英語留学ならマレーシア!?KLで一年間の留学したからこそ分かるコト


最近は英語留学の際に欧米だけではなく、フィリピンやインドをはじめとするアジアでの留学が増えてきている。マレーシアに留学する学生も増えており、その一人が大竹啓司氏である。東京農業大学の交換留学生として首都クアラルンプールに一年間留学した経験で学んだことやわかったことを、同氏に伺った。

《プロフィール|大竹啓司》 東京農業大学国際食料情報学部4年。世界一周した先輩との出会いで、バックパッカーに目覚める。バックパッカーサークルを立ち上げ、世界一周イベントをはじめ、様々な旅イベントを企画運営。3年次にマレーシアへ1年間交換留学、「マレーシア留学 ブログ」と検索すると1番上に出てくる人気留学ブログを運営している。 http://keijiotake.com/  

 

2,30年前、日本が通ってきた道を、今マレーシアが通っている?


ーなぜマレーシアに交換留学しようと思ったのですか?

  僕は元々英語が本当に苦手で、大嫌いでした。けれど、これからずっと出来なかったら厳しいと思い、6人に1人は留学生という東京農業大学のバイオビジネス学科に入学して、少しずつ英語を勉強し始めました。農大の留学生たちは、日本で学んだことを将来母国で活かすために、途上国から日本の農業を学びに来ていることが多いです。一番多いのは東南アジア。他にも中国やアフリカ、南米からも来ています。僕の周りにいる留学生の多くは途上国出身がほとんどだったので、途上国に興味を持つようになりました。

英語力を伸ばしたいなと思っていたことと途上国に興味を持ってたこと、また第二言語でインドネシア語を取っていたことがあって、インドネシアとマレーシアが選択肢に残りました。吟味した結果、学習環境だったり生活の利便性がいいのがマレーシアだったので、マレーシアを選びました。ご縁がありましたね。また、身近なところで起こっている「バブル」を体感してみたいという気持ちがありました。

 

ー大竹さんの言う「バブル」とは?

日本は「失われた20年」と揶揄されていたり、これからは超高齢化社会になっていくのもあり、日本社会は厳しくなっていくのではないかと考えていました。一方でアジアはものすごいスピードで発展している状況があります。この急激な発展、バブルの絶頂期が実際はどうなのかということに興味がありました。

マレーシアは日本よりも遅れている部分があります。それは、僕らの親の世代が大学生だった時代と重なっていることが多いと思います。その頃、つまり日本のバブル絶頂期の若者には、車が人気でしたよね。今のマレーシアも同じで、多くの人が車に関心を持っています。もちろん日本車が人気らしいです。一方で、僕は車に関心がないので、マレーシア人に「なんで日本人なのに車知らねえんだよ!」ってツッコまれました。(笑) 車への関心度が高いということから、親の世代と共通点があると思います。  

 

マレーシアでしか学べないこととは?


ー留学先の大学ではどんなことを学んでいましたか?

  大学では、農学部のアグリビジネス学科に所属をしていました。マレーシアの農業ビジネスの現場や課題について、またそれをどうやって解決していくかということも学習していました。 留学生たちと混じって授業を受けるため、英語が必要です。留学するにはIELTS(英語熟練度を測る英語検定)の基準を超える必要があるので、学生はほとんど英語を話せます。もちろん、マレーシアの学生同士はマレー語で話すこともありますけど、ディスカッションは英語で行われます。

 

ーマレーシアでしか学べないことは何だと思いますか?

イスラム教を、一歩引いた目線から学べることですね。なぜかと言うと、マレーシアの民族構成が関係しているからです。60%以上がマレー系、約25%が中華系、10%弱がインド系なんです。もし中東の国へ行くと、90%くらいがイスラム教徒という国がほとんどなので、イスラム教が社会の中心なんですよね。一方でマレーシアは宗教がイスラム教だけに偏っていないので、イスラム教を一歩引いて捉えることできる国として良いと思います。

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 マレーシアのIT感覚は鋭い。


ー生活する上で、マレーシアについて気づいたことや驚いたことはありますか?

マレーシア人は時間にルーズですね。例えば、「ちょっと待って」と言ったら30分かかりますし。(笑) 英語で ”On the way” ってありますよね。「向かっている途中」という意味ですが、マレーシア人からしたら「起きたからこれから準備するよ」という意味らしいです(笑) 時間の感覚の違いというのが一番の問題でした。

ある国に長く滞在すると、その国の問題が見えてきます。基本的に旅行で外国を訪れても、いいところしか行かないですよね。つまり実際住んでみないとわからないこともあるんです!

また、マレーシアでは、インターネットに対する意識が違うと思います。日本では多くのWi-Fiスポットが有料だったり登録制であることに対して、マレーシアでは、多くのところでFree Wi-Fiを使えました。 彼らは、スマホやタブレットをうまく使いこなしています。例えば、ある日友達と一緒に教会へ行ったことがありました。そこでは70歳くらいの老人たちが聖書を読んでいました。でも、それをiPadで読んでいました!(笑) 「えー!高齢者でも使いこなしている!」って驚きましたね。日本だと、まずありえないですよね。

マレーシアは、ITに対する感覚が鋭いです。バブル期で、しかもインターネットが発達しているマレーシアの発展は、以前の日本よりも速いスピードで進んでいくと思います。・・・これから楽しみですね。

 

ー留学を考えている人へ伝えたいことはありますか?

絶対に行ったほうがいい。理由は2つあります。

1つ目は「居心地がいい」ことです。例えば、アメリカに行ったら人種差別などトラブルが多いと聞きますが、マレーシアだと人種差別は起こりません。むしろ、「日本人なんだ、おー!」という反応を受けるので居心地がいいです。

2つ目は、マレーシア人に日本の魅力をもっと知ってほしいからです。韓国人留学生は結構多いですが、日本人留学生は少ない現状があります。日本にはたくさんの観光資源がありますが、日本に来る外国人の数は韓国に来る外国人の数に負けているじゃないですか。(補足:2013年の訪日外国人数はやっと1000万人を超えたところ。対して訪韓外国人数はのべ1217万5500人である。)ですので、日本の魅力を伝えるという面でも、日本の学生にはマレーシアに行ってほしいと思います。マレーシアには、日本のことを知りたいと思っている人は多いので、需要はあります。

つまり、日本とマレーシアを繋ぐ架け橋になってほしいです。せっかくマレーシアからの関心はあるのに、日本からの関心は少ないので、もっとwin-winの関係になっていけたらいいと思っています。超高齢化社会などの影響で将来の日本社会が危ぶまれる中、もっと異文化交流を進めていくことで、何らかのカタチで日本に貢献するのではないかと思います。マレーシアに限らず、留学できる環境があるなら是非してほしいですね!

Interviewed in Sep 2014 (インタビュアー・磯部俊哉|校正・鈴木佑豪)

《参考URL》

■経年データ – 訪日外国人数 – 観光統計 JTB総合研究所 http://www.tourism.jp/statistics/inbound/

■2013年の訪韓外国人観光客数、前年比で約1割増 中国人が日本人抜いて最多に―中国メディア http://www.xinhua.jp/socioeconomy/economy/391395/

ABOUTこの記事をかいた人

磯部俊哉

2代目、アセナビ編集長。アセナビ加入のきっかけは、高校3年の最後にタイやカンボジア、ベトナムを1人で旅してから、ASEANの魅力に取り付かれたからです!旅が大好きで、国内のヒッチハイクやインド旅など経験。現在大学3年次休学中。 先代が作ってきたこのアセナビを、よりもっと多くの人に読んでもらい、多くの人に「ASEANで働いてもいいかも」と思ってもらえるようなメディア運営をします。