アセナビ版白熱教室!? 日本とASEANの学生が集うイベント”A-JES”を開催しました!

 

3月12日、アセナビ待望のイベント第三弾であるA-JES(ASEAN-JAPAN Exchange Seminar〜ASEANと日本を考える〜)が渋谷にて開催されました!

A-JESとは、どんなイベントだったのでしょうか?

 

日本×ASEAN!未来についてのガチディスカッション


A−JESは、「ビジネスチャンスがある地域」と捉えられがちなASEAN諸国に、新たな考え方を提示します。一つ一つの国にある固有の特徴を、対等な目線で共有し合う場を創りたいという理念のもとに開催されました。ちょっぴり難しくて学校の授業みたいなトピックになっちゃうけれども、世界におけるASEANと日本の存在意義についてホンキで議論しあう、そんな形を実現させました。

今回は「グローバル化がASEANの国々と日本にどのような影響を与えているか」を、ASEAN諸国からの留学生と日本に住む人々とでグループに分かれ、熱く語り合いました。これから、参加者たちが計4回のディスカッションの中で、どのような話をしていたかをお伝えします!

 

「文化が広がるということは、他文化が消滅すること」


第1回のディスカッションでは、各国の伝統的な衣服の話から始まり、個人商店vs大型店、韓国ドラマ、外国人差別など、右へ左へ議論が展開した後、最終的にはナショナリズムにまでたどり着きました。

個人商店vs大型店の話では、ベトナムからの留学生が「ベトナムでは、伝統的なベトナムコーヒーを飲む若者が少なくなり、その代わりにスターバックスのコーヒーを飲むのが流行っているんだ」と寂しげに話していました。2013年にスターバックスがベトナムに初出店。若者を中心に、伝統的なコーヒーからスターバックスへと人気がシフトしているようです。

衝撃的だったのは、日本の抹茶が、ベトナム・インドネシアを中心に大ブームであるということです。スターバックスに抹茶フラペチーノがあるのは当然で、それ以外にも抹茶のお菓子やアイスなどを食べるのが若い子のトレンドなんだそうです!グローバル化によって、日本の食文化が広く伝わりやすくなっていることが分かるとてもいい例ですが、同時に他の文化が消滅する一助を担っているかもしれないということを感じさせられる、とても有意義なディスカッションとなりました。

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「日本とASEANの宗教事情の違い」


第2回と休憩を挟んだ後の第3回のディスカッションでは、宗教や礼儀作法などの少し難しい話を通して、10年後の自分たちの姿を考えました。日本人は「ASEANなどの海外で働いているだろう」という意見が非常に多く、留学生は「日本で働きたいと真剣に思っている」という意見がたくさん出ました。

あるインドネシアからの留学生は「インドネシアと日本をつなぐ橋のような存在になりたい。そのために日本に来て日本語や日本の文化について学んでいる。」と語っていました。

そんな中で、大きな壁として立ちはだかるのは宗教の違いです。

「日本の宗教はごちゃまぜでわけが分からない。(笑)」

「インドネシアではビジネスの際でも相手の信仰している宗教を尊重するが、日本ではあまりそういう話は聞かない。」

日本はほとんど同じ民族・言語で成り立っている国であり、移民に関しても受け入れ体制整っていません。一方で、ASEAN諸国は移民の多い国がほとんどであり、それによって、他者の宗教に関しても寛容である傾向にあるようです。これらの点において、日本はASEAN諸国から学べることがたくさんあると感じさせられました。

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言語数700以上のインドネシア


第4回のディスカッションでは、今までのまとめをしながら、各国の言語やメディアの話などの新しい議論も深めていきました。

面白いことに、インドネシアでは方言ではない全く別の言語がそれぞれの地域で話されているそうです。その数はなんと700言語以上!例えば、バリ島で話されている言語とジャワ島で話されている言語は、全く別のものなのです。どうやってコミュニケーションを取るかというと、彼らはインドネシア語を共通語として持っているので、他の地域の人と話すときはインドネシア語を使うとのことです。すでに2つの言語を喋れるのに日本語を学ぼうという姿勢に、参加者の日本人学生はとても刺激を受けたようでした。

4回のディスカッションをしたあとは、今までの話を聞いて、「どのように自分の意見が変化したか」、「どのように自分の国と他の国との関係性を保っていきたいか」、「今から何を行動し始めるか」という質問に対して、各自でグループに分かれてプレゼンテーションをしました。

その中で印象的だった意見として、文化の差やバックグラウンドの差は、立ち向かうものではなく受け入れていくものであるというものです。私は個人的に、どのようにASEANの国との違いに立ち向かっていこうと考えていたのですが、わざわざ壁として考える必要がないということを学びました。他にも、「グローバル化によって見えてくるものが多くなった。」、「ローカル化は必ずしも悪いことではないと思い始めた」など、参加者は多くのものを学んだようでした。

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日本とASEANに優劣はない!

全体を通して、改めて認識できたことが1つあります。

それは、「それぞれの文化にはそれぞれの特徴があり、それらの文化に優劣は付けられない」ということです。欧米を中心とした文化人類学の世界では、昔「自民族中心主義」という文化における進化論が定説でした。簡単に言うと、「タイの文化水準は欧米のそれに比べて劣っており、それから進化して時間をかけて欧米のものに追い付いてくる」という思想です。その思想は、今の学者の間では的はずれであり、それぞれの文化はそれぞれの発展形態をとって今日のそれに至るという「文化相対主義」が代わりに主流なのです。

しかし、現代社会においても、未だに自民族中心主義の影響は大きいです。あなたも日本の文化はASEAN諸国の文化より、ある点においては優れていると思ってませんか?「日本のほうが優れている」という潜在意識を持っている方も少なくないはず。アセナビは、A-JESのようなイベントを開催することによって、「日本とASEANに優劣は無く、対等な立場なんだ!」という気付きに巡り会える機会を増やしていきます。

次回のリアルイベントも構想しています。告知はアセナビのFacebookページで行いますので、新着情報を要チェックです!

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ABOUTこの記事をかいた人

市川 岳

国際基督教大学2年。高校の時にバックパックを担ぎ、ASEAN3カ国を周遊。その後も得意技の「現地人化」を使って、ディープなASEANを旅して回る。主に面白いイベント企画&レポートをしていきます!