欧米にしか興味がなかった大学生が休学してタイ・バンコクでインターンを決断するまで

2017.07.07

初めまして!筑波大学4年生の飯田諒です。

私は2017年の4月中旬から大学を休学して、タイのバンコクでEmpagというベンチャー企業でインターンをしています。

趣味は、サッカー(10年間くらいやっていました)、バックパック旅行、ビリヤード、カラオケ、DJ(1年半くらいやってます)です。

今回は、私が東南アジアを大好きになった出来事、なぜバンコクのベンチャーでインターンすることになったのか、そしてアセナビでどんなことをしたいか簡単にご紹介します!

ASEANに興味を持ったきっかけ

(ハロウィンパーティーでDJ!)

大学2年生の夏休みにした、東南アジアでのバックパック旅行がASEANに興味を持ったきっかけでした。

それまでは欧米が大好きで欧米ばかりに遊びに行っていましたし、東南アジアのイメージといえば「なんか衛生的に好ましくないところ」くらいしかなく、少し敬遠していた気がします。

もともと私はお腹がとても弱く、トイレが整備されていなさそうな東南アジアに行ったら一発でアウトだろうと考えていました。

しかし、大学2年生の夏、今まで行ったことないところで、安く済むところにバックパック旅行してみようと思い、勇気を振り絞って東南アジアに行くことにしました。

行った国はベトナム、カンボジア、タイとそれほど多くはないですが、旅行中の毎日が新鮮でした。特に衝撃的だったのが、先進国との差です。日本で生まれ育ってきて、旅行も欧米にしか行ったことがない自分にとって東南アジアの発展途上感がとても新鮮で、良い意味で衝撃的でした。

衛生面も思っていたほど悪くなく、値段のわりにご飯が美味しい。日常生活に最低限必要なものは揃っていながら、東京をはじめとする先進国ほど整備されていない環境が人工的ではなく、自然でとても好きになったんだと思います。具体的には、まともに整備されておらず砂埃が舞う道路や、信号がないため車が至る所から突っ込んでくる交差点、そしてハエが大量に飛び交うマーケットの生鮮食品売り場など、“まだ完成していない”街並みが「この先どうなるんだろう」という、日本では感じられない興味に繋がりました。

このように東南アジアに魅了されて好きになってしまったのですが、その時の旅は、電車やバスで移動というあまりにも普通なバックパック旅行だったので、もう少しエキサイティングな旅がしたいと思いました。そこで、大学3年生になる直前の春休みに1ヶ月半ほどかけて、ベトナムをバイクで縦断するバックパック旅行をしました。

詳しくは別記事で書きますが、簡単にいうと、

・ハノイでバックパッカーからバイクを買い
・ホステルで友達を作り
・一緒にベトナムを縦断し
・ホーチミンで他のバックパッカーにそのバイクを売って終了
・立ち寄った都市のクラブでたまにDJをする

旅です。

この旅を通してどっぷりベトナムに浸かり、東南アジアのことがさらに大好きになるとともに、ベトナムはもう遊び尽くしたから他のところでもっと長いこと住んでみたいな、と思い、今のタイ・バンコクでのインターンに至ります。

(DJしながら1ヶ月間ベトナム縦断中。ホイアンにて。)

なぜバンコクのベンチャーでインターン?

なぜバンコク?なぜベンチャー?という疑問が湧くかもしれませんが、理由はそれぞれこんな感じです。

なぜバンコクなのかに関しては、上記の経緯から東南アジアに長期滞在したいと思ったのはもちろんですが、正直あまり理由がありません。とにかく東南アジアのベンチャーで働いてみたいと強く思っていて、最初に自分を受け入れてくれた企業がバンコクにあったからといった感じです。

しかし、東南アジアで働きたいと思った理由は上記以外にもう一つあります。それは、東南アジアの人々の英語を話そうとする姿勢に感銘を受け、そういう姿勢を学びたいと思ったからです。

よく言われていることですが、日本人は英語を話しません。自分自身も、今でこそバックパック旅行の経験を通して話せるようになりましたが、それまではほとんど話すことはありませんでした。その大きな理由が「上手じゃないから」です。日本人で英語を話せない・話さない人の多くの理由がこれなんじゃないでしょうか。

しかし東南アジアの人々は、母語が英語ではなく、それほど上手ではない英語であるにもかかわらず、話そうとする積極性が日本人の何倍もあるように感じます

特に道で服などを売っているおじさんは、欧米人のまくし立てるような話し方にも負けず果敢に英語で値段交渉しています。彼らの、英語を「話そうとする姿勢」というのは同じく英語を第二言語として学ぶ日本人として学ぶべきところが多いと思い、そういう人とたくさん話すことで英語の上手さよりも話す姿勢を鍛えようと思い、東南アジアを選びました。

なぜベンチャーなのか、に関してですが、大学3年の秋から半年間、トーマツベンチャーサポートという会社でインターンをしていました。働き始めた頃はベンチャーの「べ」の字も知らなかったのですが、そこでの経験を通してベンチャーに非常に興味が湧きました。具体的には、ベンチャーを経営している人の「世界を変えたい」という熱意や、急成長を志向しているところが今まで出会ったことがない考え方で新鮮で、好きになりました。そして、自分もその「中」に入って働いてみたい、ベンチャーでの実務を経験をしてみたいと思いました。さらに今まで自分は大学生活においてぬるま湯な生活しかしていなかったので、少数精鋭の企業で厳しい経験したいと思い、大企業ではなくベンチャー企業で働くことを選びました。

(シンガポールで開催されたスタートアップイベント“Echelon Asia Summit 2017”にて、インターン先Empag社長の齋藤氏と。)

日々の活動

このような理由で、バンコクのEmpagという企業でのインターンを決意しました。就活直前で休学を決断したわけですが、むしろこのまま休学せず、努力した経験なしに就活をする方がリスクだと思っていたので迷いは全くありませんでした。

Empagは、「世界的に重要な役割を果たす農業・食という領域でイノベーションを生み出し、その発展に貢献する」というミッションのもと、農場で取れた野菜をオフィスに配達する産直デリバリーサービスや、1分間の料理動画のFacebookメディア事業を行なっています。

主な業務は営業で、その他社長の下でイベント出展の手伝いや資料作成など幅広く行なっており、日々タイ人と日本人の文化の違いを痛感しながら四苦八苦しています(笑)。

日々の業務以外では、スタートアップ系のネットワーキングイベントに顔を出して友達を作ったり、ひょんなきっかけからイギリス人作家に週に1回日本語を教えたりしています。だいぶ生活にも慣れて来たので、これからはクラブでDJをするなど、いろんなことに挑戦したいと思っています。

アセナビで何をしたいか

目標は「タイを中心に東南アジアのベンチャー事情を発信する」ことです。

ですので、今まで取り上げられてきていないタイのベンチャー企業の日本人経営者へのインタビューを積極的にしていくと同時に、せっかく世界からいろんな人が集まるバンコクにいるので、海外からここにやってきてベンチャー企業を立ち上げている外国人経営者などにインタビューもしたいと思っています。

さらに、自分自身ベンチャー企業で働いていて、ベンチャー企業が多く集まるイベントに行く機会も多いと思いますので、そのレポート記事も積極的に書いていきたいと思います!




ABOUTこの記事をかいた人

飯田 諒

筑波大学で休学2年目に突入 ベトナムをDJしながらバイクで2,500km縦断したり、バンコクで8ヶ月間インターンしたり 最近はスタートアップにどっぷりです。 英語が得意なので外国人インタビューなど積極的にしています! 英語翻訳の仕事もやっているので、何かあれば連絡ください。 ryoiida9507@gmail.com