【アセナビ×GlobalWing】キャリアに直結する厳選海外インターンを通し、グローバルリーダーを輩出する GLナビゲーション代表神田滋宣氏

2017.9.5

“非正規社員”としてキャリアをスタートした神田滋宣氏。「流動する雇用の中で、自立したキャリアを選択できる学生を輩出し続けたい」と語る。そんな神田氏が運営する、“成功体験”と“どんな環境でもやっていける自信”を持つことができる海外インターン教育プログラム・GlobalWingはどのようにできたのだろうか?その厳選インターン先・アカデミックなトレーニング・帰国後も続く長期サポートについてもお話しいただいた。

≪プロフィール|神田滋宣氏≫
1982年生まれ。大学卒業後、株式会社リクルートHRマーケティング、株式会社リクルートに勤務。リクルートグループ在籍時には3年間で19回の営業表彰を獲得。 2009年GLナビゲーション株式会社を設立し、同社代表取締役に就任。現在までに500を超える企業のグローバル採用のサポートを行い、大学等の教育機関でのキャリア講義も実施。世界で活躍できる人材育成を目的に海外インターンプログラム「GlobalWing」やタイ、ベトナム、ミャンマーでの事業開発などを手がける。

学生時代のインターンで味わった大きな挫折

— 神田さんは自身も学生時代にインターンをしていたとのことですが、その時の経験は現在運営されている海外インターンプログラムGlobalWingに関わっていますか?

当時から、学生時代のインターン経験はすごく重要だと思っていました。

私は学生時代、バンドを一生懸命やって、周りを巻き込んで飲み会をやるのが好きで、そういう人が社会でも評価されると思っていました。でも、インターンを始めてから思ったのは、「1, 2年生の時からこれやっておけばよかった」ということ。それまで飲食のバイトは時間とお金をトレードオフしている感覚で長続きしなかったのですが、その一方でインターンでは、ビジネスを学べて、お給料をもらえて、経験をアピールすることもできる。実際に働くと、大学の経営学部での授業も、いいことを教えられてるなと気づきました。

ただ、当時人材会社でインターンとして一緒に働いていたのは、一流の大手広告代理店に内定をもらうような、いわゆる就活強者の人たち。メインの仕事はその人たちが取り組み、私は雑用をすることも多かったです。インターンをやりきって感じたのは「俺、仕事ができないんだ」ということ。失意の中、派遣社員としてリクルートに入社しました。


— どうしてリクルートに入社しようと思ったんですか?

もともと就活をろくにせず、ミュージシャンになろうと思っていました。ただ、自分の将来に悩んだ時に、かっこいい社会人にたくさん会い、私もそうなりたいと思ったと同時に、そのわくわくした「就活」を仕事にしたいと思いました。いろんな大人に会うことを仕事にしたい、もっと世の中を見たいって。だから人材系の会社のリクルートに入社しました。

 

— リクルート入社後に感じた、インターンとの違いは何でしょうか?

リクルートの看板が強いことに気づきました。インターン時代のテレアポでは100件電話して1件しかアポが取れない状況でしたが、リクルート入社後は「リクルートの神田と申します。地域の担当をさせてもらっているので、一度ご挨拶させてください。」のトークでアポが取れたんです!

ベンチャーは会社の看板がないから自分を売り込まないといけない。しかし、リクルートは看板が強く、さらにセールストークを磨けば、受注をたくさん取ることができました。インターンしていなかったら、気づかなかったことかもしれません。

 

非正規社員が起業!「雇用は流動した方がいい」

— そこから起業まではどのような経緯だったのでしょうか?

リクルートでは27歳まで約3年間働きました。私はリクルートに正社員として入るキャリアがなく、派遣制度のおかげで入社し、社員と同じような仕事をして成長できた。この派遣制度自体は、私のような一発逆転を狙う人には必要なのに、「不安定でかわいそう」という扱いをされているのがよくないと思い、「日本一イキイキと働く非正規社員」をテーマに仕事をしていました(笑)。

非正規社員が自分の雇用を守るためには、自分の成果と会社の業績の両方にコミットしなければいけません。そのような経営者の目線に近い働き方をした人は採用マーケットで重宝されます。実際、当時のリクルートの非正規社員のメンバーは、リーマンショックの時期でも転職先には苦労しておらず、今も社会の第一線で活躍しています。また、正規社員ばかりの雇用が安定して、その立場を守り過ぎてしまうと、他の人へのチャンスが失われることにも繋がります。貨幣や株式は、流動性が高いものが最も価値を最大化することができると言われています。つまり、雇用が流動するということは、社会的に実は労働者個人の価値の最大化に繋がると考えています

そんな想いを抱きつつ、非正規の人間が会社をつくって世の中にインパクトを与えられたら面白いと思って、100年1度の不況と言われた2009年の最後の仏滅に会社をつくりました。これ以上悪くならないだろうってことで(笑)。

 

— なるほど(笑)。最初の事業構想は何だったんですか?

外国人留学生向けインターンシップ事業です。

リクルートで働いている時にイタリア人とバンドを組んでいたのですが、欧米人のコミュニティでは、「早稲田大学に留学しています」「日本語含めて4ヶ国語話せます」という優秀な人がいっぱいいました。ただ、その優秀な留学生が就活では、日本企業のエントリーでははじかれ、自分が希望していない形で、アパレルのショップ店員やモデルなどをしており、自分のスキルを活かせていませんでした。

かたや、日本はペンペン草も生えないくらいマーケットが死んでいた時で、私は中小企業を担当に営業していて、日本の中小企業は元気な中国・ASEANでバンバン商売をやりたいとわかったんです。で、「海外行かないんですか?」と聞くと「人がいない」という回答。そこで、日本にいる外国人と中小企業の両者をマッチングできるんじゃないかと。

ただ、中小企業がいきなり人を雇うことはできないから、まずはインターンから始めてみようと思い、最初は外国人留学生向けのインターンシップ事業から始めたんです。

キャリアに効く海外インターンプログラム・GlobalWing

— GlobalWingはどうできたんですか?

最初にやっていた外国人留学生のインターン事業で、インターンを経験した外国人は企業から高い評価と内定を得て、私たちもいきなり大手メーカーや大手総合商社と取引しだしたんです。

その中で企業から、「日本人のグローバル人材が欲しいです」と言われました。そこで今度は日本人の海外経験者を集め始めたのですが、そこでわかったのが、「留学だけでは足りない」ということです。企業が求めているのは留学経験や語学力ではなく、「海外のタフな環境の中で何をやってきましたか?」という成功体験でした。

 

— お付き合いしていた企業のニーズに応えていく中で、企業の採用目線がわかってきたんですね。

はい。さらに、私たちは日本に絶望している世代(30代半ば)で、思春期にバブルが崩壊してから、一度も経済成長を見ていないんです。その間にずっと、企業や銀行の倒産、リーマンショックと不況のニュースばかりを見てきました。

そんな中、日本は外交政策に失敗して円高になってしまい、みんなが赤字に苦しむという状況を見るにつれ、当時社会人4,  5年目だった私たちの世代(現在30代半ば)は、円高の円を持ち出して海外で起業する人が多かった。当時日本で1,000万円ないとできないビジネスモデルがベトナムなら200万円でできる、200万円あれば10人雇えるという発想です。

起業したての頃は人・モノ・カネの全てが足りないから、インターンが欲しい。また、海外のスタートアップでインターンをしていけば、いやでも力がつくと考え、当時海外での創業経験のあるメンバー達と海外インターンプログラムのGlobalWingをつくりました。

もちろん海外インターン以外に海外経験は色々あるのですが、例えば語学留学のアドバイザーは、留学アドバイスのプロであってもキャリアのプロではありません。逆に、私たちは語学留学のアドバイスはできないけど、キャリアのアドバイスはできる。そこでGlobalWingを、キャリアサポート付きインターンプログラムにしました。

さらに、スタートアップのインターンは厳しい環境なので、スキルとメンタル両面のサポートが必要。

つまり、インターン先を厳選して、サポートをしっかり行い、キャリアのお手伝いもするサービスをつくったらいいんじゃないか、という経緯です。

 

— インターンの渡航先は東南アジアが中心のようですが、それはなぜですか?他の地域の企業でもインターンは募集していると思うのですが。

私たちにとってはインターン生が成長できる案件ということが大事です。そうなると新興国の方がいいです。先進国で日本人がインターンをやると、事務作業をやって、「はい、ありがとうございました。業務経験ですね」と言われてしまうことがほとんど。

欧米と新興国を比べると、欧米に行きたい人の方が多い。さらに新興国の日系大手支社とスタートアップだと、日系支社で働きたい人の方が多くいます。つまり、新興国のスタートアップは慢性的に人材不足になるんですよ。

スタートアップで働きたい社員がいないため、仕事もポジションもあるけど、人がいないし、その仕事は日本人しかできない。社員が来ないから、学生にやらせるしかありません。実際に、拠点の立ち上げや、新規事業開発の責任者、事業マネージャーなど、日本では経験できないようなポジションを、インターン生が任されているケースが多数あります。

さらに、同じ新興国でも私たちがアフリカなどでやっていないのは、まだそこで日本人が必要とされていないから。現在渡航先は15カ国あり、渡航先数上位は1位ベトナム・2位シンガポール・3位インドです。最近はカンボジアとマレーシアが増えてきましたね。

 

— だから東南アジアが多いんですね。東南アジアに送り出したインターン生の苦労を見て、一緒に働く上でした方がいいことがあれば教えてください。

アカデミックな勉強をすること。東南アジアのスタートアップでインターンをしたら色々と任せられますが、意識しないとそれを全部自己流でやることになります。東南アジアでインターンをやった方がMBAに行くよりビジネスを実践できると思いますが、MBAに比べてインプットが足りない。学んだことを即実行するサイクルを回すのがすごく大事ですね。

 

— そのインプットの内容は、ビジネス書を読むとか、なんでもいいんですか?

例えばマーケティングをやるんだったら、マーケティングの本を読み、デザインを考えるのであれば、デザインの本を読みましょう。インプットを増やすと、成長曲線はぐっと上がるため、GlobalWingとしても大手消費財メーカーのマーケターによるマーケティング講座や、外資系コンサルティング会社のM&Aアドバイザーが行うファイナンス講座や企業分析講座などを開催し、インターン生のインプットを増やそうとしています。

 

— これまでお話しいただいたのはスキル面のサポートですが、メンタル面ではどんなサポートがありますか?

メンタル面のフォローでは、塾のようなチューター制度があって、仕事面・生活面での悩みをインターン経験者に聞くことができます。また、私自身も深夜早朝の時間でのSkype面談などをやっています。

未来にポジティブな人材の輩出を

ー インターン先選定・メンタルサポート・就職・アカデミックなトレーニングがGlobalWingの強みなんですね。さて、実際にインターンに行った人たちが何かしら達成して帰ってきて、特に何が変わったとお考えですか?

成功体験を持っていることです。「どんな環境でもやっていける」と自信を持っていて、いい意味で環境に依存せず、自立してキャリアを選べています。それが私たちが一番やりたかったことです。

 

— そのように進路選択をしている中で、GlobalWingのインターン経験者は外資に行く人も多く、ベンチャーに行く人もいますが、それもサポートしているんですか?

私たちはGlobalWing生の帰国後、就活が始まるまでの期間に何をやるかも一緒に考えます。「海外でこういうことをやったから、次に国内でこういうことをやる」というストーリーづくりを重視し、成長機会をつくります。

国内のインターン先の提供もするし、自分でビジネスをする学生に対しては出資もしています。色々なスタートアップを見ているので、スタートアップをやるためのナレッジは溜まっており、現時点でGlobalWing生に対しては民泊運営代行など、8つの事業に対して出資をしています。

あと、GlobalWing生は今年は某外資コンサルに5名決まっているなど、すでに色々な企業に受かっているので、OB・OG訪問でも会ってもらっていますね。

 

— コミュニティも提供価値なんですね。

毎年、GlobalWing生は外資コンサルや総合商社にたくさん内定をもらうなど、就活で無双になる人を輩出する教育サービスになっていますが、私たちが一番やりたいことはそれではなく、未来を担うグローバルリーダーを輩出することです。一番必要なのはアントレプレナーシップだと考えており、スタートアップをつくれる人を育成したいという想いなんです。


ー それでは最後に、学生へのメッセージをお願いします!

海外インターン経験者も、みんなもともとは普通の学生です。海外で活躍したい、わくわくしたいとちょっとでも思ったら、ぜひ海外インターンにチャレンジしてほしいですね!半年とか1年とか期間を決めてやり切れば、それまで見えなかった世界が見えるようになって、可能性がすごく広がります。英語ができなきゃダメとか、リーダーシップがないとダメとか、学生団体やってなきゃダメとか、そういうことは一切ないですよ。

さいごに:9/16に“ASEANでインターン”を近くするイベントを開催!

本記事の神田氏が運営する海外インターン教育サービス・GlobalWingとアセナビがコラボしてASEANでインターン”を近くするイベントを9月16日に開催します。ASEANで実際に成果を上げてきたインターン生3名によるトークセッションに加え、本記事で紹介した神田氏に直接相談する機会もある貴重な場ですので、ASEANでのインターンに興味のある方はぜひご参加ください。参加フォームはこちら。Facebookイベントページはこちら

ABOUTこの記事をかいた人

森 大輔

筑波大学国際総合学類4年。東南アジア陸路旅やベトナム南部の教育がきっかけでASEANに興味を持ち、休学中は1年間ベトナムのリゾート地・ダナンでお土産事業Happy Danangの立ち上げインターンに取り組んだ。ベトナムやASEANの魅力をたくさんの日本人に伝えたいです!写真はスリランカにて。