国を超えて "心と心" をつなぐSNS【東南アジアSNSインフルエンサー第1弾対談レポート】

SNSは今や、日常に欠かすことのできないコミュニケーションツールの1つです。
パンデミックにより、会わなくても「つながる」ことのできるSNSはより存在感を増しています。
そんな時代の中で、日本と東南アジアをSNSで結ぶインフルエンサーたちがいます。
彼らに話を聞くオンラインイベントとして「SNSインフルエンサースペシャル対談」を開催しました。

↓↓イベントの詳しい概要はこちらの記事をチェック!↓↓
SNSインフルエンサー特集!【東南アジア・オンライン対談イベント】

第1回目となる今回のゲストはこの二人!

びーむ先生(日本語堪能、TikTok72万人のフォロワーを持つタイ人YouTuber)
さくらちゃん(Allインドネシア語配信!インドネシア人の間で話題沸騰、日本人大学生インフルエンサー)

※さくらちゃんは、現在は「坂本絢悠」という本名を公表して活動しています。

アツい対談の様子をレポートしていきます!

留学で得た「きっかけ」

 自己紹介をお願いします!

 さくらちゃん(以下さ): Sakura-chanです!
ウェブサイトやTwitter、Instagramを通じて、ほぼ毎日インドネシア人に対し、インドネシア語で日本語学習のコンテンツを発信しています。
日本人に対しての発信は初めてで緊張しています。よろしくお願いします。

☆さくらちゃんのウェブサイト"Kepo Jepang"こちら

びーむ先生(以下び): สวัสดีค่ะ (こんにちは)!
タイから来ました、びーむです!
YouTube、Facebook、Instagram、TikTokなどを運営しています。
日本とタイの情報を日本向け、タイ向けに発信しています!

☆びーむ先生のYouTubeはこちら

ー まず、インフルエンサーとして活動を始めたきっかけを教えてください。 

: きっかけは、ジョグジャカルタに1年留学したことです。

そのとき、日本への関心が高く、日本語を学びたいというインドネシアの学生に沢山出会ったんです。でも、日本語学習についてインドネシア語で発信されるインターネット上の情報は意外と少なくて。インドネシア人が気軽に日本について知れるプラットフォームがあるといいな、と思ってウェブサイト"Kepo Jepang"を開きました。 

その後、ウェブサイトの閲覧者を増やすためにSNSも始めました。SNSでは想像以上に多くの人に見てもらえて嬉しかったです!今はウェブサイト、SNSそれぞれに合った形で情報発信を行っています。

 :私は、2010年に日本に留学したんですが、そのとき授業とかがあまりなくてかなり暇だったんですね(笑)

もともと動画を撮ることが好きで、何かみんなの役に立ちたいと思いタイ語のレッスン動画をYouTubeにアップロードしました。しばらく経って見てみるとかなり再生数が多かったので、続けてみようかなーと思ったのがきっかけです。そこから気づけば10年ですね。

コンテンツ作りの秘訣

 ー コンテンツを作るときに工夫していることはありますか?

私は日本語を本気で勉強している人と、気軽に学びたい人向けの2つのコンテンツを作っています。気軽に学べる方は、日本人がよく使うけれど教科書であまり書かれないオノマトペなど、ネイティブだからこそ教えられることを発信しています。

私は日本語教育を深く学んだわけではないので教えるのが難しいのですが、だからこそ日本語を学ぶインドネシア人の友達にも「どんなコンテンツがあったら嬉しい?」と聞くことで、インドネシア人の目線を取り入れながらコンテンツを作るように意識しています。日本人とインドネシア人が知りたいことは違うことが多いので。

ネイティブとしての自分の強みと、インドネシアの視点を掛け合わせてコンテンツを作っているんですね。

:私のSNSでは日本語を教えるだけではなく、文化などいろんな側面から情報発信をしています。また「どうすればタイ人も日本人も楽しめるコンテンツを作ることができるのか」。これを意識していますね。

:私はインドネシア人向けのコンテンツしか作っていないので、タイ人も日本人両方にターゲットを当てたコンテンツ作りについて具体的に知りたいです! 

日本語音声の動画はタイ語の字幕、タイ語音声の場合は日本語字幕をつけるようにしています。

コンテンツは日本人向けとタイ人向けとで変えています。最近、日本人向けには、コロナでタイに旅行に来られない代わりに、旅行気分を味わってもらえるような観光ライブ動画を作っています。タイ人向けは、日本人へのインタビュー動画が多いですね。

:日本人向けのコンテンツでも、タイ人も楽しめるのが素敵ですね!

 

ー びーむ先生から、さくらちゃんに聞きたいことはありますか? 

:さくらちゃん側からの一方的な発信だけでなく、フォロワー同士のやりとりを促すために工夫していることはありますか? 

:Twitterで日本観光や留学、日本語能力試験に関する情報を発信したときに、「これ体験したことあるよ」といったツイートが返ってくることがあります。そういう経験者のツイートは私も積極的にリツイートするようにして、その結果フォロワーさん同士で話が広がるように工夫しています。インスタライブでも、留学生から見た日本の大学など、経験者の人のコメントを拾いつつ、つながりを広げるよう意識しています。

SNSで築くつながり

ー お二人は、国は違えど、SNSを通じて日本と東南アジアを繋いでいます。その中でSNSの難しさや可能性を感じることはありますか?

SNSの難しさとしては、いつも正しい情報を伝えないといけない、きちんと調べて考えてから投稿しないといけない、という点ですね。SNSはすぐに情報が拡散しちゃいますから!

逆にSNSだからできることは、日本に行ったり友達に会ったりできなくても、SNSを通じてコミュニケーションができることです

私は"日タイ仲良し"というFacebookコミュニティを運営しています。約3万人の日本人とタイ人の参加者がいて、タイや日本について自由に情報を交換し合っているのですが、それはSNSだからこそできることだと思います。

:私もSNSで難しいのは、正しい情報を流さないといけないという点で、びーむ先生に同感です。間違った情報を信じさせてしまうのは怖いので。

SNSを通じてできることについては、コロナ禍でよく感じます。
留学から帰ってきても、留学中のインドネシア人の友達と国境を超えて距離を感じさせないようなコミュニケーションができるのはSNSのおかげです。

対面で会うのに越したことはないとは思いますが、SNSでもコミュニケーションの本質は変わらないなと思います。やっぱり人の気持ちがあって繋がっているので。お互いに温かい気持ちを持って接すれば、SNSでも深いやりとりができると思います。コロナ禍で時間がある中で、SNS活動をして良かったと思っています。
 

ー SNSで活動して、印象的だったことは?

見てくれる人からのメッセージが本当に嬉しいです。「びーむ先生の動画見てよかった」「びーむ先生と同じところに行ったよ」「びーむ先生が教えてくれた日本語通じたよ」など。それが力になって今まで続けてきたんです。

:私も同じですね。「さくらちゃんのおかげで、日本語勉強できたよ」とか。そういったコメントのおかげで頑張れています。

あと、今卒論を書いているんですけど、SNS上で「卒論がんばってねー」とか、励ましのコメントを多く貰いました。本当に一つ一つのコメントが嬉しいです。

ー SNSでお二人が築き上げてきた繋がりの深さを感じます。


SNSで困ったことは? "インフルエンサーあるある" など、ありますか?

知らない人に悪いことを言われたとき、とても辛くなります。たまにしかありませんが、悪いこと言われた時は、乗り越えるのが大変ですね。今は結構平気なんですけど(笑)。自分の容姿について「綺麗じゃない」とか言われたことがあります。

:私はまだ活動期間が短いので、まだ批判はそんなに受けていないです。ただ、InstagramのDMなどのメッセージに対してなるべく返すようにはしていますがすべての人に返せないことはあります。そういった時に、「フォロー解除するわー」など言われると悲しくなります(笑)。

ー びーむ先生もメッセージ対応に困ったことはありますか?

:私は結構まめに返信する人なので、Facebookのメッセージに対しては大体返しています。それでもできない時はありますから、できる範囲でしていますよ。

最後に

ー お二人ともフォロワーとのコミュニケーションを大切にしているのが伝わってきます。

みんながいるから、発信を続けることができています。観ている人がいなかったら、ここまで来られない、頑張れない。

:私も、皆さんがいてくださるから、発信をし続けられています最初は観てくれる人も少なくて、「なんでやっているんだろう...」と辛い時もありました。でも、昔より今は多くの人が見てくださったり、温かい言葉かけてくださります。「将来日本に関わりたい」とか、「日本が好き」など、日本に関心を持ってくださる人が少しでも増えたらいいなという思いで続けています。 


ー 本日の感想をお願いします!

:みなさん今日は観てくださってありがとうございます。これからもサポートよろしくお願いします!初めて私のことを知った方は、これからフォローしてみてくださいね。

:本日は観てくださってありがとうございました。日本語で話す機会があまりないので楽しかったです。私のTwitterInstagramもチェックお願いします!

あとがき

ゲストのお二人はどちらも、もともとは大学生の時の留学がきっかけで、今は国と国を繋ぐインフルエンサーとして活躍されています。SNSのおかげで、等身大の発信が国を超えて行われ、日本とASEANの懸け橋になっていることを実感しました。なかなか渡航が難しい今日ですが、「今だからこそできるコミュニケーション、交流があるはずだ!」とワクワクしました。

Sakura-chan、Beam先生、ありがとうございました!今後の発信も楽しみにしています!




ABOUTこの記事をかいた人

アセナビ編集部

「ASEANで働くを近くする」を理念に掲げ、ASEANで働いている日本人のインタビュー記事を発信しています!他にも、ASEANのカルチャーやトラベル情報も発信し、ASEANに行ってみたいと思ってもらえるように日々奮闘中です。ほぼ学生で運営しています。