[最終章]トゥクトゥクおじさんに負けないために!アンコールワットまでの交渉シミュレーション

 

あなたは今、カンボジアのシェムリアップからアンコールワットまでやってきました。

交通手段は、おなじみ、トゥクトゥク!

しかし、ドライバーとの間で起きたとんでもない誤解から、最後の最後で大金を払いそうになってしまったあなた。さてどうする?

 

そうならないように、事前に手を打つ必要がありました…!

前回の記事はコチラ→[第一回]トゥクトゥクおじさんに負けないために!アンコールワットまでの交渉シミュレーション

 

すべきことは簡単。それは…?


Q. トゥクトゥクに慌てて乗りこむ友達。その前に何か声をかけましょう。

 

A.友達に「あれ、二人合計5ドルだよね?ドライバーに確認しない?」と提案する。

B.友達に「細かいお金はあるよね?」と、お釣りが出ないよう確認しておく。

C.明日で帰国だし、リエルを使ってしまおう。ドライバーに「リエルでいいよね?リエルならいくら?」と念を押す。

 

手元にあるのは大量のリエル。これを何とか使い切ってしまおう。

 

トゥクトゥク会話2.001

トゥクトゥク会話2.002

15分ほどして、アンコールワットに到着。

 

トゥクトゥク会話2.003 トゥクトゥク会話2.004

 

【解説】

A, B, C、全部必要です。

最初に大切なことを述べておくと、「約束を破る人はそうそういない。でも出来る約束は必ず事前にすること」です。特別な交渉はいらないんです。今までまとめてきた交渉を今一度、細かく確認して下さい。旅をする側の「常識」が必ずしもいつも通用するとは限りません。

まず、「Aの二人分の合計金額であることを確認する」。「合計金額」と「一人あたりの金額」の”誤解”は常に付きまとう問題です。乗る前に、こちら側が確認する義務があります。

Bの「お釣りが無いように細かいお金を確認すること」も必要です。まれにですが、支払い額に対してわずかに大きいお金を渡そうとすると、「お釣りがないから」という理由で、細かい額は持って行かれてしまうこともあります。また、大きい紙幣はそもそも受け付けないドライバーもいます。

東南アジアではチップの風習があまりないですが、端数はチップ代わりにあげるのもいいでしょう。そこで地元の人が集まるようなおすすめのレストランなどが聞ければ、それもまた旅の楽しみの一つです。

Cの「どの通貨が使えるか」もなるべく尋ねてみてください。ラオスではタイバーツや米ドル、ベトナムでも米ドルが場所によっては使えますが、ガイドブックにも書かれているようにあくまでも「流通している場合もある」だけで、すべての通貨がどこでも万能というわけではありません。その逆も然りで、現地通貨を好まない、あるいは通貨によってかなり不利なレートを指定されることがあります。上手く複数種類のお金を効率よく使うためには、コミュニケーションを忘れないで下さい。

 

トゥクトゥク交渉~番外編~

 

ちなみに乗る前の交渉の際には、こんな流れになることがあります。

 

トゥクトゥク会話3.001 トゥクトゥク会話3.002

 

矢継ぎ早に新しいオプションや、”値下げセット”の話が出てきます。運転中や目的地で更に営業をかけられることもあります。(笑)

運転手のおじさんと仲良くなって楽しむ、のも手ですがすでにプランが決まっているなら、きちんと断り「自分が必要としているものだけ」を伝えましょう。

ちなみに最初の

「往復で14ドルはどうだ?」

これ、その前に提示した7ドルから全く安くなっていません。(笑) 突然話を広げられることで混乱もしてきますが、自分の主張は忘れないようにしましょう。片道の交渉をしたいなら ”片道交渉のテーブル”に相手を戻しましょう。

 

トゥクトゥク交渉も含めて、良い旅を!


当然ドライバーごと、シチュエーションごとに正解は異なるため、一概に今回の記事が正しいとは言えません。しかし、一連の流れを覚えることで交渉もやりやすくなることでしょう。

中には、「トゥクトゥクのおじさんと仲良くなって、知る人ぞ知る観光スポットを教えてもらった」などという旅がさらに楽しくなる思い出を持った方もいるそうです。

今回の記事から「ASEAN旅行ってこういうものなのか」と感じとってもらい、ワクワクしてもらえたら嬉しいです。

トゥクトゥクと共に、楽しいASEAN旅行、ASEANライフを満喫してください!

 

*レートは記事のために変えたので正しくありません。現在のレートをきちんと確認してくださいね。

アイキャッチ画像引用元:Tuk-tuk to Angkor -taken by Andrea Schaffer from flickr

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ABOUTこの記事をかいた人

浦田 雄介

早稲田大学政治経済学部9月卒。「郷に入りては郷に従え」が何よりのモットーで、長所(?)はどこの国・地域に行っても現地の人に間違えられることです。つまり見た目がインターナショナル。海外に住む同世代の学生と交流することが大好きで、高校時代からそういった活動を行っています。アセナビでも、同じ世代の目線から見たASEANと日本を伝えていければと思います。