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2012年タイ・バンコクで設立され、在タイ日本人向けに不動産賃貸仲介事業などを手がけるディアライフ。わずか6年でタイ在住邦人向け不動産事業の業界No.1になれた秘訣をセールス担当の本田貴之氏にお聞きした。本田氏のキャリアチェンジに至るまでの経緯や現在の仕事の醍醐味、今後のビジョンについても伺った。
〈プロフィール|本田貴之氏〉
大学卒業後、借り上げ社宅のフルアウトソーシング事業を手掛ける株式会社リロケーションジャパンに新卒入社し、社宅管理サービスの法人営業やバックオフィス業務を経験。ディアライフ株式会社に転職後、営業を担当中。
高い成果を出し、成長できる環境を求めて
ー ディアライフの事業内容について教えてください。
弊社はタイ在住日本人が、安心して生活ができる事を目標に掲げ、不動産事業を展開しています。メイン事業が不動産賃貸仲介事業で、その他にも 不動産管理事業・リフォーム事業・メイドサービス派遣事業・セレッソ大阪サッカースクールバンコク校の運営をしています。
ー 現在のディアライフでお仕事をされるまでの経緯を教えていただけませんか?
大学卒業後は、熱意のある会社に入社したいと思い、社宅管理代行サービスを主力事業とするリローケーションジャパンという会社に入社しました。入社後は主に多くの社宅を有しているような大手企業への法人営業を1年間担当していました。担当していた大手企業とはそもそも商談機会を作ることすら難しかったり、商談ができても決済者の方と接点を持つことがなかなかできなかったりして、日々の仕事が成果に結びつかない状況に悶々としていました。
企業内で活用するシステムを提案しており、成約後の導入支援などを含めると1~2年のスパンで案件が動くので、短期では成果は出ないものとは分かっていたことではありました。
法人営業を経験後にバックオフィスでの業務も経験しました。具体的には契約時の社宅規定のチェックや退去手続きなどのオペレーションを担当していました。
ただ、もともと顧客と対峙して営業のスキルを磨きたいと強く思っていたこともあり、学べることは多かったもののバックオフィス業務ではなく、より顧客に近いところで営業経験を積んでいきたいと思うようになったんです。
ー そこからディアライフへの転職を決意されたきっかけは何でしょうか?
自分の仕事内容や今後のキャリアに悶々としていた時に転職活動はしていましたが、私のスキルセットや経験を客観視しても大きなキャリアアップは見込めないと思っていました。
そんな折、会社の中でもトップ営業であり尊敬していた先輩がタイで独立したという話を聞きました。会社の中でも相当な存在感を放っていた先輩だったのですぐにコンタクトを取り、転職の相談をしました。
そこで「若いうちに思い切って海外に出て働きたい」という想いをその先輩に伝え、働かせてほしいと相談をさせていただきました。ただ、会社を立ち上げたばかりで日本人を雇う余裕が無く、たまたま会社の横にオフィスがあったディアライフを紹介してもらい、面接を経て採用いただけることになりました。
ー すごいスピード感ですね。決断する際に迷いはありませんでしたか?
全くありませんでした。ディアライフであれば私が前職で培ってきた不動産関係の業務知識や営業の経験を活かせることができますし、また不動産仲介業なのでより顧客に近いところで営業スキルを伸ばせると思ったからです。
また今でこそ当社は90名弱の規模になっていますが、当時は10名強であり、前職とは違い近いところで会社が成長していく過程を感じ取れることや新たな挑戦ができる点も魅力だったので、即決でした。
「安心して生活できるよう」ベストなお部屋を
ー そして2016年の半ばについにタイへ渡ったということですね。現在のお仕事内容について教えてください。
主に在タイ日本人向けの不動産仲介の営業を担当しています。駐在や現地採用でタイに赴任された日本人の方に対して、バンコク内の物件をご紹介させていただいています。
1日の流れとしては、平日は顧客対応、お問い合わせの対応を中心としていて、土日はお客様と一緒に物件の内覧をさせていただいています。
バンコクに来られた日本人の方々が「良いお部屋に出会えた」「安心して生活できる」サービスを目指して日々物件のご提案をさせていただいています。
ー 前職の際は成果が出し辛かったと仰っていましたが、転職されてから思うような成果は出せていますでしょうか?
はい、前職は法人向け営業だったので一概に比較はできませんが、着実に成果を出せるようになってきています。今年1年で立てたノルマ目標も達成することが出来ました。
数値目標だけに囚われず、お客様との信頼関係の構築も重視し「どうやったらお客様が安心して住める物件をご紹介できるのか」を日頃から常に考えて行動し、お客様との信頼関係を構築してきたことも一つの大きな成果だと思っています。
お客様が求めているニーズをしっかりとヒアリングをすることはもちろんですが、ヒアリングした内容だけを鵜呑みにせず「本当にお客様が優先したいポイントは何か」を考えてご提案するよう心がけています。
ー ちなみに生活面において、タイで働いていてよかったと思うことはありますか?
タイでは残業文化がないので時間に余裕ができ、自己投資ができるようになったことがよかったと思っています。日本で働いていた時はかなり夜遅くまで働いていましたが、タイでは定時に帰社ができるので、読書をして見聞を広めたり、将来のキャリアについてゆっくり立ち止まって思考したり時間が増えたので、時間を有効活用できている感覚がありますね。
新たなスタンダードをアジアの市場で生み出していきたい
ー ディアライフがお客様に選ばれ続けられている強みは何でしょうか?
お客様の視点に立って物件のご紹介をすることはもちろんながら、お客様が安心して暮らせるための新しいサービスを先行的に始めている点が選ばれる要因だと思います。
ディアライフのHP。マスコットキャラとしてバービーを採用している。
HP:https://dlife.co.jp/
例えば、日本の不動産会社は専任媒介の物件があるので、お客様は不動産会社に複数問い合わせをしなければなりません。一方タイでは専任媒介物件がなく、どの物件も取り扱い可能なので、どの不動産会社を利用しても出てくるお部屋とお家賃の見積もりは同じです。
我々は差別化ができるサービスに注力しました。タイの場合は、虫が出たり、水が出なかったりする入居後のトラブルが頻繁にあります。ディアライフの場合は専任のアフターサービスチームが設けられていて、日本人スタッフは常に5名体制でトラブル時の対応をしています。対応出来る人数が多いので、トラブルにいち早く対応ができますし、お客様一人当たりに丁寧に対応し、解決することが出来ます。
また契約時のサービスにも力を入れています。弊社経由で賃貸契約をすると東京海上の火災保険が無料で自動付帯されたり、敷金を当社で立替える新たなサービスも先行的に生み出し始めました。最近は、駐在員の子ども向けにセレッソ大阪サッカースクールバンコク校の運営事業も始めました。
現状に満足することなく、より顧客のメリットとなるような新たなサービスをどんどん生み出すことで、早いスピードで成長し続けられていることもディアライフを選んでいただいている要因かもしれません。
ー タイで物件を探す際はコンドミニアム型が一般的ですよね。ディアライフはどういった種類の物件をご紹介されているんでしょうか?
確かに、コンドミニアムは高層で見晴らしがよく、お部屋の内装もかっこよい感じであるため、赴任される日本人の方々にとても人気です。ただ弊社としてはコンドミニアムを積極的にはご紹介しておらず、アパート・サービスアパートをご紹介させていただいております。
コンドミニアムというのは、日本でいう分譲型賃貸マンションのことです。
例えば1棟に100室あればオーナーの数も100人いるのがコンドミニアムです。もし何か部屋に不具合があった場合はオーナーを経由して管理事務所に連絡する手間がかかり不具合の改善まで平均して1週間〜2週間かかってしまいます。
一方で、アパートやサービスアパートの場合は1棟に100室あっても1人のオーナーが所持していることから専属の管理事務所を構えているので、何かトラブルが起きたとしても1日~2日で解決できるため安心した生活を送れることができます。
ビジネスとしてはコンドミニアムの方が高収益にはなりますが、本当の意味で「お客様が安心して生活できるか」という顧客視点を突き詰めて考えているため、アパート・サービスアパートを中心にご紹介させていただいています。
ー 目先の利益にとらわれず本質的なメリットを考えてご提案する、素敵ですね。今後はタイ国外にも展開されていくのでしょうか
今後はタイ国内だけにとどまらず、アジア全体にサービスを拡大していく構想があります。
現在インドネシア拠点も開始しており、徐々に多国展開を推進しています。ASEANに赴任される日本人の方々が「安心して生活できる」ようにディアライフのサービスに磨きをかけ、アジアで最も信頼される企業を目指しています。
ー 採用も積極的にされているとのことですが、本田さんはどういう方と働きたいでしょうか?
ポジティブで活力のある方と働きたいですし、そういう方であれば当社で活躍できると思っています。当社には不動産業界経験者のベテランが多く、たとえ失敗をしても次のチャレンジを奨励する風土があります。組織の活性化の源となれるような若手人材の方が来ていただければと思っています。
編集後記
本当に顧客のためを考えているからこそ、より高い目線で常にサービスを改善し、新たなサービス作りにも力を入れられているディアライフ。今後はタイ国内のみならず、アジア全域へのサービス展開を見据えて挑戦されるそうです。また積極的に若手の人材の方を採用されようとしているので、採用に興味がある方は職務経歴書を添えて下記までご連絡ください。
E-mail:info@dlife.co.jp(採用担当)