2015.1.04
こんにちは。そして新年あけましておめでとうございます。
竹原(@asenavi_wataru)です。
もう年が明けてしまいました。去年の年越しはカンボジアにいましたが、一人でバッタンバン州はなかなか堪えた記憶があります......。
そんな自身の話はさておき、ついにASEAN共同体(AEC)の発足です!
アセナビでも古参ライターが詳しく解説をしてくれてるので、後ほどご覧ください。
毎回恒例のメンバー紹介、今回はアセナビ編集長 磯部俊哉です!
初めての海外一人旅は高校生の時、タイ・ベトナム・カンボジアを周り、その旅をきっかけに東南アジアが大好きに。それから大学の長期休みごとにアジアを訪れています。
好きな食べ物は高野豆腐・切り干し大根・マンゴー・うどん、嫌いな食べ物はみょうがとパクチーです。最近ハマっていることはトータルテンボスのラジオ番組をpodcastで聴くこと!
それでは、今回のピックアップニュース!
ASEAN共同体発足!関税の撤廃や貿易の自由化が進む!
アセナビにとって最も大きなニュースといっても過言ではない、AECの誕生です!
域内でヒト・モノ・カネの動きが活発になります。人口は域内で6億人を超え、関税もなくなり、これを皮切りにインフラ整備も大きく進んでいくでしょう!
EUのような組織ではなく、域内全体をある種の生産基地みたいな形にするようです。
(参照):【AECとは】2015年大晦日はASEAN革命!アセアン経済共同体とは、そしてEUとの違いは?
私としては「単一市場と単一生産拠点」がAECの存在意義かなぁと思います。それがFTAやTPPなどと絡み合い、グローバルに展開されればASEANの可能性を大きく伸ばすんじゃないかと考えているからです!
発足には懸念も。キーワードは「域内の経済格差」
ASEAN共同体31日発足 6億人経済圏、統合阻む格差(産経新聞) - Yahoo!ニュース
さて、大きな注目を浴びて誕生したAECですが、一方で「各国間の経済格差」という大きな問題が残されています。
例えば、「シンガポールの一人当たりの国内総生産はカンボジアの約52倍」もあり、また「シンガポールの貿易額はラオスの約67倍」も開きがあるなど「小国が大国に飲み込まれる」との懸念があります。
私個人の経験としては、タイ-カンボジア間のトラクター輸入業務に携わったとき、国境ではカンボジアからタイへ出稼ぎに行く人々を多く見かけました。(タイとカンボジアの賃金差はおおよそ3倍と言われています。)
そして、タイからカンボジアに戻る時、カンボジア側税関が出稼ぎを足止めし、賄賂を要求した場面も目撃しました。
そんな見通しが立ちづらい域内経済統合ですが、6億人の市場が発生するわけですから、大きな期待もあります。
自動車関連を中心に現地生産が盛んなタイですが、近年人件費の高騰や若年労働者の不足の問題を解決する「タイプラスワン」(タイ以外にASEANで生産拠点を作る動き)の動きも加速します。
深く見ると様々な問題点も見えてくるAECですが、日米中韓など飛び込んでいく側にはメリットの多い統合だと思います。これからの進行に大きな期待です!
新年は、AEC発足の話題で持ちきりになってしまいましたが、来週は様々なニュースを拾っていきます!!