ASEAN CAREER FAIR with JAPAN(以下ACF)は2013年から始まったイベントで、今回で既に8回目の開催です。
“日本人が東南アジアで働く”ことを身近な選択肢として捉えてもらうだけでなく、”東南アジアの人が日本で働く”も近くにしたい、という思いのもと、アセナビが株式会社エナジャイズの運営をお手伝いする形でACFの運営にジョインしました。
今回は、アセナビメンバーとして2020年のACFに参加した私が、イベントの様子をレポートしたいと思います!
ACFとは
ACFは、日本企業とASEANの大学に通う学生が参加する、東南アジアにおける最大級のキャリアイベントです。近年のグローバル化の波に伴い、海外進出を始めたり、国際的な市場での競争力を高めたい日本企業が増えてきました。
一方、世界の他地域と比べるとASEAN諸国には親日家が多く、日本文化が好き!日本人や日本企業で働きたい!と思っている学生が多いです。
このような流れを受けて、このイベントはASEANの優秀な人材が欲しい企業とASEANのトップ大学で学ぶ学生をマッチングさせることを目的に、誕生しました。
ASEAN出身の大学生だけでなく、ASEANの大学に留学に来ている留学生も含めた、世界各国からの優秀な学生が多く参加するため、参加学生の出身国が実に多様なのが特徴です。
また、学生へのイベント告知など、大学機関の直接的な協力によって成り立っているイベントなので、企業と大学の直接的なつながりが生まれるという、他の就活イベントにはない新しい側面も兼ね備えています。
(画像提供:ACFホームページより)
今年はシンガポール、マレーシア、インドネシア、ベトナムなどにあるトップ大学の学生を対象に募集をかけて、書類審査を通過した423人の学生がACFに参加しました。また、東南アジアの優秀な人財を積極採用している企業、全14社が参加しました。
前年度のACFの様子はこちらの記事からも知ることができます!
【イベントレポート】東南アジア最大級のキャリアイベント ASEAN CAREER FAIR with JAPAN2019
イベントの様子
【イベント概要】
日時:2020年2月8日(土)11:00~17:00
会場:Singapore Expo
イベントの会場は、シンガポール・エキスポ。チャンギ空港からタクシーでわずか5分という好立地にあり、中心地にもすぐに向かうことができます。
開場
受付開始の30分以上前から既にたくさんの学生が会場に到着していて、開場を心待ちにしている様子でした!開催地であるシンガポール以外の国や地域から来場している学生に対しては、渡航費を一部補助するという取り組みもしています。勉強中の日本語を使って、笑顔であいさつしてくれる学生が多く、受付を手伝っていたアセナビスタッフも思わず笑顔に!(笑)
企業のブース巡り
受付を済ませた学生はネームタグとイベントのパンフレットを受け取って、いよいよ企業のブースへと向かいます。理念や事業についてだけではなく企業文化や教育体制などについても質問する学生が多く、実際にその企業で働きたいという熱意が感じられました。
面接を受ける学生も
説明を受けた後、そのまま選考に進む学生もちらほら。真剣な様子でブースにいる社員の話に耳を傾け、働きたい熱意をアピールしていました。
昼食休憩
ブースをひととおり回り終えた学生は、会場の横のスペースに設置されたビュッフェで昼食をとることができます。一緒に来ている友達と輪になって昼食をとるグループもあれば、満足がいくまでブースを回る学生など、思い思いに過ごしていました。イスラーム教徒やベジタリアンに配慮したメニューが出されていたのも印象的でした!
午後の部
午後の部もたくさんの参加者が来場しました!シンガポール以外の国から来ている学生も多く、会場は終始熱気に満ちていました。
イベント終了
あっという間に時間は過ぎ、6時間にわたるイベントも終わりです。アセナビメンバーが帰る前の参加者へインタビューを行ったところ、「今度は自分の国で開催してほしい!」や「来年もこのイベントはありますか?また参加したいです!」など、たくさんの嬉しい声を聞くことができました!
アセナビメンバーも記念に一枚、ぱしゃり。
当日はインドネシアに留学中のメンバーや、シンガポールで働いているOBも駆けつけ、受け付けや警備に参加者へのインタビューと大忙しの一日でした。最後はアセナビポーズと一緒にいい笑顔で締めました!
編集後記
ここまでお読みいただきありがとうございます。最後に、当日運営として参加した私がイベント全体を通して感じたことをお伝えしたいと思います。
開催地はシンガポールでしたが、国外からの参加者の国籍はさまざま。マレーシア、インドネシア、タイ、フィリピンなど東南アジア中の大学から学生が集まりました。学部や専攻は工学や建築など、理系の学生が過半数を占めています。
共通していたのは、「高い英語力」と「将来への熱い意志」でした。ビジネスレベル以上の英語力が参加要件となっていることもあってか、ほとんどの参加者が英語でよどみなく話す様子に圧倒されました。
また、英語力だけでなく、自分の夢に向かって大きく羽ばたこうとする情熱を持っている学生が多いことにも驚きました。アセナビメンバーがインタビューを行った際には、多くの学生がキャリアを自分の国や地域で完結させず、専攻を生かしてグローバルに貢献したい!という強い意志を語ってくれました。
一方で、自らの専門技術を生かして日本企業で働きたい強い思いがあるものの、日本語能力や企業文化、教育体制について心配する学生もいました。より多くの東南アジア人材を獲得するには、日本企業がこのような学生の声に耳を傾け、東南アジア学生のニーズを満たす情報を提供していくことが鍵となりそうです。
総じて、イベントの満足度は高かったように思います。今度はぜひ自分の地域で開催してほしい!と、次々に学生が受付に駆けつけてくれました。
「ASEANで働くを近くにする」というミッションを掲げるアセナビですが、2020年のACF参加を通して、「東南アジアの人が日本で働くを近くする」ことにも、一歩近づけたように思います!
2020年度開催のACFについて詳しく知りたい方はこちらまでお問い合わせください。
問い合わせ先:info@energize.co.jp