ASEAN最後の秘境!? 知られざる国・ブルネイで5ヶ月の留学を決めたワケ

2016.08.04

わたし: 「ブルネイ・ダルサラーム国(以下ブルネイ)に留学に行ってくる!」

ともだち: 「アフリカの方の国!? どこ、そこ?」

わたしは現在大学3年で、筑波大学の社会・国際学群国際総合学類に所属しています。

今年の8月から約5か月間、ブルネイの首都バンダルスリブガワンにあるブルネイ・ダルサラーム大学に留学してきます! 所属する学部はArts and Social Sciencesという学部でArtsとSocial Sciencesが組み合わさった面白い学部ですが東南アジアの大学では一般的だそうです!

あなたはブルネイという国を知っていましたか?

ブルネイと聞いてASEANの国だと分かった人はなかなかのつわものです。

ほとんどの人はブルネイという国の名前は聞いたことがあってもどんな国か分からないのではないでしょうか?

そこで簡単にブルネイご紹介します!

 

ブルネイってどんな国?

ブルネイ1

ブルネイは東南アジアのボルネオ島という島に位置し、人口は約40万人、総面積は5,756km²(三重県とほぼ同じ)というとても小さな国です。石油、天然ガスなど天然資源を多く埋蔵しているため経済水準はとても高く、豊かです(豆知識:世界に7つ星ホテルがあるのはアラブ首長国連邦のドバイとブルネイの2国だけだとか・・)。

民族としては国民の66%がマレー系、10%が中華系、24%がその他であり、憲法では公用語はマレー語と定められていますが英語は広く通用します。

またブルネイの面白い特徴としてブルネイは敬虔なイスラム教国であり、スルタン(宗教的権威)と呼ばれるハサナル・ボルキア国王が治める立憲君主制の国でもあります。
(参照)ASEANで最も影の薄い国?!ブルネイ・ダルサラームに行ってみたら分かったコト

 

半年の留学を決めたワケ

buildingFaculty of  Intergrated Tecnologiesという学部の校舎です。学部ごとにそれぞれ校舎を持っていることが特徴

Photo from Universiti Brunei Darussalam

さてここであなたはふと疑問に思ったはず。「今までの話を聞いてブルネイについては少し分かった。しかしなぜブルネイに留学するの!?」と。友達にも「なぜブルネイに留学するの?」とよく聞かれます。

なぜブルネイに留学しようと思ったか答える前にまずはなぜ留学しようと思ったかについて話したいと思います。

私は明確に何かしたいことがあって留学に行こうと決意したわけではありませんでした。ただ漠然と留学を通じて異文化理解力・語学力を含めたコミュニケーション能力、環境適応能力などを身につけたいと思って選択した結果でした。特に留学に行って現地で何かしたいがあったわけではないからこそ1年間の留学ではなく、半年間の留学を選びました。

一つ強調しておきたいことは、留学に行く目的や理由について迷っている人が多くいますが、留学に行く目的や理由は人それぞれだと思います。

何か将来これがしたいという目標があってその手段として留学に行く人もいれば自分みたいに漠然と得たいものがあって、留学に行く人もいる。ただし、せっかく時間をけずってまで留学に行くのであるから留学を通じて一つでもいいから胸を張って「自分はこれを学んだんだ、これを身に着けたんだ」と言えるような、実りのある留学にできればいいのではないでしょうか。

 

ブルネイ留学を決めたワケ

ブルネイ2

さてお待たせしました! 次に本題のなぜブルネイ!?という疑問に答えたいと思います。

元々ブルネイを含めたASEAN諸国には興味がありました。

私は今までASEAN諸国の中で、カンボジア、タイ、インドネシアに行ったことがありますがどの国も人の熱気がすさまじく、これからの世界経済の担い手となる可能性を十分に秘めています。多くの人は東南アジアと聞くと発展途上国というイメージが浮かぶのではないでしょうか。しかしそのイメージはもはや時代遅れです。現在、多くの多国籍企業がASEAN諸国にどんどん投資をし、経済成長が著しく伸びています。これからの21世紀はアジアの世紀と言われており、その一角を担うのは間違いなくASEAN諸国です。それほど今のASEAN諸国は熱い !

私は留学先をこれからの可能性に満ちたASEAN諸国に絞り、そこで偶然出会った国がブルネイでした。

ブルネイ留学の最終的な決め手は留学先の大学に日本人が少ないからこそ日本人以外と接する機会が増え、自分の留学の目的である異文化理解や、コミュニケーション能力の向上などが果たせることと誰も留学先として選びそうにない国だったからです。

「え!?理由の一つとして誰も留学先として選びそうにないから!?と驚く人もいると思います。また実際に多くの人に「変わってるね」と言われました。

せっかく留学に行くのだから、アメリカのような留学先として定番の国ではなく、少しマニアックであまり知られていない国で、他の人とは違う経験をしてみたい。そんな強い想いがあったため、ブルネイ留学を決めました! 誰も留学先として選ばないからこそブルネイの留学経験は希少価値を生むことができます。

正直、ブルネイについては情報も限られているため未だよくわかっていません。

しかしブルネイについてよく分からないこそ、これからの滞在を通じて発掘のしがいが十分にあります。もうブルネイ留学が楽しみでしかたありません。

これからアセナビを通じて定期的にブルネイの宗教・歴史・経済などについて発信できればと思います。お楽しみに!