雨の降り続いた梅雨、束の間の晴天の日。そんな心地の良い日に品川で一つのイベントが行われました。

その名も、「海外ベンチャー企業代表が語る!「 ASEANで働くを近くする」キャリアイベント」です。

アセナビの2年の歴史の中で最大規模のイベントでした! しかも、コンセプトが「ASEANで働くを近くする」であり、メディアで掲げているものと同一です。今までアセナビでやってきたことを、最大限に表現した場となりました。

大学生1年生から社会人まで、約50名以上が来場。そのほとんどが「海外、ひいてはASEANで働くことが興味ある」という稀有な方々でした。

今回は、そのイベントの全貌について、レポート形式お伝えします!

 

アジアンゴールドラッシュの中で働くこと。


イベントのラインナップは、ベンチャー企業の社長3名にそれぞれご登壇いただく講演会と、アセナビファウンダーである鈴木佑豪をファシリテーターに迎えるパネルディスカッション、そして参加者が直接登壇者と話せるフリー質問会の三部構成でした。

まずはオープニングを終え、最初の登壇者の講演が幕を開けます。

一人目を飾ったのは、薛(ソル)悠司氏。

ベトナムで行っている複数の事業や“2つ夢”、そしてASEANで働くことの魅力について、存分に語っていただきました。

*ソル氏の“2つの夢”については、以下の記事で語られています!

「最高の企業文化でつながったアジアンコングロマリットを作る」ーソルテックベトナム代表 薛悠司氏

「機会平等が果たされていない社会を変える」ベトナムから新興国に変革を起こす Evolable Asia Co.,Ltd. 代表 薛悠司氏

ASEANの魅力を語るソル氏。「ASEANの熱気、そして全てが変わっていく感覚がオモロイ!」とのこと。ソル氏が拠点としているベトナムでは、まだまだ解決されていない問題、すなわち数えきれないチャンスが数多くあるようです。新興国では、急激な発展のゆえ、インフラやサービスが整っていないことが多いです。また、親日で優秀な人たちと出会える機会があるのが、ベトナムの特徴でもあります。

ASEANで挑戦しない手はない!そう思わせてくれる講演でした。

講演では、MUSOUインターンシップという、“1年間で最低でもグループ会社でマネージャーとしてオファーができるレベルまで高めるハードインターンシップ”についてご紹介していました。

「無双であり、夢想であり、無想」と謳い、圧倒的に成長したい若者に是非来てほしいとのこと。

急激な成長をしているASEANで勝負したい方にとっては、見逃せませんね!

”ベトナムがあなたの成長を加速させる”|EVOLABLE ASIA の募集内容はコチラ!

 

自己成長のために。


続いて登壇されたのは、株式会社エボラブルアジア代表取締役社長の吉村英毅氏です。

会社の事業について、その場にいた学生にもわかりやすくお話いただきました!OTA(Online Travel Agency)とオフショア開発を行っていて、オンライン旅行業では、訪日外国人向けインバウンド事業に力を入れていくとのことです。

また、求める人材像については、責任感や継続力のある人、また成長志向がある人だと述べていました。

学生に向けて、会社選びの際には「成長している企業かどうか」を念頭に置くことが大切だと語ります。「成長しているならばどんどんポストが増えていくので、早い内から責任感を持って仕事に取り組む機会を得られる。そうして、自己成長につなげてほしい。」そう語ってくださいました!

株式会社エボラブルアジア 公式HP

 

時間とは、命を削って過ごすもの。


最後に登壇されたのは株式会社サウザンドクレイン代表取締役社長の高橋良太氏

冒頭に「時間は使うものでも浪費するものでもなく、命を削って過ごすもの。」と語り、場の雰囲気をグッと引き締めます。話し方や雰囲気はとても和やかでしたが、そこに垣間見える経営者としての熱意が伝わる講演でした。

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高橋氏は、「なぜ海外に目を向けなければいけないのか」という問いを投げかけます。それは、これから待ち受ける日本の将来を危惧してとのことでした。

超少子化、超高齢化。

2050年に人口が26%減ってしまうこの先、日本国内でしか通用しないビジネスモデルに未来は無い。そこで今こそ、若い労働力と経済成長著しいアジアへ目を向けるべきだ、とそう語ってくださいました!

講演の最後には、VISIONである「世界を代表するグローバルマーティングカンパニーになる」を述べ、2016年にはアメリカ進出予定であることも明かしていました。今後のますますの事業拡大に注目です!

サウザンドクレイングループ採用情報

 

白熱のパネルディスカッション!「熱気と当事者意識」


休憩を挟み、いよいよパネルディスカッションタイム!

アセナビファウンダーである鈴木佑豪がファシリテーションとなり、登壇した3名の社長からリアルな声を聞き出します。

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「Q. いまは、事業を海外で行っているけれど、元々海外志向だったのでしょうか?」という質問に対し、高橋氏は「全く無かったし、初めてベトナムに誘われた時もイヤイヤだった」と回答。しかし、ハノイに行ってみて、その熱気やバイクのクラクションに圧倒されてしまったようです!

ベトナムに行ったことのある方は、この感覚にうなずけるのではないでしょうか?高橋氏は、その熱気に魅了され、それからは月に1回のペースでベトナムを訪れているとのことです。

 

それに関連して、「Q. ASEANの熱を言語化してもらえますか?」という質問をソル氏へ投げかけます。

ソル氏は、「熱気を感じるためには受け取る側の感性やスキルも必要」と前置きしながらご自身の経験について語りました。 というのも、バカンスでセブを訪れた際にはASEANの熱気を感じなかったと言います。けれど、2010年のGWに、ビジネスモードでホーチミンを訪れた時の衝撃。それをこう語ります。

「熱とは、人間が発するエネルギー。そこにビジネスを感じたね。ビジネスとは社会の課題を解決するプロセスのことだけど、ASEANには課題だらけ。そこにヒントがある。」

街にいる一人ひとりが発しているエネルギー。それがホーチミンを覆っていて、そこに、目には見えない“熱気”があります。

ソル氏は当時、リクルートで働いていましたが、帰国して空港からそのまま辞表を出しに会社へ行ったそうです!それだけの熱気が、ASEANには存在しているのですね。

ソルさん2

 

その後、キーワードは「ASEANの熱気」から「当事者意識」に変わります。

「Q. 働く上でのモチベーションは何でしょう?」といった質問に対し、吉村氏は「常に違う景色を見ていたい、その一心で頑張っている。」と回答。大学3年生に起業をし、その会社のトップとして10年以上続けてきた吉村氏も、新卒数年目かで、「大企業に入っておけば楽だったかも」と考えたこともあったようです。

しかし、「違う景色を見たいという強い思いと、自分が経営者である、という立場を自覚することで頑張ってこれた」とのこと。この思いこそが“当事者意識”なんですね。

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一方ソル氏は、「経営者も従業員も、皆当事者意識を持つことが一番大事である」と主張。それはリクルート時代、社長に負けないくらい働いた経験からわかったことでした。

鈴木が新卒で入社したリクルートでは、“当事者意識”という言葉を1日に何回も聞くとのこと。それだけ、大事な概念なんですね!

 

若者が海外に出ること。


その後、話題は若者が海外に出ることについてに移っていきます。

登壇されている3名は、「日本の若者全てが海外に出る必要は無い」とは言いつつも、やはり海外を体験することは大事だと説きます。

若いうちは失うものが無いんだし、学生時代から海外を体験しておいたほうがいい。」と高橋氏。特に、女性にはもっと海外に出てほしいと語ります。「ASEANの女性の家族観や仕事観を肌で感じてほしい。女性が大活躍しているASEANでは、目指すべき姿がある。」

確かに、ASEANでは女性の社会進出がさかんで、今の日本とは活躍度合いがまるで違います。

また、「女性が頑張っている一方で、道端で寝っ転がっている男性も多く見受けられる。日本男児は、それに影響されないように自分をしっかり持つことも大事だよ(笑)。」女性のヒモにならないように、自分が家族を支えているんだ、という“当事者意識”を忘れないでくださいね。

Q. 新卒で海外ってどうなんでしょう?」という質問に対し、吉村氏。「社会人として大切なもの、本質的な部分は日本も海外も変わらないので、色んな景色を見たい人は、海外に行くべき。」と語ります。「ただ、行きたくない人は無理やり行く必要はなく、“違いを楽しめる人”こそ、行くべきではないでしょうか。」

ソル氏も新卒で海外に行くことに同意しながら、以下のように語ります。「会社で給料を決めるとき、その人の給与をベトナム人が知って納得できるのかどうか。例えば日本人新卒の給与は1000ドルに対し、現地人の新卒は250ドルが相場。この“差”を現地人に納得させるというプレッシャーを楽しめる人にこそ会社に来てほしい。先進国で生まれながら、東南アジアで泥臭くやるというバイタリティを持ってる人は大好きだし、リスペクトしている。絶対に成長できるよ。」

新卒で海外就職、はまだまだスタンダードではありません。しかし近い将来、「ASEANに飛び込む」という選択肢がスタンダードになる時も来るのではないでしょうか?ASEANで働く魅力をもっとたくさんの人に伝えたい、そう思わせられるパネルディスカッションでした。

 

一歩踏み出せない理由を考えてみる。


パネルディスカッションの最後にそれぞれからメッセージをいただきました。

吉村氏「日本がいいか、ASEANがいいか。どっちも一長一短だけど、それを天秤にかけてみた時にASEANに傾いたのなら、その気持ちを大事にして一歩踏み出してみましょう。」

高橋氏「よく一歩踏みだそう!と言われるけど、ではなぜその一歩を踏み出せないのか。なぜ迷っているのかを突き詰めてみて、もしも大した理由が見つからないのであれば、あとは行動するのみ!

ソル氏「理性でのフィルタリングをあえてせずに、直感で飛び込もう。Japan Heartの吉岡先生の言葉を借りて、“全脳の声”に従うことを大事に、行動することが大切だと思う。」

主催者側である私も、皆さんのアツい言葉に胸を打たれました。アセナビもそろそろ新たなフェーズへ踏み出しそうかな・・・。

パネルディスカッションの後はフリー質問会に移ります。少人数でそれぞれの社長に自由に質問をできる場を設け、事業のことや個人的な質問など、相互の活発なコミュニケーションがなされていました。

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そして、会は幕を閉じます。

 

ASEANで働くは近くなったのか?


アセナビは、「ASEANで働くを近くする」をビジョンに掲げ、約80名以上のインタビュー記事を発信してきました。しかし、それは情報提供にすぎず、実質的な後押しとなっていたかは明確ではありません。

今回のイベントは、オンラインで行っている情報提供をオフラインに持ってきて、機会提供を行うことが何よりもの目的でした。事実、このイベント後から今回協力いただいた企業への問い合わせがあったとのことです。

また、ある参加者の方に、参加して思ったことをまとめていただけました!

(参考:どうして日本はASEANへと「グローバル化」したくなるのか? ー アセナビのイベントに参加して考える – アナタドウ?

このように、ASEANで働くという選択肢が、少しでも多くの人に伝わってくれたら嬉しいなあと思う今日このごろです。

改めまして、ご参加いただいた皆様、そして登壇いただいた御三方とそれぞれの企業の皆様、本当にありがとうございました。

またイベントを構想中ですので、是非ともその際は足をお運びください!

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