【イベントレポート】東南アジア好き集まれ!「アジトーーク!」@esras.Cafe・大阪

 

2017.08.22

2017年7月28日(金)

大阪 esras.Cafeにて、関西アセナビによる東南アジア好きのトークイベント

「アジトーーク!」が開催されました。

当日は、関西圏の大学1年生から社会人まで、計12人の方々にお越しくださいました。

以下当日のコンテンツ概要です。

 

「シンガポールで留学、働く理由」長田壮哉の登壇

簡単に登壇者である長田の紹介をします。
副編集長長田壮哉
関西学院大学商学部ファイナンスコース5年目)ASEANデビューは高校1年の時に修学旅行で訪れたシンガポールとジョホールバル。大学1年の時に参加したインドネシアでのインターン中に「熱気」と「可能性」を感じる。トビタテ!留学JAPAN4期生新興国コースとしてシンガポール国立大学での修行を終え、2018年4月から再度シンガポールへ渡り外資系投資銀行に就職予定。


 

当日1つ目のコンテンツは、関西アセナビメンバーの長田による講演でした。このパートでは、シンガポールに精通した長田が、なぜ東南アジアなのか?なぜシンガポールを選んだのか?について、彼自身の経験を踏まえお話をさせていただきました。

 

なぜ東南アジアなのか

この問いには、・かつての日本のバブルを彷彿させる様相 ・戦争の記憶を乗り越えた友好関係 ・日本にはない多様性 の三点を主軸に、答えを提示していきました。

 

いたるところで行われる都市開発

(東南アジアの都市で目に入るのが、線路を走る日本の中古車両やニュートラムの開発。長田は日々変わり続ける街を目の当たりにし、東南アジアの活気を肌で感じたそう。)

 

日本との戦争の歴史

(かつて日本の占領下にあった歴史を乗り越え、今では日本と友好関係を築く国々。)

 

アセアンの持つ多様性

(日本にはない柔軟性を持つアセアンの国々。急速な発展の裏側には、確かな多様性とそれを受け入れる柔軟さがあるのかもしれません。)

 

なぜシンガポールに留学し、就職するのか

この問いに対しては、・危機感に基づく国家戦略 ・ヒトモノカネ情報の集積 ・日本人にとっての星 という三点を主軸に置いていました。

 

シンガポールは緻密に計算された観光都市

写真のスポットがある国々の中では、唯一シンガポールのみが観光を意識して、名所を作った。これも発展を迫られた危機感があったからと語る長田。

 

なぜシンガポールに資源が集まるのか

様々な要因が絡まりあい、好循環を作り出している。

 

日本人とシンガポールの繋がり

(日本語でアメリカに渡ることを渡米というように、シンガポールに渡ることを渡星という。今も昔も、シンガポールは日本人にとって、可能性を秘めた星。)

まとめ

東南アジア、中でもシンガポールを中心に講演を進める長田。そこには様々なシンガポールを奨める理由が存在しましたが、その根底は、長田の熱いシンガポール愛であったようです。

長田からのメッセージ

「日本人は『日本語を話せる』という強みをあまり実感していないように思う。一つ国を変えて、例えばシンガポールであれば、日本語ネイティブという当たり前の事実は途端に実践的なスキルと捉えてもらえる。英語はもちろん必要だが、それを抜きにして、日本人としての強みを、一度立ち止まって考えてみてほしい。」

盲目的に、英語を学ばないと、という焦りにかられた経験のある方なら、少し驚きと納得のあるメッセージなのではないでしょうか。大学生をはじめ、高校生や中学生、もしくは社会人の方々も、一度『日本人としての当たり前』について考えてもいいかもしれませんね。

 

「機会を自ら創り出して自らを変える。」 清沢康平の登壇

関西エリア統括 組織マネジメント:清沢康平(同志社大学法学部法律学科 5年次)ASEANデビューはタイとベトナム。欧米にはない熱気と可能性に惹かれメコン河経済圏の中心のバンコクの人材系企業で10ヶ月インターンシップ。帰国後はIT企業でインターンをしつつ、今年10月からバンコクのIT企業で組織人事系の長期インターン予定。


 

2つ目のコンテンツは、関西アセナビメンバーである清沢による講演。何も行動を起こしていなかった大学生から能動的に行動を起こすようになった経験や、バンコクでの人材系企業での長期インターンやIT企業でのインターンを通じて得た知見などを織り交ぜ、今の自分を変えるキッカケといったことから、今の世の中の流れを捉えてどう行動すべきなのかということにまで言及した内容となっていました。

 

ターニングポイントを自ら生み出す

このパートでは清沢が、サークルやバイト尽くしの”遊ぶ”だけの大学生活から抜け出し、現在の活発で“充実”した大学生活へと至った軌跡を振り返っていました。ポイントとして「自分が全く知らない・通用しない領域に一歩踏み出す」「自分が到底追いつけないような圧倒的に凄い人と非連続に会う」「頭でっかちにならず、考動する」ことをメインに伝えました。

 

意識が“高かっただけ”の学生団体時代 

大学2年から入った海外インターンを運営する団体では、刺激的な周囲の友人や海外インターン斡旋事業に様々な学びを得つつも、一見グローバルでドメスティックな組織体制に悶々としていました。そこでまず海外インターンを運営する当事者として、大学を休学し成長著しいバンコクで10ヶ月間ビジネスインターンをすることを決断します。

 

刺激を受けつつも、価値を生み出せていないことに疑問を持つ

(大学1年生の時と比べ刺激的な日々を送れていたが、本当に価値あることを生み出せているかということに悶々としていた)

 

アジアへの好奇心と、海外インターンを運営する当事者として大学を休学しバンコクで長期インターンを経験

(学生としてではなく一人のプロフェッショナルとして成果を求められる環境に身を置くことの重要さに気づく)

 

自分が到底追いつけないような優秀なメンターに出会う

 

(学生団体や海外インターンを経験しただけで天狗になるのではなく、自分より圧倒的な優秀な人を見つけることが大事)

まとめ

学生時代の挑戦は様々な形があるけれども、「他人と比べすぎず、自分にとって重要な一歩を少し踏み出すこと」が重要だと思っています。清沢のそれぞれの挑戦も見る人によっては小さな挑戦、選択の積み重ねかもしれませんが、当人にとって勇気のいる、価値のある決断であることが大切だと思います。各人の勇気ある決断が尊重される社会になれば、失敗やリスクにとらわれずどんどんいろんな人々が挑戦していくようになっていくと思っています。

清沢からのメッセージ

偏見や思い込みを捨てることが、好奇心を持つことに繋がると思っています。また一見リスクと思えることもよくよく考えれば大したリスクではありません。特に休学をしてやりたいことに挑戦することはノーリスクだと思います。ある種そうやって楽観的に考えることが自分を変える契機にもなります。好奇心に素直に従うと、一心不乱に行動できるようになる。そうするといつか自分が追い付けない圧倒的な凄い人に出会う。そこでその人の何が凄いと感じたのか、自分には何が足りないのかを、深く内省し考えたりします。その結果私は一年間休学して、海外に挑戦することを選びました。偉そうなことは言えませんが小さな変化を受け入れ、楽しむことが重要だと思います。」

 

自由交流会

このパートでは、参加者・登壇者・他の現関西アセナビメンバーとが、各々自由な議題についてディスカッションや質問を通し、理解を深めていきました。

 

記念撮影・参加者の感想

参加してくださったみなさんと記念撮影をしました。

(恒例のアセナビポーズ)

このイベントに参加しての感想

・普段聞くことのないアジアの話を聞けて、とてもアジアに興味を持った。

・実際にアジアにいった人からの話だったから良かった。

・シンガポールについて熱く語っていただけて満足。

アジアのスピード感を伝えてもらって、先進国しかみていなかった自分の考え方が変わった。

・大学生活の過ごし方について有益な情報が得られた。

 

ASEANに興味を持ってくれた学生たちとの懇親会

(ハラル対応している、日本食レストラン 祭 にて)

興奮冷めやらぬ中、話したりない学生たちで、学生生活からASEANのことまで、様々なことを熱く語り合いました。

 

イベントを終えて

今回のイベントに、右も左もわからないまま運営側として参加させていただきましたが、全体として

参加者の皆さんに楽しんでいただけたようで幸いです。

例えば登壇した清沢がそうであったように、何か大きな変化を経験した人は、自分よりはるかに優秀な人に出会っただけではなく、その域に達せるように考え、行動に移したという共通点があるように感じます。

イベント参加者のみなさんの今後の学生生活に、何かしらの変化を起こせるようなキッカケが、このイベントから生まれることがあれば大変うれしいです。

最後に、自身の熱い熱いシンガポール愛とASEANの良さをわかりやすく届けてくれた長田さん、後輩学生に危機感とテクノロジーの進化を実感させてくれた清沢さん、イベントに参加していただいただけでなく懇親会の場所まで提供してくださった祭の佐野さん、そしてこのイベントのために足を運んでくださった参加者の皆さん、本当にありがとうございました。

 




ABOUTこの記事をかいた人

大西 悠太

立命館大学国際関係学部3年。初海外は高校2年で訪れたシンガポール。高3の時、アメリカで凄腕ビジネスマンと会い、カルチャーショックを受けて、海外を意識するように。大学2年次に、立命館大学アジア太平洋大学(APU)に「特別聴講生」として1年間国内留学。APUでアジア中の外国人学生と1年間共に生活を送り、アジアに惹かれていく。ベトナムでのビジネス研修を経て、現在は株式会社旅武者で営業として長期インターン。