Selamat siang! Apa kabar?
(こんにちは!お元気ですか?)

インドネシアではイスラム教徒たちの1か月にわたる断食が7月27日に終わり、Idul Fitri(断食明けの大祭)を家族と祝うための帰省客で電車やバスが満員のこの頃です。

そんなインドネシアでは先日、次期大統領が決まりましたね!前回の記事でも少し紹介したJoko Widodo(通称Jokowi)に決定しました!今回は分かりやすく、インドネシアにおける選挙方法や、もう一人の大統領候補だったPrabowoについても説明したいと思います!

 

ペアで戦うインドネシアの大統領選

 

1.大統領ー副大統領がペアを組んで選挙に臨む

インドネシアでは大統領選挙の時、大統領候補と副大統領候補がペアを作り、そのペア同士で選挙を戦います。今回の場合は、右側の2人、Prabowo(大統領候補)とHatta(副大統領候補)のペア1と、JokowiとJusuf Kalla(JK)の2ペアが戦いました。

2.国民による直接選挙

インドネシアの大統領選挙は、国民による直接選挙によって行われます。これは2004年に初めて実施された選挙方法です。この初の直接選挙によって選ばれたのはスシロ・バンバン・ユドヨノさんで、ユドヨノ大統領は現在まで約10年間(一期5年間)、大統領を務めています。この直接選挙を実施することによって、国民の声がそのまま国の動きに反映されることが目的です。

3.投票の流れ

おおまかな投票の流れは日本と同じです。有権者に手紙が届き、その手紙を会場へ持っていくと、下の写真のような紙が渡されます。

投票の流れ出典:http://pemilu.tempo.co

その紙を持って一人づつ個室へ入り、中に置いてある鉛筆で自分が投票したい方の絵に穴をあけます。個室の外においてある投票箱へ入れて、投票完了です!

4.指先につける紫の印

以上の投票が終わって会場を出るとき、出入口には紫の油性のインクが入っている小さな缶があり、その中に指先をつけます。

小さな箱出典:http://www.satuharapan.com

tanda di jari出典:http://megapolitan.kompas.com

この紫の印は、「私はちゃんと選挙に参加して投票を済ませました」というサインです。紫のインクが付いた指の写真をSNSに投稿して、投票してきたことを友達にアピールすることも!またレストランへ行って、その紫の印を見せれば割引になるサービスを受けられるところもあります。国民が選挙に行くモチベーションになる面白い仕組みですよね!

 

2014年の大統領選で戦った2人の政策と支持層は?

ここでは、ペア1のPrabowoとペア2のJokowiの政策や支持層について、彼らの生い立ちと絡めながら説明しようと思います。

ペア1:Prabowo-Hatta

Prabowoさんはインドネシアの第2代スハルト大統領の娘婿です。よって、基本的な考えがスハルトと似ていると言われています。スハルトと言えば、1965年9月30日に起きた、軍事クーデターの首謀者です。このクーデターは史上最悪なものとなり、現在でもこの話題について触れるのは、インドネシアではタブーとされています。(興味のある方は、クーデターの再現された映画 “Act of Killing”を観てみて下さい。)

そのため、「Prabowoが大統領になったら、また同じようなクーデターが起こるのではないか」という心配がされていました。スハルト前大統領の娘婿である以外にも、彼は裕福な家庭に生まれ、高校卒業後、すぐ軍隊に入りました。軍特殊部隊トップを務めた経歴の持ち主であり、典型的なエリートです。軍隊から退役後は政治活動を始め、今回大統領選挙に参加しました。

 Prabowoの挙げていた選挙公約を見ていきましょう。
・インフラの整備
・汚職撲滅
・貧困問題の解決 など
どれも、現在のインドネシアが抱える大きな社会問題が挙げられています。

ペア2: Jokowi-JK

Jokowiは、中部ジャワにあるSolo(ソロ)で貧困層の家庭で生まれ育ちました。自分で働いて稼いだお金を学費に充てるなどして生活していたJokowiですが、学校での成績が優秀で、ガジャマダ大学という国立大学林業学部へ進学します。その後、7年間に及ぶソロ市の知事、2年間のジャカルタ知事を経て、大統領選に出馬。2014年10月から正式にインドネシア共和国第7代大統領として就任します。

選挙公約についてですが、実はJokowiは今年3月に大統領候補に指名されてからメディアの取材を断っており、政策に関する考えも示してきませんでした。しかし、ソロ市長、ジャカルタ市長を通して提示してきた政策から、今回の政策も以下のようなものだろうとされています。

・インフラの整備
・汚職撲滅
・貧困問題の解決
実は、これらの政策は対立候補のPrabowoと同じなのです。

それでは、国民はどのような判断でJokowiさんを選んだのでしょうか?

 

国民はJokowiの人柄に惹かれた!

単刀直入に言うと、彼の誠実で親しみやすい人柄が好まれているようです。見かけも庶民的な印象ですよね。庶民の乗り物ojek(バイクタクシーのようなもの)や電車に乗って出かける姿も写真に撮られています。

Jokowi-ojek出典:http://www.tribunnews.com
Jokowi-kereta出典:http://www.tribunnews.com

また、「現地主義」を重視し、何か事故が起これば自ら現地へ向かい、現状を把握する姿勢をとっています。自分で現場を見て人々から直接話を聞く、ということが、国民に親しみをもたれる1番の理由ではないでしょうか。

それだけではなく、自ら貧しい家庭に生まれて育っていることから、貧困問題解決を政策に挙げていることについて、「貧困層の人たちの気持ちが理解できる」という判断が国民によってなされたようです。

 

Jokowi政権成立でインドネシアはどうなる?

先日、読売新聞の社説にて、今回の大統領選挙について書かれていましたが、その中には、Jokowiが今後も日本との関係を重視していく姿勢を明らかにしていることが書かれていました。

研究のため頻繁にインドネシアを訪れる私個人は、日本からインドネシアへ行く際のビサが不要になるといいな~なんて思っていますが(笑)、その他、文化交流や経済の面においても、両国の関係がより緊密になってほしいですね!

今回の大統領選挙の結果は、少なからず日本に影響することでしょう。これからもJokowiの対日外交政策などに注目していきます!

Terima kasih banyak! Selamat menikmati liburan musim panas!
(どうもありがとうございました!楽しい夏休みを!)

 

≪参考≫
インドネシア経済ドットコム
インドネシア語・Watch
インドネシアで闊歩録
ロイター
読売新聞社説
■トップ画像
出典:http://bandung.bisnis.com

Written on July 28 2014