サッカーをテーマにASEANと日本のつながりをお届けする連載第二弾。
前回の記事では、ASEANでのサッカー熱をお伝えしました。

今回はASEAN出身の選手がJリーグに続々と移籍加入している背景を書いていきたいと思います!

いまJリーグに必要なのは新規サポーター


ところで、あなたには応援しているJリーグクラブはありますか?


筆者は大宮アルディージャというクラブの(時には新幹線や飛行機で応援に行くほどの)サポーターなのですが、普段生活している学校などでは、Jリーグに興味を持っている人はかなり少ないと感じています。

「サッカー」の話題では少し盛り上がっても、「好きなチームは?」「大宮アルディージャ」「Jリーグか・・・。」みたいな反応になったこともしばしば(笑)

そこで調べてみたところ、観客数はそこまで変化ないものの、平均年齢は少しずつ上昇している(2004年/平均34.5才→2013年/平均39才)。(グラフ参照)

 

jleague audience(1試合ごとの平均観客数。あまり大きな増減は見られない。)

jleague audience02(Jリーグ観戦者の年齢分布。少しずつ10代、20代の観戦者が減っていることが分かる。)

つまり、「昔からのサポーターは残っているものの、若年層が減少。つまり新規層が減っているな」ということです。

そして、最近はテレビで海外サッカーを簡単に観られるようになり、Jリーグの放映権料も減少していき(2006年/約53億円→2013年/約46億円)、香川など若手有力選手は次々にヨーロッパへ移籍。このままいけば、新たにJリーグに興味を持つ人は減り続け、「Jリーグ存続が危ぶまれる」という状況にもなりかねません。

そう感じたJリーグは新規のファン獲得を目指すべく、ASEANのサッカー熱に目をつけました!

イングランド・プレミアリーグに学ぶASEAN進出


実は、Jリーグよりも先にASEANに目をつけたのはイングランド・プレミアリーグです。試合の放映権をASEAN10カ国に販売し、約600億円(2012年度)の収益を得ました。これは同リーグの海外放映権料の6割にあたる数字であり、いかにASEANが巨大マーケットであるかが分かります。

Jリーグもこれを見習おうということで、ASEAN進出を図っています。2012年2月にタイ・プレミアリーグとパートナーシップ協定を結んだのを皮切りに、今ではベトナム、ミャンマー、カンボジア、シンガポール、インドネシアのASEAN6カ国と協定を締結。

この協定により「両国サッカー協会が選手の移籍をサポートすること」などが約束され、ベトナム出身のレ・コン・ビン選手、インドネシア出身のイルファン選手、ステファノ選手の移籍加入に繋がりました。

インドネシアでJリーグが人気No1に!


Jリーグにやって来た彼らは「ベトナムの英雄」「インドネシアのスター」と呼ばれている選手たち。「イルファンが出てるならJリーグでも観てみるか」という人たちを少しでも増やし、ASEANの注目をJリーグに集めていこうという試みです。

それが功を奏したのか、スカパーJSATがインドネシアで放送している「WAKUWAKU JAPAN」という日本の番組を放送するコンテンツ。この中でJリーグがNo1人気となりました!

このような試みを続けていけば、有力選手の獲得などに繋がり、Jリーグのレベルアップも期待できるようになります。まさにJリーグの今後はASEANが握っていると言っても過言ではありません!

一方で課題もありそうです。JリーグにASEAN出身選手が増えてきている背景には、Jリーグが収益を増やすために、新規層を増やしたいという試みがありました。ただ、その試みが成功するためには、課題も少なからず存在すると僕は考えています。

次回の記事では、そんなASEANとJリーグが抱える課題について書いていきます!