2017.06.17
はじめまして!九州にある長崎大学の多文化社会学部3年眞木直樹です。これまでマレーシア・シンガポール・タイ・ラオス・ベトナムのASEAN諸国へ訪れた経験があります。出身は愛媛県の瀬戸内海に浮かぶ島。そんな田舎者がどのようしてASEANと関わるようになっていたのでしょうか!?
ASEAN渡航を重ねた私の想い
「人と違うことがしたい」
すべてのきっかけはこの感情にあります。これまで様々な人と出会う中で、「自分自身」について考えるようになり、みんなと同じことをするというよりも自分にしかできない経験をすることを大切にしてきました。
初めて訪れたASEANは、高校の修学旅行で行ったマレーシアでした。当時は、特別ASEANに思い入れがあったわけでもなく、選択した人があまりいなかったことと、ちょっとした好奇心から旅行先を選びました。そんなパッとしない動機で訪れたマレーシアで、聞いたこともない言語、体験したことのないASEANの熱気を初めて感じ、滞在中はすべての新たな発見にワクワクしていました。
大学入学後には、長期休暇を利用してタイ・ラオス・ベトナムを訪れました。タイでは、日本の「あたりまえ」が全く通じませんでした!食べ物はスパイシーで、街にはストリートチルドレンがいて。そんな現実に戸惑いつつも、その非日常な原体験はASEANを考えるきっかけとなりました。
タイに行ったついでに夜行列車を利用してふらふらとラオスを訪れた時は、素敵な方や尊敬できる方との思いもよらない“出会い”があり、ますますASEANが好きになりました。
ラオスを知ったのは『グッと!地球便 〜海の向こうの大切な人へ〜』という番組を見たことがきっかけで、窪田祥吾さんというラオスで小児科医として当時活躍されていた方が出演されていました。実は、私はラオス滞在中にナイトマーケットでばったりその窪田さんに出会いました!!ラオスを知るきっかけを与えてくれた方に実際に会えるとは夢にも思っていませんでした。その経験から、私も誰かにASEANを知るきっかけを与えたいと漠然と考えるようになりました。
(ナイトマーケットで窪田祥吾さんと。勇気を出して声をかけてよかった!)
ちなみに、現在ラオス国営航空が首都ビエンチャン-成田直行便の就航を検討していて、長崎が経由地の候補となっております。ラオスと日本(長崎)の更なる交流が期待できますね。個人的に、興奮しています(笑)。
“日本語パートナーズ”短期派遣 ―ベトナム短期(1期)へ参加して
大学2年の春休みに、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けてベトナムのホストタウンとなっている長崎県の人を対象に、国際交流基金主催の‟日本語パートナーズ”短期派遣の募集がかかりました。ASEANの国の教育機関で実際の授業に参加できることが魅力的でした。ASEANで普通の観光とは違った活動をしてみたいと思っていたため、迷わず応募しました。
2017年3月20日から4月2日の14日間、ベトナムの中学高校を訪問し授業の中で日本文化の紹介をしました。どうすれば生徒が日本に興味をもってくれるかを一番に考えながら授業のコンテンツを考えました。ベトナムのたくさんの若者と出会った2週間の滞在で、日本の魅力を紹介するのみならず、教育現場で実践することでベトナムの教育の「リアル」が垣間見えました。
ベトナム人の優しさ、おいしいローカルフード、そしてベトナムのゆっくりした雰囲気に惹かれ、ベトナムが大好きになりました。Facebook上ではベトナム語で溢れかえるほど友達ができました。全く読めません!(泣)
(ベトナム・ハイフォンの中学校での授業の様子)
九州の人にもASEANを身近に!
ベトナムの生徒たちは日本をよく知っていて、中には日本語で話しかけてくれる子もいました。一方で、日本に帰ってくるとベトナムの場所を知っている人は周りにほとんどおらず、ギャップを感じました。それと、周りの日本人がASEANのことをあまり知らず、欧米ばかりに注目していることに違和感がありました。同時に、私の好きになったASEANの魅力を知ってもらえば、他の人もASEANを好きになると確信しておりました。
特に九州はASEANと距離も近く文化的経済的交流も進みつつあります。九州にASEANを広めつつ、日本全体とASEANをより近い存在にしたい、またそのキッカケづくりをしていくことを目標とします。現在大学で、長崎にASEANを広げるべく学生団体の立ち上げと運営を数人で行っています。まだまだこれからですが、着実にやっていこうと思います。
アセナビメンバーとして
ASEANに関心をもつ‘激アツ’な九州の方はたくさんいます。その方たちを記事を通して読者の皆さんに発信することで、「ASEANって結構面白そうやな!」と感じていただきたいです。長崎、九州、そして日本にASEANを発信し、より身近なものにできるよう頑張ります!