Couchsurfing(https://www.couchsurfing.org/)
皆さんは海外旅行する際にどんな場所に泊まりますか?
ホテルやユースホステル、ゲストハウス(安宿)などの選択肢が挙げられます。しかし、そういった宿泊施設ではなくて、現地の人の家に、しかも無料で泊まることができるという方法もあるのです!それが“Couchsurfing”(以下CS)というWebサービスです。
コンセプトは、”Couch(ソファ、寝床)” を”Surfing(サーフィン)” していくようなイメージです。
意外と簡単!カウチサーフィンの使い方
最低限必要なのは、たった3点のみです!
①CSのHPからサインアップ、自己プロフィールの作成を行う。(Facebookアカウントとの連動も可)
②トップページの”Surf”をクリック、泊まりたい日時と場所と簡単な紹介文を打ち込み、ホストとなってくれそうな人にメッセージを送る。
↓
③ダイレクトメッセージのやり取りをして、日にち、時間、条件などを交渉する。(FacebookやLINEを交換してもいいですね。)
そしてあとは行くだけです!
ホテルに泊まることでは味わえない、現地人の暮らしを直接見ることができます!つまりは“短期のホームステイ”です。
なんといっても無料で泊まれるということが旅人にとっても最大の魅力だと言えるのではないでしょうか。
ここまでは、基本的なCSの使い方でした。
実は、この他にもっと気軽に現地人と交流する機能があるんです!それが「イベント」という機能です。
これは「えー、見ず知らずの人の家に泊まるのはちょっと......」という方にオススメです。
東京でも頻繁に行われていて、例えば、Tokyo Weekly CS Friday Meetup。
これは毎週金曜に山手線の大塚駅の近くにあるBARで開催されるもので、外国人旅行者や、外国人と話すことが好きな日本人が多く集まっています。
しかも、自分でも簡単にこのようなイベントを開くことだってできちゃいます!
このように、CSは泊まるだけではなくて、一緒にコーヒー飲みませんか?というものや、鎌倉観光しましょう!というものなど、ただ会うだけの目的で利用することもできます。
実際に私も昨年の夏にインドネシアで利用し、3軒のお宅に、合計1週間以上宿泊することができました。そのホスト中のには、今も連絡を取り合う人もいます。
これだけをおさえよう!気をつけるべきポイント
■安全性
宿泊先での旅行者(サーファー)とホストとの間で起きるトラブルのことです。過去、実際に双方の間でトラブルが起き、事件にまで至ったケースもありました。そのようなことを防ぐためにできることは2点あります。
①人を選ぶ
ホストを決めるときはその人の写真や年齢を見て、雰囲気をつかむことが重要です。
サーファーが女性ならば、男性が一人で暮らしている家に泊まるのは多少ハードルが高いのではないかと思います。
そこで、あらかじめ女性だけが住んでいる、または家族で住んでいるホストを探すようにしましょう。
そうすればトラブルに巻き込まれるリスクは減り、安心して泊まることが出来るはずです。
②相手のプロフィールをしっかり見る
これがCSを利用するうえで最も大切なことです。
ホスト先を決めるうえでの情報源は、その人のプロフィールかダイレクトメッセージのやり取りでしかありません。
ただ会うだけにせよ泊まるにせよ、プロフィールの確認は必須事項です。相手の性別は何なのか、年齢はどのくらいなのか、話せる言語は何なのかなどを事前に確認しましょう。
そこで見るポイントになるのは、“Reference(レファレンス)”と“Identity Checked(アイデンティティチェック)” です。
”Reference(レファレンス)”とは、「他人からの評価」ということです。
その人が以前会った人からどう思われているのかが”Positive” “Neutral” “Negative” の三段階と少しの文章で知ることができます。
“Positive” が付く人は、おおむね良好で特に問題の無かったという表れで、基本的に好印象だということです。
“Neutral” は、可もなく不可もなくといったところでしょうか。基本的にあまり良い印象ではありません。
“Negative” が付いている人は、良くない、むしろ素行が悪い人につきます。例えば、時間を全く守らずに苦労を掛けられた、ドタキャンされたなどです。
ここで注意してほしいのは、”Negative” が付くような人の家に泊まることです。
必ずしも全員が悪い人だとは限りませんが、基本的に避けてください。それから、”Neutral” もなるべく避けてください。理由は、”Negative” を付けたい人でも、自分にも仕返しにNegativeを付けられてしまうことを避けるため、あえて”Neutral”を付ける人がいる可能性があるからです。
つまり、見かけは”Neutral” でも、実は”Negative” に匹敵する人であるかもしれないです。
”Positive” だけ持っている人、しかもその数が多ければ多いほど信用に足る人だと言えます。
次に“Identity Checked(アイデンティティチェック)”についてです。
これはクレジットカードによる身分確認制度で、Couchsurfingから送付されたはがきに記載されている暗証番号の入力を通じ、名前、住所などの個人情報が認証されるシステムです。登録は有料(日本では2500円ほど)であるので、スパムアカウントである可能性は低いです。そしてカード情報を会社におさえられているので、最初からトラブルを起こそうと考えている人は少ないと思います。
100%安全とは言えませんが、以上のことを守っておけばまず大丈夫だと思います。
■語学力
日本ではあまり普及していないCS、その原因として大きいものが「語学力」の欠如ではないかと思います。
CSのサイトは基本的に英語で事が進んでいるので、必要最低限の英語力が必須となります。
しかし、特にASEAN地域の方の中には英語を母国語としない人がたくさんいます。相手も拙い英語を話すと考えれば少し気が楽になるのでは?
英語が苦手な方はGoogle翻訳などを利用してみたり、勉強してCSを使いこなせるような英語力を身につけることをオススメします。
いかがでしたでしょうか?
改めて簡単にまとめておきます。
● 海外の現地人の家にタダで泊まれる!
● 普通の宿泊施設では味わえないローカルな経験ができる!
● 外国人の友達を作ることが出来る!
● 語学力向上の場としても利用できる!
CSの利用者はアメリカやドイツをはじめとする欧米の人々が多いですが、ASEANの国々の人も多く利用しています。
私が訪れたインドネシアで認知度が高く、盛んに利用されていました!例えば、バンコクだけでも12000人以上に利用されています。
ASEANの人と関わりを持ちたいけど、きっかけがないという方にはとてもいいサービスだと思います。
一度利用してみてはいかがでしょうか!?