働き始めておよそ1年半になり、2018年1月にセールスマネージャーに昇格しました。

ー大学生活からインターンをされていたようですが、何がきっかけで始められたんですか?

お金持ちになりたいという思いが強かったですね。

私が中学・高校で仲の良かった友達がみんなすごいお金持ちだったんですよ。有名な飲食店経営者の娘とか、ホテルオーナーの娘とか。

大学生になったら高級外国車を乗り回すような人たちで、今思えばかなり彼らと生活のレベルを比べていて、「俺もお金持ちになりたい」って思ったんです。

高校の頃にお金の関係で留学に行けず、「お金のせいで選択肢を狭めたくない」って思ったり、

思春期の頃はかなりお金に関してコンプレックスを持っていましたし、それが原動力でした。

お金持ちになるなら社長にならなきゃ、そして社長になるにはまずインターンで経験を積まなきゃ、という流れで「よし、インターンしよう」と思いました。

ーそれでインターンを始められたんですね。

はい。大学2年生で(今は同じ会社で共に働く)近藤(圧倒的成長を目指す!大学を休学してアジアで就職、若干21歳で新規事業責任者に抜擢されたAnyMind Group近藤氏)と同じ不動産会社で営業インターンを1年10ヶ月くらい、そしてその後大学を1年休学して、東京・銀座で不動産営業代行事業の立ち上げを経験しました。

ーそして、就活を始めたんですね?

はい。3つの軸を持って就活をしていました。

・我慢せずに生活できるレベルのお金がもらえる

・海外で働ける

・成長できる

という軸です。

これに当てはまり、かつ合理的で無駄がなく全てが仕組み化されているという社風に惹かれ、ある上場企業一本狙いで、無事内定をもらいました。4年生の5月のことです。

 

キーエンスの内定を辞退し、AnyMind Groupにジョイン

ーキーエンスから内定をもらってたんですね!ではどういった経緯でAnyMind Groupに?

もともと海外に行きたいという思いがあり、入社しても海外に行こうと思っていました。

いざ海外に飛ばされた時につまずかないよう、そして入社する同期に差をつけるために、卒業までの間海外でインターンしようと思いました。3年間くらい営業の経験を積んでいたので海外でもある程度の営業の成果は出せる自信もありました。

現在、AnyMind GroupでTalentMindの事業責任者をしている近藤とは不動産営業インターンの同期で、彼より以前から「アジアでめっちゃアツい会社がある」と聞いていたので紹介してもらいました。

秋学期、卒業に必要な単位を取り終えた次の日にスカイプ面接を組んでもらい、翌日に2次面接というスピード感でインターン採用面接が進んで行きました。

ただ、内定はもらっていましたし、当初はAnyMind Groupに入社する気は無く、3ヶ月だけのインターンの予定でした。

当然正社員登用につながらないインターンは会社からしても取りたくないところではあったのですが、「3ヶ月でも十分ペイするレベルに絶対成果出すんで」という風に押し切りました。

ーAnyMind Groupは東南アジアで事業を展開していますが、以前から東南アジアに興味はあったんですか?

もともと、ビジネスをするなら東南アジアでやりたいと思っていました。

アメリカなどの都市も好きなのですが、人材としての価値を相対的に上げるために、英語圏ではなく日本人も比較的少なく、かつこれから伸びる市場で勝負をしたかったからです。

ー最初はインターンで入社とのことですが、どのタイミングで正社員になろうと思ったのですか?

タイミングとしてはインターンを開始してから1ヶ月半くらい経った2016年の12月です。

もともと自分が持つ軸の「お金」と「海外」という項目はAnyMind Groupも満たしていましたのですが、「成長」に関しては自分自身の能力に少し不安がありました。

というのも私は「裁量権」が大きければ大きいほど「成長」も大きくなると考えています。

そして、その裁量権を大きくするためにはしっかりと成果を残さなければいけません。

つまり、自分が定義する「成長」をするためには与えられた業務でちゃんと成果を残さなければいけないのです。

キーエンスは日本にあるので、圧倒的な成果を残す自信もあったのですが、AnyMind Groupで働く前は、海外でも成果を出せるか不安だったんです。

しかし実際に働いてみると感触も良く、成果を残す自信も出て、12月で大きな案件を獲得することができたタイミングで正社員として雇ってもらうことを決意しました。

キーエンスに入るつもりだった時は、自分の成長を10年とか20年という長いスパンで見ていたのですが、AnyMind Groupのスピード感だともっともっと短いスパンで成長できると思い、魅力を感じたのもありますね!

さらに、CEO十河の視座の高さも、入社を決めた理由でもあります。

十河に会うまで、本気でアリババとテンセントを日本人でベンチマークにおいている人に会ったことがなかったんです。

ここで、大きい勝負をすることが夢のあることなんだと感じ、その大きい夢に全力をかける価値がある生き様に感銘を受け、自分もこうなりたいと思いました。

だからAnyMind Groupでできる経験はできるだけ早く積んで、1ヶ月でもいいから早く上に上がりたいという思いで入社し、日々頑張っています。

 

正社員として働き始めた後、スランプを経験

ー実際にAnyMind Groupおよびアジアで働いてみて、辛かったことはありますか?

1つ、以前スランプに陥り、売上が思った以上に出せない時は辛かったです。

不動産営業のインターンをしていた時は、目標達成や上位成績を残すのは当たり前で、AnyMind Groupでもインターンの時は200%達成や600%達成をしていたのですが、正社員として働くようになった4-6月は思うように売上が伸びなかったんです。

自分のファーストキャリアで、一番レバレッジがかけられて一番スピードを出すべき大事な時に成果がついてこず、成果の出し方もわからなくなってしまいました。

ー何が原因だったのでしょうか?

原因はシンプルで、大口顧客に依存していい成績を残していたのが、それがなくなりガツっと売上成績が下がってしまうパターンです。

あと、少し自分に言い訳をしてしまったところもありました。

営業をしていた時に、「タイにある日系企業ってそんな多くないし、もう当たり尽くしたわ」と自分で自分の限界を決めてしまっていたり。

ーどうやって乗り越えたのでしょうか?

ひたすらがむしゃらにやっただけです。諦めずに泥臭く頑張ったから乗り越えられました。

今思うと、もう少し自分を俯瞰して、プロセスの改善などを行っていればもう少し早く立ち直っていたのかもしれませんが。

ただ何より、タイ人社員の支えが大きくて、感謝しかないです。この会社は本当に辛い時に助けてくれる仲間がたくさんいたおかげで苦しい局面も突破できました。

タイの文化が自分の性格と合っていて、働きやすい

ー素敵ですね!新卒での就職先をタイに選んで後悔はないですか?

ないです。

よく「タイ人は働かないから一緒に働くのが大変だ」とか言われていますが、少なくとも弊社はそんなことはないですね。

自分が周りと比べても働きすぎていて、周りが心配してかなり助けてくれたから、というのも大きいかもしれませんが。

マイペンライ(タイ語で「大丈夫」の意味)的な文化が自分の性格とすごくあっているんです。

とにかく、タイ人が好きでしょうがないです。衣・食・住にほとんど困らないという点でタイ全体が大好きです。

あと、「海外で働く」という点でいうと、日本で絶対会えないようなレベルの方に会えるのも素晴らしいですね。一部上場企業のマーケティング担当者など、本当に優秀で経験ある方しか海外駐在はしないので。クライアントの方に日々すごい成長させてもらっている感じです。

しかし逆に、最初に選んだ国がこんなに好きなら、将来別の国行く時に苦労しそうだとも思います(笑)

ーこの先の将来はどう考えてますか?

ざっくりですけど、20代のうちに自分で事業をおこして勝負したいです。

「自分1人で」というのにはあまりこだわらずに、本当に価値のあるものを大きくやってみたいです。そのためにもちろんビジネスモデルの考え方とか勉強していかなければいけないですね。ただ、営業の肝である「人と話す」ということが大好きなのでどのような事業をしようとも、人と話すことは自分のライフワークに入れていきたいです。

先日取り上げられた近藤なんかは、暇なときはいつも決算書読んだりスタートアップの情報を集めていたりして、彼のリテラシーとか知識に触れるとかなり刺激を受けます。

自分もそのくらいに引き上げないといけないと思っていて、AnyMind Groupで成果を出すのはもちろん、それと並行して業務時間外にもちゃんと勉強して成長して行きたいです。

 

【編集後記】

24歳とは思えないくらい落ち着いていて、辛かった時の話も優しく話してくれました。

雄谷さんは最初のインターン、事業立ち上げ、そして現在と3つの会社を経験されていますが、全て営業の仕事をしています。営業の秘訣は何かと聞いたところ「人を好きになること」だそうで、営業先の人とも話しているうちにすぐその人を好きになるそうです。

毎日の業務がかなり大変そうですが、頑張ってほしいです!

 




ABOUTこの記事をかいた人

飯田 諒

筑波大学で休学2年目に突入 ベトナムをDJしながらバイクで2,500km縦断したり、バンコクで8ヶ月間インターンしたり 最近はスタートアップにどっぷりです。 英語が得意なので外国人インタビューなど積極的にしています! 英語翻訳の仕事もやっているので、何かあれば連絡ください。 ryoiida9507@gmail.com