旅好きなあなたにオススメ! インドネシアで現地の友達を作る方法とは?

 

私がインドネシアに初めて来たのは2007年。 空港に着いてすぐ後悔したほど、今まで住んでいた環境とまったく異なる風景に衝撃を受けました。暗い雰囲気の建物、サービス精神など全くなさそうな店員や空港の客引きなど、話で聞いたり想像したりするのと実際に体験するのとでは大違いでした。

しかし、実際は一度知り合ってしまえば笑顔が多いのも事実。人と人の距離が近く、温かく受け入れてもらえることがほとんどで、陽気でのんきな人柄にも魅力を感じました。日本ではなかなか見られなくなったような景色や暮らし方など、外側から見ているだけではもったいない!と思うほど、同じ時間や話題を共有し、同じものを食べ、インドネシア人の目線で暮らすことが私の目標や日々の楽しみになりました。

同じ時代を生きながら異なる部分もあり同じ部分もあり、新しいことを発見できる面白さはこの国では永遠に続きそうです。 そして、なによりどこに住んでいても人生の充実度はとにかく出会う人だと思っています。

今回は私がインドネシアで体験した、現地の友達が増えたイベントをご紹介します。

 

旅行好き、イベント好きならコミュニティに参加する

 

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ジャカルタやスマトラ、スラウェシなどインドネシアのほとんどの都市で、バックパッカーやイベント好きのコミュニティがFacebookページやウェブサイトを作っています。Google検索などで簡単に探せます。山登りやスポーツが好きなグループや、どこでも行き何でもするグループなど、さまざま。毎月の計画をサイトなどで見ることもでき、活動日が近くなると、細かな費用の内訳、時間ごとの計画や訪れる観光地なども見られますし、直接代表者に電話をして、情報を得ることもできます。

まったく関わりがない、会ったことも聞いたこともないのであれば、事前に連絡してメンバーと会い、情報収集を行なってから自分が楽しくそのコミュニティに参加できそうか、判断しましょう。

 

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旅行に関して言えば、費用は集まった人数でシェアすることがほとんどです。すべての費用を公開していて誠実さが感じられ、安心できるグループがいいですね。まず最初に費用の半分を払い、数週間前に残りを支払うこともありますし、当日にお金の徴収があるときもあります。ドタキャンがあると、その分まで参加した人たちでシェアしなければいけない場合もあるので、心配なことがあれば事前にきっちり確認しましょう。

旅行を終えて余った費用があれば、定期的に活動しているコミュニティではチャリティーに使ったり、次の計画や運営の足しにしたりしています。希望があれば自分から提案することもできます。年齢も出身も職業もバラバラですが、インドネシア人はフレンドリーなので1人での参加でも大丈夫。私はBogor(インドネシア西ジャワ州の都市)に1泊2日のキャンプに行ったり、マングローブを植えたりしました。いつも外国人は私1人なので、余計にみんな興味を持ってくれるため、会話がはずみます。かなりの確率で一日中質問攻めです。

 

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私は最初いきなり1人で飛び込んだわけではなく、知り合いが、「キャンセルが出たから行かないか」と誘ってくれたことがきっかけで参加しました。参加者は40人ほどの大人数。私だけではなく、お互い初めましての人が多かったので、目が合ったら握手をして自己紹介をすれば、あとはインドネシア人の陽気さで話が弾みます。何を話そうか・・・なんて心配はいりません。長い時間を一緒に過ごすのですから、必ずきっかけを見つけて、全員とあいさつをするようにしましょう。また、一緒に参加する予定だった友人が、活動日当日に来られなくなり、1人で参加したこともありますが、外国人というだけでみんな興味津々なので、さみしく思うことは全くありませんでした。10人もいれば日本に興味のある人が数人は必ずいます。そのくらい親日国家なのです。

さらに、お互い得意なことで助け合い、私のような外国人がいれば面倒見の良い人が気にしてくれるので、困ったことは特にありません。ただ、時間にはルーズなので注意が必要。7時集合と書かれていても、全員を待ち、最終的に9時出発ということがよくあります。何時までなら待っていてくれるのかを確認した方がいいでしょう。とにかく分からないことは事前に細かく聞き、急な予定の変更にも心をおおらかに持っていてください。

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社会貢献にも同時に参加できる!

 

そして、旅行だけで終わらないのが素晴らしいところ。

何でも行うグループは、数ヶ月に1度くらい、Baksosといって、孤児院や家庭にいられない障害者・高齢者の介護施設などを訪ね、季節に応じてパーティーを開きます。一緒にご飯を食べ、プレゼントを渡し、話をしたり遊んだりして時間を過ごします。そこでも、施設の方たちやこういった社会貢献活動に興味がある人との出会いがあります。好きなことに参加していながら、同じ興味を持つ人に出会え、社会貢献もできるのです。

 

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コミュニティで活動することもあれば、時には個人同士で旅行の計画をすることもあります。コミュニティのメンバー内で希望者を募るため、Facebookページ上で呼びかけることもあります。さまざまな人が参加しているので、週末や祝日だけでなく、平日のイベントなどもあったり、日曜日の早朝に一緒に運動したり、必要があれば助け合ったり、そしてなにより、文化を知りえない外国人にとって役立つ現地情報が得られる場でもあります。  

インドネシアへ初めて旅行で訪れる人も、長期滞在をする人も、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか?

 

 




ABOUTこの記事をかいた人

福原 幸子

旅行好き、コミュニティー好き、ものづくり好き、多趣味。思い付きで頭より体が先に動く性格のまま生きてきた結果、日本を離れて18年目。インドネシアは5年目に突入。この先どこに行くのか何をするのか見当もつきません。専門は農業。