1週間のインターンで染みつく“目的志向”。国際協力に関わり続ける女子大生の行動のきっかけをインタビュー!Miyazaki Akaneさん

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学生の長い夏休み・春休み、数日間の海外旅行に飽きてきていませんか?ボランティアやインターンでの1週間、「人生変わりました!」という声が溢れていて実際どうなのかわからない、と思っていませんか?

ベトナムでの1週間のインターンの参加者に、なぜ彼女がそれに取り組むことになったのか、そのルーツを伺いました!彼女に少しでも共感する方は、行動の一歩目はそんなに難しいことではないかもしれません。

〈プロフィール|Miyazaki Akaneさん〉

武蔵野大学グローバルコミュニケーション学部4年生。学生時代、1年間オーストラリアへ留学、その後ミッション実践型海外インターンプログラム「グロキャン!」に参加。続けてインドの企業インターンにも参加。帰国後も東南アジアの環境問題に取り組むNGOにてインターン生として関わる。卒業後は人材系のベンチャー企業へ就職予定。

1年間の留学でも気付けないことを味わい体感できたインターン

― アジアでインターンを行なっていたそうですが、どのようなインターンだったのですか?

グロキャン」というインターンのプログラムでインターンをしていました。2016年の夏休みで、1週間のプログラムです。

― 具体的にはどんな活動をするのでしょうか?

1週間、毎日与えられるミッションに取り組むというものでした。初日はベトナムの街を歩いて、現地の人に話しかけながらなんとかベトナム語を教えてもらいました。毎日、ミッションは異なるので、頭を切り替えなければいけないのが大変でした。

毎日のミッションと同時並行で、初日から1週間かけて最終日に完成させるミッションもあり、タイムマネジメントも苦労しましたね。

 

― インターンに行く前後だと何が変わりましたか?

「コミュニケーション能力」「目的志向」の力にがついたと感じています。「一皮むけるよ」と言われてはいたのですが、想像以上で。1週間で一皮以上はむけましたね(笑)。

私自身、もともとコミュニケーション能力は高い方だと思ってたんですね。友達も多いし、留学をしていたこともあり英語も話せるので。しかし、初日のミッションでまず苦労しました。

街中のベトナム人に話しかけているとき、なかなか英語が通じず、そのときは ”Ok, Thank you.” と言い諦めていたんです。でも、アメリカに留学していたある女の子は、英語が話せないベトナム人とも、笑顔や身振り手振りでノンバーバルなコミュニケーションを上手に取っていて。そのときに「コミュニケーションは言語だけじゃないんだ」と気づきました。“言語はツールでしかない” と言われますが、その意味がわかったという感じです。インターンの前に1年間留学をし、多国籍で異文化な環境にいたにもかかわらず、コミュニケーション能力において大事なことを、この1日で学んだのです。

 

― なるほど、実際に行動することで普段気づかないことにも自分の体験として気づきが得られるんですね。「目的志向」とはどういうことですか?

何かやることに対して目標・目的を決めて、それに対してどう行動するかという仮説を立てることです。

それまでは「PDCA」という言葉さえ聞いたことがないくらい、ビジネスには疎かったのですが、初日にフィードバックを頂き、目的を明確化していないと行動の軸がブレてしまうと気付いたんです。朝に受け取るミッションごとに、目標・目的は異なるのでしっかり考えて行動しました。例えば企業を巻き込むものであれば、クライアント側は何を求めているのか、いくつか仮説をもって臨んだり。

このようなミッションだけではなく、インターンの後は日常生活でも行動の目的・目標を意識するようになりました。授業でのプレゼンや、就活でも軸をもって行動できているなと思います。

 

英語をビジネスの現場で”使える”インターン

ー なぜインターンをしようと踏み切ったのでしょうか?

学部のプログラムとして組み込んでありました。他にカナダや台湾のプログラムもありましたが、ビジネスとしてのインターンを経験しておきたかったのと、仕事で英語が使いたかったので、このベトナムの「グロキャン」を選びました。

 

― それまでは、ビジネス現場での経験はなかったにもかかわらず、ここで挑戦したんですね。

そうですね。英語を使う環境ではありました。グローバルコミュニケーション学部なので、英語の授業などは多かったのですが、漠然と英語を使い仕事をしたいと考えていたとき祖父が「本当に英語を使って仕事がしたいなら、現地に行くべきではないか」と勧めてくれ、オーストラリアに1年間留学しました。その後、このグロキャンに参加し、その後はインドでも短期のインターンに参加しました。

 

自分の中に持ち続けた関心、「国際協力」にかかわり続けたい

― 今までもとてもアクティブに活動されていますが、これからやりたいことを教えてください!

今は大学4年生で、大学に通いつつNGOでインターンをしています。直近でやることといえば、これから内定先でインターンを始めます。

将来的にやりたいことは、東南アジアのフィールドの中で、国際協力、とくに教育格差の問題に向き合いたいなと思っています。どのような形で関わるのかはまだ漠然としているのですが、30歳くらいが感度が良いと言われているのもあるし、現地に入り込んで密接に関わり、NGOでイノベーションを起こしたり独立し何か創りたいと思っています。

国際協力は、ずっと関心があったことなんです。小学生のときに見た、国際協力の現場で活躍するシングルマザーのドキュメンタリーを見て以来ですね。それがすごくかっこよくて。負けず嫌いなので、女性が社会的地位が低いということに対して男性には負けたくない、と思ってキャリアウーマンに憧れていたんです。その女性は、子どもを育てながらも、国際協力の現場に、危険なところであっても踏み込んでいて。その頃から自分も関わってみたいと興味を持っていました。中学校でも生徒会長としてワクチンに代わるボトルキャップの回収を行ったり、プルタブを集めて車椅子の寄付につなげたり。小さなことですが自分が「これをやった」と思えると、またさらに興味が沸くんですよね。

教育格差については、特に留学中に感じました。出会う学生はみんな英語が上手いので、どうしてなのか聞いていました。そのときにチリ人やフィリピン人の友達が、自国の貧富の差が激しく普通の教育すらままならない状況のことを教えてくれる機会があって。日本では、ほとんどの人が普通の教育は受けられているのに、経済状況によって教育へのアクセスが異なるというショックを受けました。

 

― なるほど、小学生のときの経験から今まで「国際協力」というものはブレていないんですね。東南アジアで挑戦するということで、アセナビとしても応援しています!!

30歳までには、東南アジアで就職したいです!

現地と密接にかかわりたいということもありますが、ベトナムに行ったとき、ベトナム人の大学生に夢を聞いたら皆すらすらと語ることにびっくりしたんです。大学もレベルが高く、学生のモチベーションも高いと感じました。そういう人と働くと自分も刺激を受けていられるだろうなと思います。

ファーストキャリアは日本のベンチャーで力をつけますが、その後は早く東南アジアに出ていきたいですね。

 

― ありがとうございました!

 

宮崎さんが参加されていたグロキャンは、冬休み・春休みも開催しているようです!また、グロキャンに関する無料相談会も定期的に行われているとのことです。詳細は以下へ!




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