海外で働くシゴトの内のひとつ「日本語教師」に注目してみた!


こんにちは!ASEANでの日本語教育がアツくなっている中、日本語教師の「働く」に迫ってみました。


東南アジアの日本語教師数は約9000人で世界の約14%と言われています。また、東南アジアの日本語教育機関は約3500施設で全体の約21%です。ベトナムのように留学生を日本に送り出す国が増えたり、日系企業が市場を求めASEAN諸国に進出していくにつれて日本語の需要も増えていくことが予想されます。

 

どうやったら日本語教師になれるの?

 

学校の先生になるためには、教員免許を取る必要がありますが、日本語教師になるには「この資格がなきゃ絶対ダメ!」というものはありません。しかし、「このような条件を満たしている者が望ましい」という基準はあるのです。

■大学で日本語教育に関する主専攻や副専攻を修得する
■日本語教育能力検定試験に合格する

■日本語教員養成学校などで履修過程を420時間以上履修する

明確に資格は要らないですが、やはり教える立場に立つため「日本語のスペシャリスト」であることがの望ましいでしょう。「日本語教育能力検定試験」では、日本語教育を実践する際の体系的な知識が備わっているか、現場で活躍するための力があるか、などを問われます。平成25年度、5439人の方が受験していて、1001人の方が合格しています。合格率18%ということから分かる通り、難易度は低くないと言えるでしょう。

 

どうしてベトナムで日本語教師?

 

では、筆者が日本語教師アシスタントとして訪れたベトナムにおける日本語教師の展望に注目してみましょう!今後ベトナムでは日本語需要の増加で日本語教師がさらに必要とされます。

この表は、日本国内での日本語学習者の国別割合(ASEAN諸国)を示したものです。

国内日本語学習者数(ASEAN)

1位 ベトナム 約8000人、2位 フィリピン 約6000人、3位 タイ 約4000人と、ベトナム人が断トツトップなのがわかります。

 

以下のグラフは、2012年6月から2013年6月にまでの日系企業進出数の推移です。(商工会登録ベース)

商工会会員数推移

1年間の増加数で観ると、ベトナム 178社、タイ 100社、シンガポール 97社と、ベトナムで圧倒的に増えていることがわかります。

上の表の通り、日本国内のASEAN出身の日本語学習者の中では、ベトナム人の数が一番多いのです。彼らが日本で日本語を学び、ベトナムへ帰国して日本語を使う職に就くことも考えられます。さらに、ベトナムはASEANの中で最も日系企業が増加率が高い国です。これはベトナム人が日本語を学習する大きなインセンティブになりますので、日本語学習を始めるベトナム人はますます増えるでしょう。みなさん、日本語教師を目指すのならばベトナムはねらい目ですよ!

 

経済連携協定でますます高まる日本語需要?

 

2009年に発効したベトナムとの経済連携協定に基づき、日本はベトナムの看護師や介護福祉士を受け入れることを決めました。日本での就労を目指す看護師と介護福祉士の候補者は、ベトナム国内での実務経験・日本語能力試験の日常会話レベル(N3)の取得、さらに日本の病院で最長3年間の研修を受けて介護国家資格を取得する必要があります。

ここでの日本語教師の役目は、ベトナム国内での日本語研修でしょう。日本で看護師や介護福祉士になりたいベトナム人に日本語を覚えてもらう。もし自分の教え子が日本で看護師や介護福祉士として活躍していたら嬉しいですよね!

ベトナム人観光客が日本へ
「ベトナム人の訪日ビザが免除へ」という報道があるように、これから日本へのベトナム観光客の増加が予想されます。すると、ベトナム語と日本語が堪能な通訳も必要になってくるでしょう。

まとめると
①ベトナムの日系企業増加に伴う日本語話者ニーズが増加
②経済連携協定により看護師や介護福祉士が日本語を学ぶニーズが急増
③ベトナム人訪日ビザ免除による観光客増加に伴う通訳需要増加

これらが要因となって、日本語教師も必要になっていくのです。自分の教え子が日本とベトナムの架け橋になり、日本語を使って「働く」ようになる...非常にやりがいのある仕事だと思います。

 

《参考》
文化庁 日本語教育実態調査

日本貿易振興機構 在ASEAN日本人商工会議所の会員企業数




ABOUTこの記事をかいた人

日下康平

國學院大學3年の日下康平です。カンボジアとベトナムで日本語を勉強している大学生と交流して、ASEANの日本語教育に興味を持ちました。まだまだASEAN2カ国しか行ったことがありませんが、大学生の間に他のASEANの国にも行く予定です!