2016.05.24
この記事は、海外インターンシップの挑戦機会を提供しているタイガーモブ(以下タイモブ)と共同で発信するシリーズ第一弾です!学生のうちから海外で挑戦をした方をご紹介し、同じようにASEANへ飛び出す若者を増やすことを目的に、発信していきます。
8ヶ月の海外インターンを経験された若目田(ワカメダ)さんにインタビュー。
タイモブに「インターン企業、一番厳しいところをお願いします」とだけ伝え紹介されたのがタイの日本人が代表のベンチャー企業だった。現地で様々なことを経験した彼に海外インターンについて話を伺った。
《プロフィール|若目田大貴さん》
名古屋外国語大学3年。栃木県出身。フリーランスWebライター&編集者。大学2年次に名古屋の食品会社でフルコミッション営業を経験したのち渡タイ。バンコクのITスタートアップ企業で習い事教室の口コミ予約サイトの立ち上げ営業に携わるとともに、インターン先のオウンドメディアで記事を多数執筆。帰国後は留学系スタートアップで留学メディアの編集を経験し、今年4月より独立しフリーランスへ。5月より名古屋のスタートアップ事情を配信するニュースサイト「Nagoya Startup News」の運営を開始する。
休学してバンコクへ
ータイでインターンをした経緯を教えてください。
将来、会社や組織のネームバリューに頼らない、自分の力で何を成し遂げていけるような人になりたいなって思っていました。
どこに行っても通用できるような力を得るために海外インターンをしたくて、「海外 インターン」とGoogleで検索したら「アジトラ」(*現 タイモブ)が目に入ったのです。一番上に出てくる海外インターンエージェントだから信頼できると思い、「一番厳しい企業をお願いします」と伝えたらタイにある日本人が代表のベンチャー企業を紹介してもらいました。
ーどのような企業でしたか?また、どのようなお仕事をされていたのでしょうか?
オンラインのタイ語学校の運営をしているところで、ほかにも通訳・翻訳の事業もやっている日系企業です。ぼくが所属したところは、タイ人向けの習い事の予約口コミサイトを運営する新規事業部でした。
業務内容は、ずっと習い事サービスを提供する現地企業向けに営業活動です。ほかにもそれと並行してタイ人のリクルーティングや、オウンドメディアに記事も書いていました。
3ヶ月で120件の営業成績!そのためにおこなった工夫とは?
ーいろんな業務をされたんですね。仕事の内容について詳しくお聞きしたいですが、まずは本業務だった新規事業の営業について教えてください。具体的にどんな営業をされたのでしょうか?
先ほどの予約口コミサイトに月々いくらで載せないかという営業です。
基本的にタイ人相手に一人で営業をおこなっていました。タイなまりの英語を理解するのに時間はかかりましたが、タイ語が少しずつ分かるようになり、タイ英語にも徐々に慣れていきました。あとはもう気合とコミュ力ですね(笑)
実はタイに行く前に半年間日本でインターンをしていて、そこで営業をやっていたんです。
ーなるほど。日本の営業とタイでの営業の違いを教えてください。
アポイント後の対応ですね。日本では電話などでアポイントを取った後、その日に伺って担当の方と会えるじゃないですか。タイではアポを取ってもその約束の時間にいないことがしょっちゅうあります(笑)
ただ前日と当日の朝に電話一本入れてリマインドするだけでも変わりました。だから、最初は約束とかをすっぽかされていましたが、だいぶ減っていきましたね。アポなしで当日会いに行ったら大体50%くらいしかその時間にいません。ただ前日・当日の朝アポを入れれば、90%くらいは待っていてくれます。
ーどれほど成約できたのでしょうか。
アポイントさえ取れていざ話をすることになれば、タイ人の人たちはよく話を聞いてくれました。そしてそのまま説得して成約までできました。結果的に3か月ほどで120件成約を取ることができました。
ー3か月で120件ですか!すごい成績ですね。営業以外にはどんなことをされたのでしょう。
タイ人インターン生のリクルーティングです。タイでは大学を卒業するときにインターンを行うことが必須になっているのですが、僕が所属していた企業でもインターンを採用していて、その担当もしていました。
リクルーティング自体はすごくうまくできましたね。タイ人しか見ないようなサイトをみつけて自社のリクルーティングページを張ったらすごく問い合わせが来ました。
あとは、インターン体験記をアジトラブログに書いていたんですけど、それで文章力がついたのか自社のメディアに記事を書かないかといわれ、ライターもしていました。
ー面接について伺いたのですが、具体的にどんな面接をされたのでしょう。
面接と言ってもインターン生の僕には採用の最終決定権はなかったので、日本語がどれくらい話せるかを基準にして足切りを行う程度です。最終的に採用か否かを決めるのはマネージャーなので。
僕自身は応募者をどれだけ集めるかにフォーカスしました。
人数としては30人くらい集まって、僕自身が面接をしたのは15名ほどです。
そこからさらに人数を絞ってマネージャーに回して、2名の採用が決まりました。
(バンコクの日本企業が集まった日系就職フェア WakuWaku Job Fair)
—インターンで身についたことは何かありましたか?
インターン先企業の事業の関係もありITリテラシーがすごくついたことが大きかったなって思います。社内で飛び交うIT 用語が全くわからない状況だったので、自分で勉強しましたね。
そしてアジトラ(現タイモブ)ブログやインターン先のオウンドメディアに記事を載せているうちに、ライターとしてのスキルがついてきました。帰国してからは伸びた文章力のスキルを活かしてみたいと思い、メディアを持っている会社にインターンとして入ってライターの仕事をやっています。
あとは、経験が活きたわけではありませんが、インターン中に自分でプログラミングを組めたら面白いかなって思っていて、プログラミングも今勉強しています。
海外インターンは、自分の立ち位置を知る機会
(社員旅行の様子)
ーインターンが終わって帰国された若目田さんですが、これからの目標などはありますか?
名古屋のスタートアップコミュニティのベース作りをしたいと思っています。
今、福岡を筆頭にスタートアップの波が地方にも来ていますが、名古屋は元々モノづくりの街であるためスタートアップが生まれる条件は十分に揃っています。
そこで、投資家の方々と名古屋の眠っているスタートアップ人材に向けて、5月に「Nagoya Startup News」という名古屋のスタートアップ事情を配信するニュースサイトをローンチしました。ガンガン記事を配信して、名古屋でスタートアップが生まれうる環境構築をしていきたいと思います。
ー今インターンを経て、海外インターンをどう感じられていますか?
インターン活動そのものもそうですが、そこで生まれる機会も大きなメリットなのかなって思いました。インターン生同士のコミュニティでのつながりとか大きな財産になると思います。
実際のところインターン業務そのものは決して華やかなものではなくて、地味なことも多いです。だって経験のない学生ができることってそういうことしかないじゃないですか。でもそこで地味だから嫌だってフィルターをかけるのはイケてないと思います。
まず言われたことをきちんとこなす。そして、自分で成長していくことが大切だと思います。
(タイモブ×アセナビ会 in Bangkok)
ー最後にインターンをしようか悩んでいる学生の方にメッセージをお願いします!
海外インターンって社会に足を突っ込むことになりますよね。そこで一度苦しい思いをして、這い上がることって学生生活やアルバイトじゃできないことだと思います。そしてそういう経験を学生のうちに積むことってすごく意義のあることです!
また、海外インターンのコミュニティに入れば、自分の立ち位置がよくわかります。
インターンに行く前は自分のことを行動的な人間だと思っていました。でも海外インターンのコミュニティに入ると、行動的な人たちしかいないので自分ってまだまだ大したことないなって気づくことができました。自分の客観的な立ち位置を知ることも大切なことだと思います。
そしてタイモブは、キャズムを超えるチャンスをもらえる場所です。チャンスをもらって頑張れたらそのまますごく成長できます。僕みたいに経験や実績が無くても、行こうって思ったら受け入れてくれるところです。
そこでインターンしていろんな失敗して成長できればいいと思いますよ!
参照|若目田さんがインターンをおこなっていた会社の代表のインタビュー記事
ニッチな市場からイノベーションを!オンラインタイ語学校の若き経営者。TLP代表 神谷和輝氏
取材後記
私も過去に半年間の海外インターンを行っていた。その中で地味な業務作業もあり、悶々としていた時もありました。しかし、彼の「まず言われたことをきちんとこなす。そして、自分で成長していくことが大切だと思います」という言葉を聞いてハッと気づいたんです。海外インターンはすべてが華やかなものではなく、地味な作業を伴うもの。そしてその中で成長していくという強い意志と覚悟が必要であるということを。これから海外インターンにチャレンジしようという方はぜひこのことを知って、挑戦してみてはどうでしょうか?
海外インターンに興味のある方、ご相談ください!あなたにピッタリの海外インターンシップをご紹介させていただきます。
その際に、
・お名前
・所属
・海外インターンを検討している理由
を記載の上、メッセージをお送りください。