ASEAN旅は何で行く?シンガポールLCC「スクート」にのってみた

2015.11.18

みなさんはASEANを旅する際、どのような基準で航空会社を選んでいますか?

価格?時間帯?直行便?セール狙い?

 ASEAN渡航であれば、LCC(Low Cost Carrier)が便利ですよね。燃油サーチャージがかからない低価格、渡航地選択枠が多いのも魅力的です。安いとはいえ目的地までは快適に過ごしたいと思うものです。そんなLCCの中でも、建国50周年をむかえたシンガポールのチャンギ国際空港を拠点とする航空会社スクート(Scoot)に搭乗してみました。

 

 “ASEANのハブ”シンガポールへ快適な旅のはじまり

2011年にシンガポール航空の出資により設立されたスクートは、2012年10月に台北経由成田線が就航しました。

現在では、成田国際空港と関西国際空港が就航地となっていて、シンガポールを拠点に世界16都市に就航しています。日本からシンガポールへの往路は、午前便と午後便があり、復路は深夜便になります(成田線のみ)。


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(ゲートは出国審査から距離があるので、時間に余裕をもってがベスト) 

 

まずは成田国際空港へ。最初にスクートの便利さを実感したのが、LCCながら第2ターミナルに搭乗カウンターがあることです。LCC専用ターミナルとしてOPENした第3ターミナルは施設が離れているため、重い荷物を持ちながらの移動は大変。スクートカウンターは移設せず第2のままなので、空港に到着してからも楽チンでした。

 3時間前からのチェックインも簡単。いざ搭乗してみると、ポップなBGMと共にスクートカラーの黄色いワンピースを着たスタッフがお出迎えです。スクートの座席は「エコノミークラス」とワンランク上の「スクートビズ・シート」があります。

 

まずは、リーズナブルなエコノミークラスをチェック!

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(「エコノミー/ストレッチシート」スタンダード、スーパー、ストレッチの3種類。足元のスペースは79cm~と、膝が前側面に接近していないのもポイントが高い。)

 

往復で両シートを体験しましたが、足を伸ばし放題といっても過言ではありません。私の足が短いのか?と疑うほどにゆったりしています。座席幅もゆとりがあるので、身動きが取れないようなストレスもありません。台北でトランジット(約1時間)があるとはいえ、トータル6時間以上も乗るわけですから快適でなくっちゃ。男性であれば、なおさらゆとりあるスペースに驚くかもしれませんね。

5因みに、こちらが某LCCのエコノミーシート。膝が前のシートにつきそうなくらい狭かった。)

 続いては、ちょっとリッチにスクートビス・シート!

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(「スクートビズ・シート」座席はすべて革張りのフラットレスつき。幅は56cmあり、足元のスペースはなんと96cmもある。)

 イメージ的には、社長さんが座る椅子って感じ。どっしりとしていてフィット感が優しいのです。リクライニングもしっかりできるのも嬉しいところでしょう。スクートの中でもスペシャリストのスタッフが対応してくれますよ。

 

【スクートビズ・シートの特典】

・受託手荷物が30kgまで無料
・機内持ち込み手荷物が2個(15kgまで)可能
・優先チェックイン&優先搭乗サービス
・座席指定は無料
・機内エンターテイメント無料貸し出し(特定のフライトのみ)
・座席には付属電源あり

など。

 

アジアンフード満載の機内食も楽しもう!

機内では食事も楽しみのひとつです。しかし、LCCは食事が有料なため、食べずにいる人も多いのではないでしょうか。スクートビズ・シートであれば、食事+ドリンクが無料で提供されます。それもトランジットを挟んで、片道で2食も楽しむことができるのです。

食いしん坊の私としては、色々と選べるのでテンションが上がります。では、お料理の一部をご紹介しましょう。

 8(「照り焼きチキンライス」甘辛く艶やかに仕上がったチキン。サイドデッシュ2品にハーゲンダッツのアイス、ドリンク付き。)

 

やわらかく焼き上がったチキンがおいしくって、ボリュームもありました。サラダや温野菜がたくさん入っているのも嬉しいですね。

 9(「日式弁当」日本人には嬉しい酢飯のお弁当。ASEAN路線はフルーツもおいしい。)

 

旅行に出ると現地の食事を楽しみますから、機内では違った味を楽しむのも良いですね。しっかりとした食事以外にも、クロワッサン類やスナック菓子も揃っています。事前にネット予約が便利ですが、お腹と相談しながら直接購入するのも良いかもしれません。

*メニューはルートによって異なり、品切れや予告なく変更される場合があります。

 

【支払い方法】

クレジットカード:VISA、MASTER/Sドル3〜600まで可。
現金:基本はSドル。成田線では、日本円、台湾ドル(共に紙幣のみ)で購入できますが、おつりはSドルになります。

 

旅をどのように楽しむかはあなた次第

深夜は窓の外をのぞいてみると星空が見えたり、昼間のフライトでは、雲の上を移動する様子が見ることができたりして、まさに飛行機の醍醐味を感じることができるでしょう。食べたり、睡眠をとったりしている間に、あっという間にシンガポールに到着です。

台北でのトランジットでは、空港内の移動中に台湾の雰囲気も楽しめます。到着地のチャンギ国際空港はショップをはじめ、植物園や映画館も完備していて、一日いても飽きません。現在、スクートの機体は最新旅客機スクートB787ドリームライナーが登場しています。他のLCCでは体験できないフルサービスキャリア並みの質の高い旅ができそうです。

 

昨年、日本人がシンガポールへ旅行にでかけた数は約82万4000人(シンガポール観光局)。以前に比べれば東南アジアの通貨安の影響で、シンガポールへの観光客数も減少気味になっています。その反面、日本の円安によりシンガポール人の日本訪問数は右肩上がり。日本とシンガポール双方で行き来しながら、もっともっと交流が生まれたらいいと思います。そのためにもスクートには両国の架け橋となり、今後も大空高く飛び回って、快適な旅を楽しみたいものですね。

 

【スクート問い合わせ】

コールセンター(日本)03-4579-5788 営業時間 7:00〜21:00/英語24時間

日本発は片道5000円〜(燃油サーチャージなし!諸税金別途必要)

スクートHP