2015.12.30

冬の小雨がぱらつき、手足の冷えを感じた12月中旬、あるイベントが開催されました。

その名も、「ASEAN UNIVERSITY 《キャリア編》」。ASEANを舞台に活躍されている起業家3名をお呼びし、トークイベントを行いました!

40名ほどの方々にお越しいただいたイベントの、当日の様子をお送りします。

イベントの概要は、事前に発信した告知記事をご覧ください!

「アジアを舞台に活躍する起業家3名のトークイベント ASEAN UNIVERSITY 《キャリア編》を開催しました!」

それでは、イベントが幕を開けます。

 

ゲスト3名によるトークライブ!!

イベレポ③ 中村さんトーク 接写

最初に登壇されたのは、レアジョブの中村氏

「隣の人と英語で自己紹介」という、オンライン英会話事業を行うレアジョブ色全開のスタートで、会場が盛り上がります!

イベレポ⑱ 会場英語自己紹介

中村氏は「ASEANで働くうえで必要な英語力は何か」という点で必要なスキルを3つあげていました。

①相手に自分の意見を伝えるスキル

②相手の意見を理解するスキル

③相手の文化を理解するスキル

その中で一番のポイントとなるスキルを

「相手に自分の意見を伝えるスキル」だと話します。

イベレポ② 中村さんトーク

たとえ文法が間違っていても良い。例えば、”I eat curry rice yesterdeay” という文、本来であれば”ate”である必要がありますが、”yesterday”があることで、ニュアンスは伝わるのです。

ですから、文法よりも相手に自分の意見を伝えようとする一歩目が大切であると話していました。

 

次はインドネシアで3年半駐在をし、現在は日本でチャプターエイトを起業した高野氏

高野さん⑤ トーク接写のコピー

「すべては再現性があるかないか」

このスライドから始まったトークでは、高野氏の幼少期から現在に至るまでの過程を語っていました。再現性があるかはわかりませんが、会場を大いに沸かせるトークでした。

「現在の日本に生まれた時点でかなり有利。リスクをとっても自動的にリスクヘッジされるから、いけるなら絶対ASEANに行っとけ。」というメッセージを残します。

イベレポ④ 高野さんトーク

高野氏が話す言葉裏には「行動」と「挑戦」の二文字が潜んでいるように感じました。

 

最後はベトナムを拠点にビジネスを行っているEvolable Asia Co.,Ltd.、Soltec Vietnam Company 、Soltec Investments Pte.Ltd.の薛(ソル)氏

イベレポ⑧ ソルさんトーク接写

ベトナムで様々な事業展開をされてきて、現在はエボラブルアジアでの事業に注力しているとのことです。これからはソルテックグループとして、色々な分野に挑戦をしていくと話していました。

では、なぜ薛氏はASEANでの挑戦を続けるのでしょうか?

それは、以下の言葉に集約されていました。

「最高の企業文化で繋がったアジアンコングロマリットを創ること」
「そして機会平等の果たされる世界を実現すること」

これらの“夢”を果たすために、新たな挑戦をしていくようです!

イベレポ⑦ ソルさんトーク

お話を聞いていて、これからの展開にワクワクしました。

 

トーク・セッション!ASEANの可能性とは?

イベレポ⑬ セッション全体

ついにお待ちかねのトーク・セッションです!

参加者にも事前アンケートを取り、質問を投げかけていきました。

「Q. 今働いている(or いた) 国の良さと悪さは?」という質問に対し、薛氏は「ベトナム人は意外と真面目で、残って一緒に働いてくれる人もいた」と回答。

ASEANの人は時間になったらすぐに帰ってしまうイメージが強かったのですが、なんだか聞いている側もホッコリしました。ASEANの人は真面目に働いてくれないって、私たちが勝手に決めつけているだけなのかもしれないですね。

高野氏は「インドネシアでは、スマホユーザーが激増している」と回答。これからどんどん人口が減っていくであろう日本では、考えられないような人口の伸び率を誇るインドネシア。市場もどんどん拡大しているし、楽しみですね。

イベレポ⑮ 高野さんトーク

中村氏も同じく、「人口の伸び率と今後の発展」をフィリピンの良さとして上げていました。勢いがあるという点でも、労働力が多いという点でも、やっぱり平均年齢の若い低い国は可能性に満ち溢れていますね魅力的ですね。

逆に悪さという面で、御三方から「政治的な法律や税務、キャッシュが整っていない」という点が挙がりました。これは新興国であれば、どこでも直面する課題なのかもしれません。

 

起業したきっかけ・ASEANに行って変わったこと

トーク・セッションもますます盛り上がっていき、起業家たちの「価値観」に迫ります!会社としてではなく、一人の人間としてASEANによってどのように変化していったのでしょうか。

「Q. 東南アジアで働き始める前と後での自分自身にどのような変化があったか」という質問では、ご自身の変化に言及します。

薛氏は「日本に対しての見方が180度変わった」という変化があったそうです。日本国内では、日本の将来についてマイナスなことばかり語られているけれど、マーケットの大きさや国民の経済力は外から見るとまだまだ魅力的。

日本という環境に生まれたことがいかに恵まれているのか、痛感されたようです。

イベレポ⑫ セッションソルさん

中村氏にもまた、日本の良さを改めて知るという変化がありました。日本の当たり前は海外にとっての当たり前ではありません。日本にはあるのに、海外にはないものというのを見つけ、それを提供するだけでも、非常に価値のあることであり、新たなビジネスチャンスにも発展しうるそうです。

そして、熱心に聞いてくださった参加者さんからも質問がありました。

まず、「Q. 起業をしたきっかけとは?」という質問があがりました。

イベレポ⑰ 会場雰囲気

レアジョブ起業までの経緯として、中村氏は「多くの人に役立つサービスを作りたかった」と回答。今までになかったC to C(消費者から消費者へ)のサービスをつくることによって、レアな能力を持つ人にジョブ(仕事)を与えることができるということが、社名レアジョブの由来となったそうです。

社会をよりよくしたいという思いが、国境を越えて実現されていることは、非常に素敵なことですね。

また、実際にベトナムで3か月間働いたことがあるという方から「Q. インフラのトラブルに対してどのような対策をとっているか」という質問が出ました。

薛氏も中村氏も「想定の範囲内として対処している」と回答。インターネットによってサービスを動かしている企業にとって、トラブルによって業務が停止してしまうことは致命的であり、大損失を招きかねません。そのため、起こりうるリスクの回避のためには、可能な限り投資をし、絶対にサービスを止めないというのが、お二人に共通した答えでした。

イベレポ⑭ セッション中村さん質問応対

 

できる理由だけを考えて行動しよう

最後に、起業家3名からこれからの社会を担っていく若者に対してメッセージをいただきました。

高野氏は「困ったときにすぐ聞けるネットワークの大切さ」を訴えました。海外で苦労したというご自身の経験から、先人に聞くことのできる環境があることこそ、海外でうまくやっていける秘訣だと話します。

また、自分の経験値を上げて、それを次の代に受け継いでいくことも忘れてはなりません。高野氏も自らが作り出したネットワークを最大限に生かし、多くの人にアドバイスをしているそうです。実際に高野氏のもとにはたくさんの学生が訪れていて、インスピレーションを受けた学生が今も社会で活躍しています。アセナビ創設者の鈴木もその一人です!

イベレポ⑩ セッション 高野さんトーク

中村氏は旅行でもインターンでも仕事でもいいから、まずは自ら足を踏み出し、あらゆることを自分の肌で感じ、実体験としてこれからの人生の糧にして、その経験に価値を見出してほしいとのこと。自分で経験しないとわからないことはたくさんあるからこそ、学生のうちに積極的に海外に足を運びたいものです。

そして最後に薛氏は「手をあげる」ことの偉大さを説きました。何かしようと意思表明をすることは簡単ではありません。しかも我々はすぐに「しないこと」に対して言い訳をしてしまいがちです。しかしながら、その言い訳というのはちっぽけなもので、結局はそこに逃げ道を見出しているだけ。そうではなく、「できる理由」だけを見て、積極的に行動に移していくことが大切であると、非常に胸に響くお話をしていただきました。

 

アセナビは、もっといきます!

イベレポ⑥ 会場の様子

参加者の方々から頂いたアンケートの中には「ASEANで働くことが具体的になりました。」「ぜひASEANで働きたいです。」「あとは行動するだけだなと感じた。」などなど、マインドチェンジだけではなく、具体的な行動をも変えようと感じられた方がいらっしゃるようでした。

 

今回ご登壇いただいた、御三方には取材もさせていただいています。

「日本人1,000万人を英語が話せるようにする」オンライン英会話で日本人のチャンスを増やしていく レアジョブ代表取締役社長 中村岳氏
ジャカルタで3年半トップを務めた高野勇斗氏が、新たな挑戦へ。「若者よ、海外に出よ」と叫び続ける彼が切り拓く新たなチャプターとは?
「最高の企業文化でつながったアジアンコングロマリットを作る」ーソルテックベトナム代表 薛悠司氏

 

アセナビでは、今後も精力的にイベントを行っていきます。次回は2月を予定中。

記事では発信できないような話がたくさん出ているのは、イベントの醍醐味なのかもしれません。メディアだけでは知ることのできない情報を聞けるのはリアルイベントだけ!ぜひ、今後のアセナビもよろしくお願いします!