地元住民も集まる!”タイの東大”チュラロンコン大学の学食に潜入してみた。


10月某日。日本では紅葉の季節を迎え、肌寒くなってきていました。しかし、ここタイのバンコクは、一年を通して暑いです。この時期は乾季のタイ。日中汗びっしょりの筆者。いったい乾季とは…

 

まだまだ物価の安いタイ。でもさらに節約するには?

さて、旅行をする上で大切なのは食事です。日本と比べて物価は安いとは言え、バンコクのちゃんとしたレストランで食べると1食500円はします。
ましてやバンコク中心部、サイアム・センター周辺では食事代も高く、屋台もローカル色の強いところがほとんどで、旅の序盤では少しハードルの高さを感じることも。

まだまだ食費を切り詰めたい!でもしっかり食事は取っておきたい!
そんなことを考えながらここ、チュラロンコン大学に行き着きました。

 

僕は旅先の大学を巡って、地元の学生の生活を見るのが大好きなので、今回も観光を目的として訪れました。

時間は昼の12時半。お腹も空いてきました。でも出来る限りの節約はしたいところです。

閃いた。

いざ、学生に混ざって食堂へ!

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やってきました、チュラロンコン大学の食堂!
中を見ると制服姿でない人もたくさん(チュラロンコン大学は、学部生は制服を着てないと講義を受けることが出来ません)、これはもしや学生でなくともここで食べることが出来るのでは!?

中はフードコートのようになっていて、それぞれの場所で売っているものが違います。

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しかしメニューが全てタイ語…読めない…
(ちなみに後で知りましたがここは歯学部の食堂だそうで、ほとんど外国人学生がいないからタイ語表記しかいらない、とのことです)

とりあえず並んでみる。

タイ語がわからないため、注文の仕方もわからずどこも混んでいる…写真を撮るだけで諦めようかと思ったそのとき!
筆者がタイ料理で最も好きなガパオ(肉のホーリーバジル炒め)らしきものを発見しました!

恐る恐る頼んでみます。

筆者「カオ!ガパオ!(ご飯!ガパオ!)」(とりあえずガパオライスを注文しようと、頭に思い浮かんだ単語で注文。)
店のおじさん、ガパオライスを盛ってくれている!これは成功か!?

おじさん「)@?”(&/!?,@$£##*]€」

筆者、わからず困惑。

すると店のおじさん、中国語らしきものを話し出します。
筆者、わからず困惑。

店のおじさん「Taiwan!?」
筆者「No, I’m from Japan!!」
(ちなみに筆者はバンコクの前に台湾を旅しましたが、韓国から来た観光客に近くのATMの位置を聞かれるくらい馴染んでいました)

 

すると店のおじさん、

「22バーツ!ありがとう!」

なんとおじさんの口から突然出てきたのは、流暢な日本語。完全に予想外でした。このおじさんは何ヶ国語話せるのでしょうか…?

10バーツでコーラも買いました。

 

学食で食べるガパオ、また特別な味!

そして席に着きました。

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合計、なんとたったの32バーツ。(コーラ付きでこの値段ですよ!)

同じような価格帯の屋台とはまた違った、素朴で優しい味わいでした。(タイは特に濃い味付けのものが多いので、いっそう食べやすく感じました。)

 

無事に腹ごしらえも終わり、また午後の活力になりました!
安く、地元の味が食べられるタイの学食!
屋台などとはまた違った形で地元の空気を味わいたい皆さん、ぜひ挑戦してみてください!

追記:その後、さらにチュラロンコン大学構内を歩いていると…

別の食堂を発見。
こちらの方が学生の割合が高く、特に女子学生の比率が高いです。

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「さっきの食堂と比較するために食べなくては。」と、節約のことも忘れて30バーツのバッタイを注文しました。

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ちなみにこちらの食堂の方がわずかながら全体的な価格も高く、人も集まっているのですが…
日本のタイレストランできっちりお金を払って食べるクオリティの味。とてもおいしいです。
※ここはFaculty of Artsの学食だそうです。なぜ同じ「学食」で違いが出るのか、その理由は後ほど。

お腹いっぱいだったのを忘れる一食でした。

 

更に進むと、三つ目の食堂(Faculty of political scienceのもの)を発見。

さすがにもう食べられません。しかし、ここもこれまでの二つと雰囲気が異なり、真面目そうな男子学生が多く集まっていました。

それぞれの学食の様子をよく見てみると、学食ごとに特徴があって、中にいる人たちも違うことがわかりました!
そこで、その違いを現地の学生に聞いてみました。

 

学部のカラーで、学食のメニューが違う?

Q. Faculty of Artsの学食は特に美味しかったけど、あそこは食にこだわりがある?

A.味を重視するのは女子学生が多いから。みんな量は食べないけど好き嫌いが激しいし、だから味もおいしくなくてはいけないんだよね。それにバンコクの男は女好きだと言われているけれど、暇さえあればここにきて女の子を見たり、時にはナンパもしている(笑)。

確かにFaculty of Artsの学食にいた女の子は可愛い子が多い気がしました(筆者体感)

Q.学食ごとでカラーが出るということは、各学部が管理しているということ?
A.その通り。毎年投票があって、時によっては最下位のお店が潰れてしまうこともあるよ。

なかなかシビアな世界…

Q.学部のカラーが反映されている学食ってある?
A.建築学科だね。変な人が多い(笑) だから学食でも、麺抜きパッタイ(※タイ式の焼きそば。一般的に辛くなくて食べやすい。油そばに似ているかも?)や、ガパオ入りオムレツなど、学生の要望に合わせて変な裏メニューがたくさんあるよ。
政治学科は何故か分からないけど麺が多いね。

-なるほど、つまり基本的には学生の性格によって違うんだね。
A.他にも会計学科に通う学生の家は基本的にお金持ちだから、学食が他と比べて高いよ。でも、会計学科は他の学食と離れた場所にあるからみんな気にしない(笑)
逆に学生のカラーを考えたら全くもっておかしな学食なのが、スポーツ科(Sports and Science)の学食。どんなイメージがある?

Q.スポーツ=健康志向の食事じゃないの?
A.それが真逆。アイスクリームの種類が豊富で、他の学科からもデザートを食べに学生が集まるくらい。明らかに不健康(笑)

-これだけ違いがあるのは面白いね!学食だけでも学科選びが重要かもしれないね(笑)
A.それはあながち間違ってはいない。新入生がまず最初にやることは、食堂巡りだよ。食事にしろ、そこにいる学生にしろ、学部のカラーを知るにはうってつけの場所だからね。

Q.そういえばあまり学食にたまっている学生を見ないけど、みんなどうしてすぐにいなくなっちゃうの?
A.まず、他の人に席を譲るため。自分たちの時間も大切にしたいし、いつまでも溜まっていたら席が取れなくなっちゃうからね。あと、タイの料理って強い匂いのものが多いから、それを嫌がる学生も多いかな。

ここまで違いの出る学食、たくさんあるにはちゃんと理由がありました。
皆さんもバンコク中心部、サイアムを訪れた際には、ぜひチュラロンコン大学の学食に挑戦してみてはいかがでしょうか!?

-今回訪問したチュラロンコン大学への行き方-
BTS:Siam駅から南に徒歩10分程度
MRT:Sam Yan駅から徒歩5分
(非常に広いキャンパスなので、各学食ごとのアクセスやその他の方法での行き方は
www.chula.ac.th/en/about/map-and-direction
を参照※英語サイト)

 

【番外編】シンガポール、南洋理工大学の学食にも潜入してみた。

シンガポールにある3つの大学のうち、理工系の学部が揃う南洋理工大学。

滞在時間が短かったので、簡潔にまとめてみました。

・学食の種類・学食にいる学生
学食の種類は大きく分けて2つ。ファストフード店の並ぶフロアと、通常の学食エリア。
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ファストフード店エリアに溜まる学生は、ほとんどが勉強。おしゃべりをしている学生は見かけませんでした。シンガポールの大学はほぼ全てが相対評価な上に、限られた学生しか4年生になれないシビアな制度。皆さん非常に勉強熱心ですね。

・学食の値段と制度
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続いて普通の学食エリアは…かなり混み合っています。
値段は基本的にはSG$4前後。
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さすが学食、シンガポールにしてはかなり安いです。
しかし、試そうとしたところで新たな事実が…なんとチャージ式のプリペイドカードを買って、それで支払いをするという仕組みになっています。カード売り場ではチャージをしに来たであろう学生の行列ができていたので、残念ながら諦めました。

・多民族国家、シンガポールならではの特徴!
大きく分けて2つ。まず、学食の種類が豊富であること。インド料理、中華料理、ハラール、ベジタリアン…様々な民族・個人のニーズに合わせた料理が提供されています。
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さらに、食べ終わった食器の返却口もハラールとそうでない部分に分けられています。この区別はさすが、シンガポールと言ったところです。

その国・大学ならではのカラーが出る学食、それぞれの国の文化を知るにはうってつけの場ですね!以上、タイとシンガポールの学食のレポートでした!

12月18日(月)夜、アセナビ主催イベントやります!12月18日(月)夜、アセナビ主催イベントやります!

ABOUTこの記事をかいた人

浦田 雄介

早稲田大学政治経済学部9月卒。「郷に入りては郷に従え」が何よりのモットーで、長所(?)はどこの国・地域に行っても現地の人に間違えられることです。つまり見た目がインターナショナル。海外に住む同世代の学生と交流することが大好きで、高校時代からそういった活動を行っています。アセナビでも、同じ世代の目線から見たASEANと日本を伝えていければと思います。