2015.11.29

ベトナムの経済都市、ホーチミン。人口が若く活気あふれ、今まさに成長を続ける都市です。

そんなホーチミンで、11/21, 22に”Asia Ventures Summit”と題した「第7回 和僑会世界大会 in ホーチミン」が行われました!

”ASEANで働く”を近くしたいアセナビとしては、絶対に外せない当イベント。アセナビの編集長である磯部は、このイベントに参加すべく、ホーチミンまでやって参りました!

今回は、2日目に行われた和僑会世界大会のレポートを発信します。

(この記事は、前後編に分かれています。後編はコチラ→ホーチミンに和僑が集い、グローバルベンチャー創出を目指す。和僑会世界大会 (ASIA VENTURES SUMMIT) in HCM イベントレポート〈後編〉

 

和僑世界大会 in ホーチミン”Asia Ventures Summit”とは?

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まずは、「和僑会ってなに?」という疑問にお答えします。

”私たちは、グローバリゼーションの時代に世界中で活躍している、日本人がネットワークをつくり、相互補完、助け合いの中で日本経済がますます活力あるものになるよう、世界の中で『日本』の価値が高められればと考えています。”参照:和僑会HCM

和僑会とは、世界中で経営を行っている日本人、すなわち和僑による巨大なネットワークのことです。

毎年、アジア各国からビジネスパーソンが集結する世界大会が行われており、今回はその第七回目。「Asia Ventures Summit 〜ASIA発、グローバルベンチャー企業の創出〜」という名のもと、ベトナムのホーチミンにて世界大会が開催されました。

HCM2(みんなでじゃんけんをして、勝っても負けてもバンザイするというオープニング。会場の熱量が一気に上がりました。)

内容は大きく分けて「講演」「交流」の2つパートで構成されます。

講演の内容としては、アジアで闘う経営者の方々のお話を主軸として、ベトナム市場攻略のお話やベンチャーとしてビジネスを行うことについてなど、世界を舞台に次の時代を担っていくためにはどうしたらいいか、というテーマの講演が続きました。

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交流パートでは、食事をしながら出席しているビジネスパーソンが互いに情報交換をし、日本で、アジアで闘っていく日本人がつながっていく。そんな場がつくられていました。

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当日の詳しい講演者一覧は、以下を御覧ください。

(参照:第7回和僑世界大会 Asia Ventures Summit

それでは、気になる講演の中身に迫ります!

 

「20年後、日本のビジネスを引っ張っていく人は、この和僑会の中から生まれていく」

開会の挨拶を経て、基調講演は株式会社ドリームインキュベータ 代表取締役会長の堀紘一氏。

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「人間を決めるものは2つある。1つめはDNAで、これは変えることができない。そして、2つめは環境。これは変えることができる。和僑のように、海外で働く人、自らの意思で環境を変えようと思っている人は尊敬に値する。」「20年後、日本のビジネスを引っ張っていく人は、この和僑会の中から生まれていくのではないか。」と語ります。

海外では、日本とは違う点がたくさんありますが、そのような環境に飛び込むビジネスパーソンを激励されていました。

一方で、「ここに出席している中の9割は失敗する」という、厳しくとも核心を突いた持論も披露。海外で勝負することはそう簡単なことではないと、参加者一同、身の引き締まる思いだったことでしょう。

 

外国でビジネスを”させていただいている”気持ちを忘れずに。

続いて、2つのパネルディスカッションが続きます。

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1つ目は「ASEANパネルディスカッション ASEAN各国市場の最新事情」というテーマで、ASEAN各国で活躍されている経営者5名が登壇。

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まずは、登壇者の方々がいまの国を選んだ理由が話されました。
(便宜上、二度目以降の敬称略させていただきます。)

 

齋藤 真帆氏(Vivid Creation Pte Ltd. CEO):
みなさん、業種も様々ですが、いま経営を行っている国を決めたきっかけはなんだったのでしょうか? HCM7

 

薛 悠司氏(EVOLABLE ASIA Co., Ltd. 代表取締役):
ASEAN自体がめちゃくちゃおもしろい地域で、宗教・言語・文化など、狭い地域の中で違いがありますよね。その中でも、ベトナムのひとたちはマジメで、日本と比べても遜色ないレベルです。しかも、まだまだコストが安いのと、マーケットとして成長しているので、コストセンター・プロフィットセンターの両方の魅力がある国でしたね。HCM8

 

小田原 靖氏(PERSONNEL CONSULTANT MANPOWER (Thailand) Co., Ltd. 代表取締役):
いまから20年ほど前、タイでは日系の大企業の進出の流れはあったけれど、それらをサポートする会社はまだまだ少なかったんです。その中でも、人材分野の需要に対してのサポートが追いついていなかったので、タイで人材紹介をはじめました。HCM9

 

永杉 豊氏(MYANMAR JAPON Co., Ltd. CEO):
変化が激しい国だったからですね。そこには、リスクはありますが、大きなチャンスもあります。また、人がものすごく優しいことも要因ですね。HCM10

齋藤:なるほど、変化も著しいのはカンボジアだと思いますが、黒川さん、いかがでしょう?

黒川 治郎氏(HUGS Co., Ltd CEO):
9年前、日本で起業したのですが、縮小していく国に危機感を感じて、海外へ出ることに。カンボジアに来た時に、人の魅力を強く感じましたね。全くコネはありませんでしたが、人の良さという点が理由で、とりあえず飛び込みました。HCM11

齋藤:なるほど。次に、「ASEANで働くにあたって気をつけていること」をお聞きしたいです。

黒川:カンボジアに住まわせてもらっているという、カンボジアの方々に対して尊重を忘れずにいます。

小田原:10年後も、ここで紹介してもらってよかったと言ってもらえるような会社にしたいと思っています。今だけではなく、長いスパンで企業様のことを考えて、お手伝いできるような仕事をしていますね。

永杉:外資規制が厳しかったので、ミャンマー人名義で土地を買ってからそれを乗っ取られたとしても、法律上なにも文句は言えないのです。いくら親日と言われても、お金が絡むと関係なくなってしまう場合もあるので、人間を見極めるという点を気をつけていますね。

:黒川さんが仰ったことに似ていますが、ベトナムで我々は外国人なので、現地の方に敬意を払うことに気をつけています。日本人って、無意識に欧米人に畏敬の念を抱き、アジアを見下してしまう傾向があると思っていて。私は、そうなってしまうことを認め、アジアの人と話すときには「本当におれはリスペクトしているんだ!」って意識しながらコミュニケーションを取っています。

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齋藤:さいごに、それぞれの国でビジネスをする魅力と、これから進出を考えている方々に向けて、激励の言葉をお願いします!

黒川:カンボジアの一人あたりGDPは、ASEANの中で最下位。伸びるしかない国です。ゼロイチで開拓していくという点で、大きな魅力があります。なんの業種でも100%独資で会社が作れるとかドル建てでビジネスをできるとか、日本人・外国人にとって、ビジネスをしやすい土壌なんです。カンボジアを選択肢のひとつに考えてみてもらえると嬉しいです。HCM13

 

小田原:タイだと、タイ語という障壁がありそうに思われますが、日系企業が1万社ほどあることから、立ち上げから日本語で行うことができます。1万社ある中で利益が出る仕組みを作り、そのあとにタイ市場へ出て行くという、ある意味成功へのひとつの道筋があるので、それに乗りやすいというのがタイの魅力ですね。HCM14

 

永杉:来年からは、ミャンマーは正式に民主主義の国として舵を切り始めます。まだまだこれからの国なので、リスクはたくさんあるけれど、私はチャンスのほうが多いと思っています!HCM15

 

:世界を代表するビッグベンチャーって、今のところアジアから生まれていないですよね。UBERやairbnbのようなサービスをつくるには、ASEAN一カ国では狭いし、一業種だと小さいです。だから、スピード感を持って、多角化・多拠点化を進めていかないとできないと思っています。「一緒にこんなのやりませんか?」って話はいつでもウェルカムなので、アジアから世界を代表するベンチャー・サービスを作りましょう!HCM16

 

齋藤:ありがとうございました!

 

一口にASEANをくくりますが、各国の状況はかなり違っているようでしたね。

しかし、どの国に行っても一定数の日本人はいますし、そのネットワークを活用しない手はないでしょう。

◯モデレーターを務めた齋藤氏のインタビュー記事はコチラ→シンガポールで永住権を取得、そして起業。日本のコンテンツの新たな可能性を追求し世界へ発信するVivid Creations代表 齋藤真帆氏

◯ご登壇された薛氏のインタビュー記事はコチラ→「機会平等が果たされていない社会を変える」ベトナムから新興国に変革を起こす Evolable Asia Co.,Ltd. 代表 薛悠司氏

 

さて、前編はここで終了です。

後半は「ベトナムパネルディスカッション ベトナムビジネスの難しさと成功の秘訣」、そしてクラウドワークスの吉田浩一郎氏・エンジェル投資家の加藤順彦氏の講演内容をお伝えします!

ホーチミンに和僑が集い、グローバルベンチャー創出を目指す。和僑会世界大会 (ASIA VENTURES SUMMIT) in HCM イベントレポート〈後編〉